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第1章 · Azure AI ソリューションの計画と管理·v1.1.0·更新 2026/6/11·読了目安 約16分

変更要約: 各節に図(figure)を追加=cert-figure-retrofit。AI-103 第1章を新規作成(計画と管理: プロジェクト/リソース、モデル選択=能力/モダリティ/コンテキスト長/コスト/リージョン可用性/ルーティング、デプロイ=サーバーレスvsマネージド計算、TPM クォータ/コスト、セキュリティ=マネージドID/キーレス/RBAC/プライベートエンドポイント、監視/評価/Content Safety/責任あるAI)

1.1AI ソリューションの計画とリソースのプロビジョニング

この節の要点

Microsoft Foundry 上で AI アプリ/エージェントを構築するための計画——プロジェクトとリソースの構成、用途に合うモデルの選択(能力・モダリティ・コンテキスト長・コスト・リージョン可用性)、デプロイ形態、クォータ(TPM)とコストの見積もり——を、開発者の視点で理解します。

AI-103 は、AI-900/AI-901 の概念理解を前提に、Microsoft Foundry 上で本番品質の生成 AI アプリとエージェントを設計・実装・運用する開発者の資格です。最初の土台が「計画と管理」——どのリソースを、どのモデルで、どのリージョンに、どれだけの容量とコストで用意するかを決める工程です。ここを誤ると、後の実装・運用で手戻りやコスト超過を招きます。

1.1.1プロジェクトとリソースの構成

Foundry の作業は プロジェクト にまとめます。プロジェクトはデプロイしたモデル、接続した Azure AI サービス(Language・Speech・Vision・Content Understanding 等)、データ、エージェント、評価結果を集約し、裏側で Azure のリソース(サブスクリプション/リソースグループ)に結びつきます。開発者は、環境(開発・ステージング・本番)ごとにプロジェクトを分け、接続(connection)で各サービスやデータストアを束ねます。これにより、認証情報やアクセス権を一元管理しやすくなります。

1.1.2モデルの選択

モデルカタログ(Foundry Models)には、Microsoft・OpenAI・オープンモデルなど多数の選択肢があります。本番設計では、AI-901 で学んだ能力・モダリティ・コンテキスト長・コストに加え、開発者として リージョン可用性(使いたいモデルが対象リージョンにあるか)、レイテンシ/スループットデータの取り扱い(規制・常駐性)を考慮します。「必要十分な最小モデル」を基本としつつ、難易度の高いタスクには大型モデル、定型処理には小型モデルという使い分け(ルーティング)も設計に含めます。

1.1.3デプロイ形態とクォータ・コスト

モデルは デプロイ してエンドポイント+認証で利用します。デプロイ形態には、従量課金で手軽な サーバーレス API 型と、専有の計算リソースに割り当てる マネージド計算 型があり、安定したスループットや分離が要るなら後者を検討します。生成 AI のコストは トークン(入力+出力) 課金で、スループットは TPM(tokens-per-minute)などの クォータ で制限されます。設計時には想定トラフィックから TPM を見積もり、必要に応じてクォータの引き上げを申請します。

観点サーバーレス APIマネージド計算
課金従量(トークン単位)割り当てた計算時間
向くケース変動負荷・素早い開始安定スループット・分離
スループットTPM クォータで制限割り当て容量に依存
試験ポイント

頻出:
①「使いたいモデルが対象リージョンにあるか」=リージョン可用性を確認。
②生成 AI のスループット上限=TPM(tokens-per-minute)クォータ
③コストは入力+出力トークン
④安定したスループット/分離が要る本番=マネージド計算、手軽な従量=サーバーレス API
⑤「必要十分な最小モデル+難タスクのみ大型」というルーティング設計。

注意

混同・注意:
クォータ(TPM 等の上限)コスト(トークン課金)は別物——クォータを上げてもコストは使った分だけかかる。
リージョン可用性はモデルごとに異なる——「ある機能が全リージョンにある」とは限らない。
③デプロイ形態(サーバーレス/マネージド)は要件で選ぶもので、常にどちらが正解ではない。

プロジェクト/リソースの構成、モデルの選択、デプロイ形態とクォータ・コストを表した図。
構成・モデル選択・デプロイ/コスト

1.1.4この節のまとめ

  • 作業はプロジェクト単位、環境(dev/stg/prod)で分割し、接続でサービス/データを束ねる
  • モデル選択:能力/モダリティ/コンテキスト長/コスト+リージョン可用性/レイテンシ/データ取扱。ルーティング設計
  • デプロイ:サーバーレス API(従量) vs マネージド計算(安定・分離)
  • スループットは TPM クォータで制限、コストは入力+出力トークン。TPM を見積り申請

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 生成 AI モデルのスループット(単位時間あたりの処理量)の上限を表すクォータはどれですか?

Q2. 安定したスループットとワークロードの分離が必要な本番向けに適したデプロイ形態はどれですか?

Q3. 使いたいモデルを選ぶ際、開発者が「対象リージョンでそのモデルが提供されているか」を確認する観点を何と呼びますか?

Q4. クォータとコストの関係の説明として正しいものはどれですか?

Q5. Foundry で開発・ステージング・本番を分離して管理する一般的な単位はどれですか?

Q6. コストとレイテンシを抑えつつ品質を満たすための、本番のモデル運用設計として適切なものはどれですか?

理解度を確認第1章「Azure AI ソリューションの計画と管理」の問題を解く