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第1章 · Azure AI ソリューションの計画と管理·v1.1.0·更新 2026/6/11·読了目安 約15分

変更要約: 各節に図(figure)を追加=cert-figure-retrofit。AI-103 第1章を新規作成(計画と管理: プロジェクト/リソース、モデル選択=能力/モダリティ/コンテキスト長/コスト/リージョン可用性/ルーティング、デプロイ=サーバーレスvsマネージド計算、TPM クォータ/コスト、セキュリティ=マネージドID/キーレス/RBAC/プライベートエンドポイント、監視/評価/Content Safety/責任あるAI)

1.2セキュリティ・ID・ネットワーク・監視

この節の要点

AI ソリューションを本番運用するためのセキュリティ設計——マネージド ID/キーレス認証、ロールベースアクセス制御(RBAC)、プライベートネットワーク、監視とログ、そして責任ある AI のガバナンス——を開発者の視点で理解します。

本番の AI アプリでは、「動く」だけでなく「安全に・統制された形で動く」ことが求められます。AI-103 の計画・管理ドメインは、認証・アクセス制御・ネットワーク・監視・責任ある AI のガバナンスを開発者がどう設計するかを問います。中心となる考え方は 最小権限秘密情報を持たない(キーレス) ことです。

1.2.1認証 — APIキー vs マネージド ID(キーレス)

モデルやサービスへのアクセスは、手軽な APIキー でも可能ですが、本番では マネージド ID(Managed Identity)による キーレス認証 が推奨されます。マネージド ID は Azure リソース(アプリや関数)に Microsoft Entra ID の ID を自動付与する仕組みで、コードや構成に秘密のキーを置かずに認証できます。キーの漏洩・ローテーション管理という運用負担とリスクを根本から減らせるのが利点です。アクセス権は ID に対する RBAC ロール(例:Azure AI 系の閲覧/利用ロール)で必要最小限に割り当てます。

1.2.2ネットワークの分離

機微なデータを扱う場合、サービスを公衆インターネットから隔離します。プライベートエンドポイント(Private Endpoint)を使うと、AI サービスへの通信を仮想ネットワーク内の私設 IP 経由に限定し、パブリックネットワークアクセスを無効化できます。これにより、データやモデル呼び出しが外部に露出するリスクを抑えます。開発者は、アプリ・データストア・AI サービスを同じ仮想ネットワーク/プライベート接続で結ぶ構成を設計します。

1.2.3監視・ログ・安全性・ガバナンス

運用では、利用状況・コスト・品質・安全性を継続的に監視します。メトリクスとログ(呼び出し回数・トークン使用量・エラー・レイテンシ)を収集し、しきい値でアラートを設定します。出力の安全性は Azure AI Content Safety で有害コンテンツを検出・ブロックし、生成品質は 評価(evaluation) で測定します。これらは 責任ある AI の原則(信頼性と安全性・説明責任・プライバシー)を運用で担保する手段でもあります。監査ログにより「誰が・何を・いつ」行ったかを追跡可能にします。

要件設計
秘密のキーを置きたくないマネージド ID によるキーレス認証
最小限のアクセス権ID に RBAC ロールを必要分だけ付与
外部への露出を避けるプライベートエンドポイント+公衆アクセス無効化
有害出力を防ぐAzure AI Content Safety
品質を測る評価(evaluation)と監視
試験ポイント

頻出:
①「コードに秘密キーを置かずに認証」=マネージド ID(キーレス)
②「アクセス権は必要最小限」=RBAC +最小権限
③「AI サービスを公衆インターネットから隔離」=プライベートエンドポイント+パブリックアクセス無効化
④「有害出力をブロック」=Azure AI Content Safety
⑤「生成品質を測る」=評価(evaluation)

注意

混同・注意:
認証(誰であるか)認可/RBAC(何ができるか)は別。マネージド ID で認証し、RBAC で権限を絞る。
APIキーは手軽だが漏洩・ローテーション管理の負担——本番はキーレスが推奨。
プライベートエンドポイントはネットワーク分離であり、認証/RBAC とは別レイヤー(多層防御で併用)。
④監視・評価・Content Safety は任意の飾りではなく運用要件

認証(APIキー vs マネージド ID=キーレス)、ネットワーク分離、監視/ログ/安全性/ガバナンスを表した図。
キーレス認証・分離・監視/ガバナンス

1.2.4この節のまとめ

  • 認証:本番はマネージド ID によるキーレス認証(秘密キーを持たない)。APIキーは漏洩・ローテーション負担
  • 認可:RBAC ロールを最小権限で ID に付与(認証と認可は別レイヤー)
  • ネットワーク:プライベートエンドポイント+公衆アクセス無効化で隔離
  • 運用:メトリクス/ログ監視・Content Safety評価で安全性と品質を担保(責任ある AI の運用実装)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. コードや構成に秘密のキーを置かずに Azure AI サービスへ認証する、本番で推奨される方法はどれですか?

Q2. AI サービスへの通信を仮想ネットワーク内の私設 IP に限定し、公衆インターネットからの露出を避ける仕組みはどれですか?

Q3. 認証(誰であるか)と認可/RBAC(何ができるか)の関係として正しいものはどれですか?

Q4. 生成 AI アプリの出力から暴力・憎悪などの有害コンテンツを検出・ブロックするのに使うのはどれですか?

Q5. 本番運用で AI ソリューションの利用状況・コスト・品質・安全性を継続的に把握するために必要なものはどれですか?

Q6. RBAC ロールの割り当て方針として最も適切なものはどれですか?

理解度を確認第1章「Azure AI ソリューションの計画と管理」の問題を解く