変更要約: AZ-104 第5章を Associate 級に深掘り(比較表・シナリオ・FAQ・ひっかけ+深掘り段落、図を日本語化)
5.2バックアップとディザスタリカバリ
Azure Backup によるバックアップとリストア(Recovery Services コンテナー)と、Azure Site Recovery による別リージョンへの複製・フェイルオーバーの違いを理解します。
データの消失や災害に備えるのも管理者の重要な務めです。Azure には Azure Backup(バックアップ)と Azure Site Recovery(事業継続/DR)の2つの柱があります。
5.2.1バックアップと DR
- Azure Backup:ファイル・VM・DB などを定期バックアップし、必要時にリストアする。保存先は Recovery Services コンテナー。
- Azure Site Recovery(ASR):VM を別リージョンへ複製し、災害時にフェイルオーバーして稼働を継続する(事業継続/DR)。
「データを復元できるようにする=Azure Backup」「災害時に別リージョンへ切り替えて稼働継続=Azure Site Recovery」 の違いは AZ-104 で頻出です。Backup は復元、ASR はフェイルオーバーと整理しましょう。
事業継続は「データを戻せる(Backup)」と「動かし続ける(Site Recovery)」を分けて考えます。Azure Backup は VM・Azure Files・SQL/SAP などを バックアップポリシー(スケジュール+保持)で定期取得し、Recovery Services コンテナー(または Backup コンテナー)に保存、必要時に リストア します。誤削除対策の 論理削除(soft delete)、改ざん防止の 不変コンテナー、長期保持(LTR)も設定可能。Azure Site Recovery(ASR) は VM を別リージョンへ継続複製し、災害時に フェイルオーバー(計画/非計画・テストフェイルオーバーで無停止検証)、復旧後は フェイルバック。指標は RPO(許容データ損失)/RTO(復旧時間) で、ASR は RPO 数分・Backup は取得間隔ぶんのデータ損失になり得ます。判断軸は「消えたデータを戻す=Backup」「リージョン災害でも稼働継続=Site Recovery」「無停止で DR を検証=テストフェイルオーバー」。両者は併用が基本(Backup でデータ復元、ASR で可用性)。
| 要件 | サービス |
|---|---|
| 消えたファイル/VM を復元 | Azure Backup |
| リージョン災害でも稼働継続 | Azure Site Recovery |
| 無停止で DR を検証 | ASR のテストフェイルオーバー |
| 改ざん防止/長期保持 | 不変コンテナー / LTR |
シナリオ:基幹 VM を、誤操作からも広域災害からも守りたい。 誤削除・破損対策は Azure Backup(日次・保持+論理削除)でデータを戻せるように。リージョン災害対策は Azure Site Recovery で別リージョンへ継続複製し、年次の テストフェイルオーバーで手順を無停止検証。RPO/RTO 要件に合わせて複製頻度と構成を決め、両者を併用します。
Q. 消えたデータを戻す? Azure Backup(Recovery Services コンテナー)。Q. リージョン災害で稼働継続? Azure Site Recovery(フェイルオーバー)。Q. DR を無停止で検証? テストフェイルオーバー。Q. 許容データ損失/復旧時間の指標? RPO/RTO。Q. 誤削除対策? 論理削除+保持。
混同に注意:
①Backup(復元)と Site Recovery(フェイルオーバー)は目的が違う——データ復元には Backup、稼働継続には ASR。
②バックアップは取得間隔ぶんのデータ損失があり得る(RPO を要件に合わせる)。
③本番フェイルオーバー前にテストフェイルオーバーで検証する。
④論理削除を有効にしないと削除済みバックアップを救えない。
バックアップの保持期間やスケジュールはバックアップポリシーで定義します。コンプライアンス要件に応じて長期保持も設定できます。
5.2.2この節のまとめ
- Azure Backup=バックアップ/リストア(Recovery Services コンテナー)
- Azure Site Recovery=別リージョン複製+フェイルオーバー(DR)
進捗の記録にはログインが必要です。
理解度チェック
(軽い確認用)Q1. 誤って削除したファイルや VM を後から復元できるようにしたい。最も適したサービスはどれですか?
Q2. リージョン規模の災害時に、別リージョンへ切り替えて業務を継続したい。何を使いますか?
Q3. Azure Backup のバックアップデータが保存される場所はどれですか?

