Instiq
第1章 · Azure AI ソリューションの計画と管理·v2.0.0·更新 2026/6/3·読了目安 約9分

変更要約: AI-102 第1章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)

1.2責任あるAIとコンテンツの安全性

この節の要点

Microsoft の 責任ある AI の原則(公平性・信頼性と安全性・プライバシーとセキュリティ・包括性・透明性・説明責任)と、有害コンテンツを検出する Azure AI Content Safety を理解します。AI を安全に運用するための基礎です。

AI は強力ゆえに、公平で安全に使う責任が伴います。Microsoft は 責任ある AI の 6 原則を掲げ、実装面では Content Safety などで有害コンテンツを抑制します。

1.2.1責任ある AI の原則

責任ある AI の 6 原則(公平性・信頼性と安全性・プライバシーとセキュリティ・包括性・透明性・説明責任)を並べ、実装面では Azure AI Content Safety が入力/出力のテキストや画像を検査し、ヘイト・暴力・性的・自傷などのカテゴリを重大度つきで検出してブロック/許可を判断する様子を示した図。
責任ある AI と Content Safety
  • 6 原則公平性・信頼性と安全性・プライバシーとセキュリティ・包括性・透明性・説明責任
  • Content Safety:テキスト/画像の有害カテゴリ(ヘイト・暴力・性的・自傷)を重大度つきで検出する。
  • 入力と出力の両方:ユーザー入力と AI の生成結果の双方を検査し、リスクを抑える。
  • 透明性ノート:モデルの能力と限界を説明する文書を提供し、適切な利用を促す。
試験ポイント

「有害コンテンツの検出(ヘイト/暴力/性的/自傷を重大度つき)=Azure AI Content Safety」「公平性・信頼性と安全性・プライバシー・包括性・透明性・説明責任=責任ある AI の 6 原則」「入力と出力の両方を検査」 は AI-102 で頻出です。生成 AI では Content Safety とプロンプト対策を組み合わせます。

コツ

Content Safety はカテゴリごとに重大度のしきい値を設定でき、業務の許容度に合わせてブロック/許可の基準を調整できます。

Content Safety は 4 カテゴリ(ヘイト・暴力・性的・自傷)を 0〜6 の重大度で返し、しきい値でブロック/許可を判断します。生成 AI 特有の脅威には専用機能があり、プロンプトシールド(Prompt Shields) は直接的な ジェイルブレイク とドキュメント経由の 間接的プロンプトインジェクション を検出、グラウンド性検出(Groundedness detection) は出力が根拠資料に基づくか(ハルシネーションでないか)を確認、保護された素材の検出 は既知のコード/文章の流用を検知します。Azure OpenAI には コンテンツフィルターが標準で組み込まれ、入力(プロンプト)と出力(補完)の双方を検査します。責任ある AI の実装は、設計時の 影響評価(Impact Assessment)、運用時の Content Safety、説明のための 透明性ノート を組み合わせる多層アプローチです。なお Content Safety は有害性の検出を担い、個人情報の匿名化は Language の PII 検出、なりすまし防止は認証の領域、というように責務を切り分けて設計します。

機能守る対象使う場面
カテゴリ検出(4 種)ヘイト/暴力/性的/自傷入出力の有害性を重大度で判定
プロンプトシールドジェイルブレイク・間接インジェクション生成 AI の入力防御
グラウンド性検出根拠のない出力(ハルシネーション)RAG 出力の検証
保護素材の検出既知コード/文章の流用著作物の混入チェック
補足

シナリオ: 社内文書に基づく生成 AI チャットで、ジェイルブレイクや根拠のない回答を防ぎたい。→ Azure OpenAI のコンテンツフィルターに加え、プロンプトシールドで入力のジェイルブレイク/間接インジェクションを検出し、グラウンド性検出で回答が文書に基づくかを確認、Content Safety で出力の有害性を重大度判定します。

補足

FAQ: Q. Content Safety と Azure OpenAI のコンテンツフィルターは別物? → A. OpenAI には標準フィルターが組み込まれ、Content Safety は独立サービスとして任意のテキスト/画像や他モデルにも適用できます。Q. ハルシネーション対策は? → A. グラウンド性検出と RAG(根拠提示)を併用します。

注意

ひっかけ: 「Content Safety は入力だけ検査すればよい」は誤りです。生成 AI では入力(プロンプト)と出力(生成結果)の両方を検査します。また「Content Safety が個人情報(PII)を匿名化する」も誤り(PII 検出/匿名化は Azure AI Language の役割)。

1.2.2この節のまとめ

  • 責任ある AI=6 原則(公平性・安全性・プライバシー・包括性・透明性・説明責任)
  • Content Safety=有害コンテンツを重大度つきで検出(入力・出力)

進捗の記録にはログインが必要です。

理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. テキストや画像からヘイト・暴力・性的・自傷などの有害カテゴリを重大度つきで検出する Azure のサービスはどれですか?

Q2. 責任ある AI の原則に含まれないものはどれですか?

Q3. 生成 AI のリスク低減として、Content Safety はどこを検査すべきですか?

理解度を確認第1章「Azure AI ソリューションの計画と管理」の問題を解く