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第5章 · ネットワークの管理と運用·v2.1.0·更新 2026/6/14·読了目安 約11分

変更要約: in-scope サービス網羅: 運用/通知/ガバナンス(EventBridge/SNS/SQS/Health Dashboard/Trusted Advisor/Well-Architected/Management Console/Control Tower)を追加

5.2監視ツールと到達性の確認

この節の要点

状態を測る——CloudWatch メトリクス/アラームReachability AnalyzerNetwork Access Analyzerトラフィックミラーリング——を理解します。問いに合う道具を選びます。

ネットワークの監視には複数の道具があります。「何を知りたいか」——傾向か、到達できるか、パケットの中身か——で選びます。

5.2.1問いに合う道具

ネットワーク監視のツールを示した図。Reachability Analyzer は静的な構成チェックで「A は B に到達できるか」を確認し、ブロックしている経路を特定する。CloudWatch はメトリクスとアラーム(NAT/ELB/VPN のカウンタ)とダッシュボードで傾向を把握する。トラフィックミラーリングは実パケットをコピーして IDS やパケットキャプチャに送り深く検査する。問いで選ぶ(構成でブロック→Reachability、傾向→CloudWatch、パケット→ミラーリング)こと、フローログはメタデータでミラーリングは完全なパケットであることを示した図。
問いに合う監視ツール
  • CloudWatch メトリクス/アラーム:NAT/ELB/VPN などの指標を時系列で監視し、しきい値で通知する。
  • Reachability Analyzer構成(ルート/SG/NACL)を静的解析し「A は B に到達できるか」を判定。
  • Network Access Analyzer到達できてはいけない経路がないかを検査し、意図しない露出を見つける。
  • トラフィックミラーリング実パケットを複製して IDS/パケットキャプチャで深く解析する。
試験ポイント

「到達できない原因を構成から特定=Reachability Analyzer」「意図しない到達経路の検査=Network Access Analyzer」「指標の傾向/通知=CloudWatch」「実パケット解析=トラフィックミラーリング」 は ANS-C01 で頻出です。実際に通すか(テスト)と構成解析(静的)の違いも意識します。

ANS-C01 では各監視ツールが「実際に通信するか/構成を解析するか」と、どの指標を見るかが問われます。Reachability Analyzer と Network Access Analyzer はパケットを流さず構成だけを解析する(料金は分析実行ごと)ため、本番に影響を与えず到達可否や露出を判定できます。Reachability は「特定の送信元→宛先が到達できるか・できないなら最初に遮断するコンポーネント」を返し、Network Access Analyzer は「インターネットや特定範囲から到達できてしまう経路」をスコープで定義して洗い出します。CloudWatch では、ネットワーク系の重要指標を覚えます——NAT ゲートウェイは ErrorPortAllocation(ポート枯渇)・BytesOutToDestination、Site-to-Site VPN は TunnelState(1=UP/0=DOWN)でトンネル断を検知、Direct Connect は ConnectionState や ConnectionBpsEgress、ELB は HTTPCode_ELB_5XX や TargetResponseTime、Transit Gateway は BytesIn/Out です。さらに踏み込んだフロー単位の傾向は CloudWatch Network MonitorInternet Monitor(インターネット側の遅延・可用性の傾向)で見ます。トラフィックミラーリングは送信元 ENI からパケットを複製して NLB/モニタリング ENI 宛に送り、フィルタで対象を絞れますが、ミラー分の帯域とコストがかかる点に注意します。

ツール実トラフィック答える問い
Reachability Analyzer流さない(静的解析)A→B は到達可能か・遮断箇所は
Network Access Analyzer流さない(静的解析)到達できてはいけない経路はないか
CloudWatch指標を収集傾向・しきい値超過の通知
トラフィックミラーリング実パケットを複製ペイロードの深い検査
補足

シナリオ:Site-to-Site VPN が時々切れる疑いがあり、切断を即検知して自動でオンコール通知したい。→ CloudWatch で VPN の TunnelState メトリクスにアラームを設定し、値が 0(DOWN)になったら SNS 経由で通知する。原因が構成かどうかの切り分けには、復旧後に Reachability Analyzer で経路の構成上の到達性も確認する。

補足

FAQ:Q. Reachability Analyzer が「到達可能」と言うのに実際は通信できない? A. 静的解析は構成(ルート/SG/NACL)上の可否を見るだけで、アプリ層やインスタンス内ファイアウォール・OS 設定は対象外。実通信の問題はミラーリングやインスタンス側で確認。Q. 過剰な露出を継続的に検査したい? A. Network Access Analyzer のスコープを定期実行し、結果を Security Hub に集約する。

注意

ひっかけ:「到達できない原因をフローログだけで特定できる」は誤り。フローログは REJECT が出た事実を示すだけで、SG/NACL/ルートのどれが原因かは断定できない。構成上の遮断箇所を正確に示すのは Reachability Analyzer。逆に「露出していないことの保証」をフローログで行うのも誤りで、それは Network Access Analyzer の役割。

5.2.2この節のまとめ

  • 到達性=Reachability/Network Access Analyzer、傾向=CloudWatch
  • パケット=トラフィックミラーリング

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. EC2 から RDS に接続できない。ルート/SG/NACL のどこで止まっているかを構成から静的に特定したい。何を使いますか?

Q2. NAT ゲートウェイの帯域使用量や ELB のエラー数を時系列で監視し、閾値超過で通知したい。何を使いますか?

Q3. 「本来到達できてはいけないリソースに到達できる経路」が存在しないかを検査したい。何を使いますか?

理解度を確認第5章「ネットワークの管理と運用」の問題を解く

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