Instiq
第5章 · 監視と保守·v2.0.0·更新 2026/6/28·読了目安 約8分

変更要約: AZ-104 第5章を Associate 級に深掘り(比較表・シナリオ・FAQ・ひっかけ+深掘り段落、図を日本語化)

5.2バックアップとディザスタリカバリ

この節の要点

Azure Backup によるバックアップとリストア(Recovery Services コンテナー)と、Azure Site Recovery による別リージョンへの複製・フェイルオーバーの違いを理解します。

データの消失や災害に備えるのも管理者の重要な務めです。Azure には Azure Backup(バックアップ)と Azure Site Recovery(事業継続/DR)の2つの柱があります。

5.2.1バックアップと DR

Azure Backup(Recovery Services コンテナーへ定期バックアップし、ファイル/VM/DB を復元)と、Azure Site Recovery(VM を別リージョンへ複製し、災害時にフェイルオーバー・事業継続/DR)の違いを並べ、Backup=データ復元、Site Recovery=フェイルオーバーで稼働継続である旨を示した図。
Azure Backup と Site Recovery
  • Azure Backup:ファイル・VM・DB などを定期バックアップし、必要時にリストアする。保存先は Recovery Services コンテナー
  • Azure Site Recovery(ASR):VM を別リージョンへ複製し、災害時にフェイルオーバーして稼働を継続する(事業継続/DR)。
試験ポイント

「データを復元できるようにする=Azure Backup」「災害時に別リージョンへ切り替えて稼働継続=Azure Site Recovery」 の違いは AZ-104 で頻出です。Backup は復元、ASR はフェイルオーバーと整理しましょう。

事業継続は「データを戻せる(Backup)」と「動かし続ける(Site Recovery)」を分けて考えます。Azure Backup は VM・Azure Files・SQL/SAP などを バックアップポリシー(スケジュール+保持)で定期取得し、Recovery Services コンテナー(または Backup コンテナー)に保存、必要時に リストア します。誤削除対策の 論理削除(soft delete)、改ざん防止の 不変コンテナー、長期保持(LTR)も設定可能。Azure Site Recovery(ASR) は VM を別リージョンへ継続複製し、災害時に フェイルオーバー(計画/非計画・テストフェイルオーバーで無停止検証)、復旧後は フェイルバック。指標は RPO(許容データ損失)RTO(復旧時間) で、ASR は RPO 数分・Backup は取得間隔ぶんのデータ損失になり得ます。判断軸は「消えたデータを戻す=Backup」「リージョン災害でも稼働継続=Site Recovery」「無停止で DR を検証=テストフェイルオーバー」。両者は併用が基本(Backup でデータ復元、ASR で可用性)。

要件サービス
消えたファイル/VM を復元Azure Backup
リージョン災害でも稼働継続Azure Site Recovery
無停止で DR を検証ASR のテストフェイルオーバー
改ざん防止/長期保持不変コンテナー / LTR

シナリオ:基幹 VM を、誤操作からも広域災害からも守りたい。 誤削除・破損対策は Azure Backup(日次・保持+論理削除)でデータを戻せるように。リージョン災害対策は Azure Site Recovery で別リージョンへ継続複製し、年次の テストフェイルオーバーで手順を無停止検証。RPO/RTO 要件に合わせて複製頻度と構成を決め、両者を併用します。

補足

Q. 消えたデータを戻す? Azure Backup(Recovery Services コンテナー)。Q. リージョン災害で稼働継続? Azure Site Recovery(フェイルオーバー)。Q. DR を無停止で検証? テストフェイルオーバー。Q. 許容データ損失/復旧時間の指標? RPO/RTO。Q. 誤削除対策? 論理削除+保持。

注意

混同に注意:
Backup(復元)と Site Recovery(フェイルオーバー)は目的が違う——データ復元には Backup、稼働継続には ASR。
②バックアップは取得間隔ぶんのデータ損失があり得る(RPO を要件に合わせる)。
③本番フェイルオーバー前にテストフェイルオーバーで検証する。
④論理削除を有効にしないと削除済みバックアップを救えない。

コツ

バックアップの保持期間やスケジュールはバックアップポリシーで定義します。コンプライアンス要件に応じて長期保持も設定できます。

5.2.2この節のまとめ

  • Azure Backup=バックアップ/リストア(Recovery Services コンテナー)
  • Azure Site Recovery=別リージョン複製+フェイルオーバー(DR)

進捗の記録にはログインが必要です。

理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 誤って削除したファイルや VM を後から復元できるようにしたい。最も適したサービスはどれですか?

Q2. リージョン規模の災害時に、別リージョンへ切り替えて業務を継続したい。何を使いますか?

Q3. Azure Backup のバックアップデータが保存される場所はどれですか?

理解度を確認第5章「監視と保守」の問題を解く

学習の記録を残しませんか

参考書はすべて無料で読めます。無料登録すると、問題集での演習・既読と進捗の記録・間違えた問題の復習・ハイライトが使えます。