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第2章 · ストレージの実装・管理·v2.0.0·更新 2026/7/16·読了目安 約9分

変更要約: AZ-104 第2章を Associate 級に深掘り(比較表・シナリオ・FAQ・ひっかけ+深掘り段落、図を日本語化)

2.1ストレージアカウントと冗長性

この節の要点

ストレージアカウントが束ねる4つのサービス(BLOB・Files・Queue・Table)と、データを守る冗長性オプション(LRS / ZRS / GRS)を理解します。

Azure のデータ保存の入口が ストレージアカウント です。1つのアカウントが BLOB・Files・Queue・Table という4つのサービスを束ね、用途に応じて使い分けます。

2.1.1ストレージアカウントのサービス

1つのストレージアカウントが BLOB(オブジェクト/ファイル)、Files(SMB/NFS 共有)、Queue(メッセージ)、Table(キーバリュー NoSQL)の4サービスを束ね、冗長性(LRS/ZRS/GRS)でデータを保護し、アクセスキー/SAS/Entra ID でアクセス制御することを示した図。
ストレージアカウントの4サービス
  • BLOB:非構造化データ(画像・ログ・バックアップ)を保存するオブジェクトストレージ。
  • FilesSMB/NFS でマウントできるマネージドファイル共有。VM やオンプレから利用可能。
  • Queue:コンポーネント間のメッセージをやり取りする。Table:キーバリュー型の NoSQL。

2.1.2冗長性オプション

  • LRS(ローカル冗長):単一データセンター内で3コピー。最も安価だが DC 障害には弱い。
  • ZRS(ゾーン冗長):同一リージョンの複数の可用性ゾーンに分散。ゾーン障害に強い。
  • GRS(geo 冗長):別リージョンへ複製。リージョン規模の災害に備える。
試験ポイント

「LRS=単一DC内」「ZRS=同一リージョンの複数ゾーン」「GRS=別リージョンへ複製」 の違いは AZ-104 で頻出です。リージョン災害対策が要件なら GRS を選びます。

ストレージアカウント は4サービス(BLOB/Files/Queue/Table)を束ねる入れ物で、パフォーマンス層(Standard=HDD/汎用、Premium=SSD/低遅延)と 冗長性 を作成時に選びます。冗長性は2軸で考えます——「同一リージョン内の冗長」と「別リージョンへの複製」。LRS=単一データセンター内に3コピー(最安・DC障害に弱い)、ZRS=同一リージョンの3つの可用性ゾーンに分散(ゾーン障害に強い)。これに geo 複製を足すと、GRS=別リージョンへ非同期コピー(LRS×2拠点)、GZRS=プライマリは ZRS+別リージョンへ複製。geo 系のセカンダリは通常読み取り不可で、読み取りたい場合は RA-GRS/RA-GZRS(読み取りアクセス geo 冗長)を選びます。リージョン障害時の切替は アカウントフェイルオーバー で行います(RPO は数分程度の非同期複製)。アカウント種別は汎用 v2(General Purpose v2)が標準。判断軸は「最安・単一DC=LRS」「ゾーン障害対策=ZRS」「リージョン災害対策=GRS/GZRS」「セカンダリを読みたい=RA-付き」。

冗長性保護範囲
LRS単一DC内3コピー(DC内の障害)
ZRS同一リージョンの可用性ゾーン障害
GRS / GZRSリージョン規模の災害(別リージョン複製)
RA-GRS / RA-GZRS上記+セカンダリの読み取り可

シナリオ:ゾーン障害には耐えたいが、リージョン災害時はセカンダリから読み取りもしたい。 同一リージョンのゾーン冗長は ZRS、リージョン災害対策に geo 複製を足すなら GZRS、さらにセカンダリを読みたいなら RA-GZRS を選択。コスト最優先で単一DCで十分なら LRS。リージョン切替は アカウントフェイルオーバーで実施します。

補足

Q. 最安は? LRS。Q. ゾーン障害対策は? ZRS。Q. リージョン災害対策は? GRS/GZRS。Q. セカンダリを読みたい? RA-GRS/RA-GZRS。Q. SSD/低遅延は? Premium。Q. 標準のアカウント種別は? General Purpose v2。

注意

混同に注意:
ZRS(同一リージョンのゾーン)と GRS(別リージョン)は守る対象が違う——ゾーン障害は ZRS、リージョン災害は GRS。
geo のセカンダリは既定で読み取れない——読むなら RA- 付き。
③geo 複製は非同期で RPO がゼロではない。
④冗長性の一部はアカウント作成後に変更制限がある(特に Premium)。

補足

BLOB は非構造化データを置くオブジェクトストレージ、Files は SMB/NFS でマウントして共有するファイルストレージ、という用途の違いで選び分けます。

2.1.3この節のまとめ

  • 1アカウント=BLOB / Files / Queue / Table の4サービス
  • 冗長性はLRS(DC内)→ZRS(ゾーン)→GRS(別リージョン)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 画像やログなどの非構造化データを保存するのに最も適した Azure ストレージのサービスはどれですか?

Q2. リージョン規模の災害に備えてデータを別リージョンへ複製したい。どの冗長性を選びますか?

Q3. 同一リージョン内の複数の可用性ゾーンにデータを分散する冗長性はどれですか?

理解度を確認第2章「ストレージの実装・管理」の問題を解く