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第1章 · ID・ガバナンス・監視の設計·v2.0.0·更新 2026/6/3·読了目安 約9分

変更要約: AZ-305 第1章を深掘り(比較表・シナリオ・FAQ・ひっかけ・深掘り段落を各節に追加、図を日本語版に対応)

1.3監視の設計

この節の要点

可観測性の設計——Azure MonitorLog Analytics(KQL)Application Insightsアラート/アクショングループNetwork Watcher——を理解します。メトリック・ログ・トレースで運用を可視化します。

運用の健全性は監視で支えます。Azure Monitor を中心に、メトリック・ログ・アプリの可観測性を設計します。

1.3.1監視の構成

Azure の監視設計を示した図。Azure Monitor を中心に、メトリック(数値の時系列)とログを収集し、ログは Log Analytics ワークスペースに集約して KQL で分析、アプリのパフォーマンス/依存関係/例外は Application Insights で追跡、閾値超過やクエリ結果でアラートを発報してアクショングループ(メール/SMS/Webhook/Logic App/Runbook)を起動、ネットワークの監視/診断は Network Watcher が担う構成を示した図。
監視の設計
  • Azure Monitor:メトリックとログを集約する監視の中心
  • Log Analytics:ログを集約し KQL で分析するワークスペース。
  • Application Insights:アプリの性能・依存関係・例外を追跡(APM)。
  • アラート/アクショングループ:閾値/クエリで発報し、通知や自動アクションを起動。
試験ポイント

「監視の中心=Azure Monitor」「ログ集約と KQL 分析=Log Analytics」「アプリの APM=Application Insights」「通知/自動対応=アラート+アクショングループ」「ネットワーク診断=Network Watcher」 は AZ-305 で頻出です。横断的なログ分析は Log Analytics ワークスペースに集約します。

AZ-305 の監視設計は「何を・どこに集め・どう通知/分析するか」を要件から組み立てます。Azure Monitorプラットフォームメトリック(自動収集の数値時系列)とログの二系統を扱い、各リソースの診断設定(Diagnostic Settings)でプラットフォームログ/メトリックを Log Analytics ワークスペースストレージ(長期/監査保管)Event Hubs(外部 SIEM への転送)に送ります。Log AnalyticsKQL でログを横断分析でき、複数サブスクリプションのワークスペース設計(集中型 vs 分散型)が論点です。Application Insights はアプリの APM として、依存関係マップ・トランザクション検索・ライブメトリック・可用性テスト(外形監視)を提供し、ワークスペースベースで Log Analytics と統合します。アラートはメトリック/ログ(KQL)/アクティビティログを条件に発報し、アクショングループでメール/SMS/Webhook/Logic Apps/Automation Runbook/ITSM 連携を起動、アラート処理ルールで抑制やメンテナンス時のミュートを行います。Network Watcher は IP フロー検証・接続モニター・NSG フローログ・パケットキャプチャでネットワークを診断します。設計の要は、ログを適切なワークスペースに集約し、保持期間(コスト)とアクセス制御を設計したうえで、重大度に応じたアラートとアクションを結びつけることです。

監視の目的サービス要点
メトリック/ログの一元収集Azure Monitor+診断設定Log Analytics/ストレージ/Event Hubs へ送信
ログの横断分析Log Analytics(KQL)ワークスペース設計・保持期間
アプリの性能/例外追跡Application Insights依存関係マップ・可用性テスト
通知と自動対応アラート+アクショングループメール/Webhook/Runbook/ITSM
補足

シナリオ:複数サブスクリプションの VM・App Service・ネットワークのログを一元的に分析し、重大なエラーは即通知、それ以外は分析用に保管したい。→ 各リソースの診断設定集中型 Log Analytics ワークスペースへログを送信し、KQL で横断分析。アプリは Application Insights で APM。ログアラート(KQL)で重大エラーを検知し、アクショングループで当番へ通知+必要なら Automation Runbook を起動します。長期保管が要るログはストレージにもアーカイブします。

補足

FAQ:Log Analytics ワークスペースは集中型と分散型どちらで設計する? 横断分析・一元的な RBAC/保持管理を重視するなら集中型(少数のワークスペース)。データ主権(リージョン分離)・チーム単位の分離・課金分離が要るなら分散型。多くは「中央に集約しつつ、規制やリージョン要件で必要な分だけ分ける」ハイブリッドが現実解です。

注意

ひっかけ:アプリのコード内パフォーマンス(依存関係の遅延・例外)を「Log Analytics だけ」で賄おうとするのは設計として弱い——APM は Application Insights が担います。また、リソースのログは診断設定を構成しないと Log Analytics に流れません(既定では送られない)点に注意。Network Watcher は VM/アプリのメトリックではなくネットワーク層の診断用です。

1.3.2この節のまとめ

  • 監視=Azure Monitor+Log Analytics(KQL)
  • アプリ=Application Insights/通知=アラート+アクショングループ

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 複数リソースのログを一元的に集約し、KQL で横断的に分析したい。何を使いますか?

Q2. Web アプリの応答時間・依存関係・例外を追跡してパフォーマンス問題を特定したい。何を使いますか?

Q3. メトリックが閾値を超えたら、メールや Webhook、自動化を起動したい。何を設定しますか?

理解度を確認第1章「ID・ガバナンス・監視の設計」の問題を解く