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第5章 · データ保護·v2.0.0·更新 2026/6/5·読了目安 約10分

変更要約: SCS-C02 第5章を深掘り(比較表・シナリオ・FAQ・ひっかけ・深掘り段落を各節に追加、図を日本語版に対応)

5.2シークレット管理と転送時の暗号化

この節の要点

資格情報と通信の保護——Secrets Manager(自動ローテーション)Parameter Store(SecureString)TLS/ACM証明書管理——を理解します。秘密と通信を安全に扱います。

データは保存時だけでなく転送時も守ります。秘密は専用サービスで管理し、通信は TLS で暗号化します。

5.2.1シークレットと TLS

シークレット管理と転送時暗号化を示した図。データベースパスワードや API キーは Secrets Manager(KMS 暗号化・自動ローテーション・Lambda 連携)で管理、設定値や軽量な機密は Parameter Store の SecureString(KMS 暗号化)で管理、通信は TLS で暗号化し、公開証明書は ACM(AWS Certificate Manager)で発行・自動更新して ELB/CloudFront/API Gateway に適用する、秘密と通信の保護を示した図。
シークレットと転送時暗号化
  • Secrets Manager:DB パスワード/API キーをKMS で暗号化し、自動ローテーションする。
  • Parameter Store(SecureString):設定値/軽量な機密を KMS 暗号化で一元管理する。
  • TLS:通信を暗号化し、盗聴/改ざんを防ぐ(HTTPS)。
  • ACM:公開証明書を発行・自動更新し、ELB/CloudFront/API Gateway に適用する。
試験ポイント

「ローテーション必須の機密=Secrets Manager」「設定/軽量機密=Parameter Store(SecureString)」「転送時暗号化=TLS」「証明書の発行/自動更新=ACM」 は SCS-C02 で頻出です。ACM の公開証明書は無料で自動更新され、ELB/CloudFront 等に適用します(EC2 へは直接エクスポート不可)。

SCS-C02 の機密/転送時保護は「秘密を安全に保管・配布・ローテーションし、通信を暗号化する」ことを問います。Secrets Manager は KMS で暗号化して秘密を保管し、自動ローテーション(Lambda)で DB 認証情報等を定期更新、RDS/Redshift/DocumentDB とネイティブ統合します。アプリは API/SDK で取得し、コードに埋め込みません。Parameter Store は設定値や軽量な機密を階層的に管理し、SecureString は KMS 暗号化(標準ティアは無料・ローテーションは要自作)。Secrets Manager から Parameter Store を参照することもできます。転送時暗号化TLS(HTTPS/相互 TLS)で、証明書は ACM発行・自動更新し、ELB/CloudFront/API Gateway に適用します(ACM の公開証明書は EC2 へエクスポート不可——EC2 上で終端するなら ACM Private CA や持ち込み証明書)。ACM Private CA で内部用のプライベート証明書階層を運用できます。S3 はバケットポリシーで aws:SecureTransport: false を Deny して HTTP を禁止し、TLS のみを強制するのが定番です。秘密の取り違え対策として、漏洩時は履歴削除でなくローテーション、ログにシークレットを出さない、最小権限で取得を絞る、を徹底します。設計の要は、ローテーション要は Secrets Manager、軽量は Parameter Store、転送時は TLS+ACM(適用先の制約に注意)、S3 は TLS 強制、を正しく選ぶことです。

用途サービス要点
ローテーション要の機密Secrets ManagerKMS 暗号化・Lambda 自動ローテーション・RDS 統合
設定値/軽量機密Parameter Store(SecureString)KMS 暗号化・標準は無料・階層管理
通信の暗号化TLSHTTPS・S3 は SecureTransport を強制
証明書の管理ACM / ACM Private CA公開は無料/自動更新(EC2 不可)・内部は Private CA
補足

シナリオ:RDS のパスワードをコードに埋め込まず、90 日ごとに自動更新し、HTTPS でしか API にアクセスさせたくない。→ DB 認証情報は Secrets Manager(RDS 統合+Lambda 自動ローテーションで 90 日更新)に保管し、アプリは実行時に取得。公開エンドポイントは ACM 証明書ALB/CloudFront に適用して TLS 化。S3 はバケットポリシーで aws:SecureTransport: false を Deny して HTTP を禁止。秘密はログに出さず、取得は最小権限の IAM で絞ります。

補足

FAQ:Secrets Manager と Parameter Store はどう選ぶ? 自動ローテーション(DB 認証情報等)や RDS とのネイティブ統合、クロスアカウント共有が要るなら Secrets Manager(有料)。ローテーション不要の設定値や軽量な機密で十分なら Parameter Store の SecureString(標準は無料・KMS 暗号化)。コストと機能(特にローテーションの自動化)で選び、両者を併用することもできます。

注意

ひっかけACM の公開証明書を EC2 に直接インストールしようとするのは誤り——ACM の公開証明書はエクスポートできず、ELB/CloudFront/API Gateway 等に適用します。EC2 上で TLS を終端したいなら ACM Private CA か持ち込み証明書を使います。また機密を 環境変数や AMI に平文で焼き込むのも誤りで、Secrets Manager/Parameter Store から実行時に取得します。

5.2.2この節のまとめ

  • 機密=Secrets Manager(ローテーション)/Parameter Store(SecureString)
  • 転送時=TLS+ACM(証明書の自動更新)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. データベースのパスワードを定期的に自動ローテーションしながら安全に管理したい。何を使いますか?

Q2. ELB や CloudFront 向けの公開 TLS 証明書を、無料で発行・自動更新したい。何を使いますか?

Q3. 設定値や軽量な機密を KMS 暗号化で一元管理し、コードに埋め込まず参照したい。手軽な選択肢は?

理解度を確認第5章「データ保護」の問題を解く

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