変更要約: 軸B網羅: ガバナンス/セキュリティ/EUC 関連サービスのカタログ節(s4)を追加
1.4ガバナンス・セキュリティ・エンドユーザー関連サービス
組織の複雑さに対応するうえで押さえるべき周辺サービス——証明書/暗号鍵(ACM・CloudHSM)、ID とディレクトリ(Cognito・Directory Service)、ネットワーク防御(Firewall Manager・Network Firewall)、監査/準拠(Artifact・Audit Manager)、コスト/ガバナンス基盤(Cost and Usage Report・License Manager・Service Catalog・Well-Architected Tool・Health Dashboard・Management Console・CLI)、仮想デスクトップ(WorkSpaces・AppStream 2.0)——を、定義・役割・選ぶ場面で整理します。
SAP-C02 では中核サービスだけでなく、組織のセキュリティ・ガバナンスを支える周辺サービスの役割の切り分けも問われます。ここでは各サービスを「定義/役割/いつ選ぶか」で簡潔にまとめます。
1.4.1証明書・暗号鍵・ID・ディレクトリ
- AWS Certificate Manager(ACM):TLS/SSL 証明書の発行・自動更新を行うマネージドサービス。ELB・CloudFront・API Gateway に証明書を無料で紐づけたいときに選ぶ。期限切れ事故を防ぐ自動更新が要点。
- AWS CloudHSM:専用の単一テナント HSM(ハードウェアセキュリティモジュール)。FIPS 140-3 レベル3 や鍵の完全な占有・管理が規制で必須のときに選ぶ。共有型で十分なら KMS、占有が要件なら CloudHSM。
- Amazon Cognito:Web/モバイルアプリのユーザーサインアップ・サインイン(ユーザープール)と、AWS リソースへの一時認証情報付与(ID プール)。アプリ利用者の認証基盤が要るときに選ぶ(従業員 SSO は IAM Identity Center)。
- AWS Directory Service:マネージドな Microsoft Active Directory(AWS Managed AD)。既存 AD と連携した Windows ワークロードやドメイン参加が要るときに選ぶ。
1.4.2ネットワーク防御・監査・準拠
- AWS Network Firewall:VPC 向けのマネージド型ステートフルファイアウォール(IPS/ドメインフィルタ)。VPC 出入りのトラフィックを L3-L7 で細かく検査・制御したいときに選ぶ。
- AWS Firewall Manager:Organizations 全体で WAF/Shield/Network Firewall/セキュリティグループのルールを一元適用する。複数アカウント横断でファイアウォールポリシーを統制したいときに選ぶ。
- AWS Artifact:AWS の コンプライアンスレポート(SOC・ISO・PCI 等)と契約をオンデマンドで取得するポータル。監査人へ提出する第三者証跡が要るときに選ぶ。
- AWS Audit Manager:証跡収集を自動化し、監査用の証拠を継続的に集めてフレームワーク(CIS・PCI 等)にマッピングする。監査準備の手作業を減らしたいときに選ぶ。
1.4.3コスト・ガバナンス・運用基盤
- AWS Cost and Usage Report(CUR):最も詳細な課金/使用量データを S3 に時間別・リソース別で出力する。Athena/QuickSight で詳細なコスト分析や配賦を行いたいときに選ぶ(概況把握は Cost Explorer)。
- AWS License Manager:商用ソフトのライセンス(コア数/ソケット数等)の追跡と上限の強制。BYOL や Dedicated Hosts でライセンス順守を統制したいときに選ぶ。
- AWS Service Catalog:承認済みの IaC 製品をカタログ化してセルフサービス提供し、誰が何をデプロイできるかを統制する。標準化された構成だけを利用者に配布したいときに選ぶ。
- AWS Well-Architected Tool:6 つの柱に照らしてワークロードをレビューし、リスクと改善項目を洗い出すツール。設計レビューを定期的に記録・追跡したいときに選ぶ。
- AWS Health Dashboard:アカウントに影響する AWS 側のイベント・計画メンテナンス・障害を通知する。自分のリソースに関わる AWS イベントを EventBridge で自動処理したいときに選ぶ。
- AWS Management Console:ブラウザ上の GUI 操作コンソール。手作業の確認や初期設定に使う(反復作業は CLI/IaC へ)。
- AWS CLI:シェルから AWS API を呼ぶコマンドラインインターフェイス。スクリプトや自動化、CI/CD から AWS を操作したいときに選ぶ。
1.4.4エンドユーザーコンピューティング
- Amazon WorkSpaces:マネージドな仮想デスクトップ(DaaS)。在宅/委託先に永続的なクラウド PC を配布し、データを端末に残したくないときに選ぶ。
- Amazon AppStream 2.0:個別アプリケーションをストリーミング配信するサービス。デスクトップ全体でなく特定アプリだけをブラウザ経由で安全に配信したいときに選ぶ。
切り分けの定番:証明書=ACM/占有 HSM=CloudHSM(共有鍵は KMS)/アプリ利用者認証=Cognito/マネージド AD=Directory Service/VPC のステートフル検査=Network Firewall/組織横断のファイアウォール統制=Firewall Manager/監査レポート取得=Artifact/監査証拠の自動収集=Audit Manager/詳細課金データ=CUR/永続クラウド PC=WorkSpaces/アプリ配信=AppStream 2.0。
1.4.5この節のまとめ
- 証明書/鍵/ID=ACM・CloudHSM・Cognito・Directory Service
- 防御/監査/ガバナンス=Network Firewall・Firewall Manager・Artifact・Audit Manager・Service Catalog・CUR
進捗の記録にはログインが必要です。
理解度チェック
(軽い確認用)Q1. ELB と CloudFront に使う TLS 証明書を、無料で発行し期限切れ前に自動更新したい。何を使いますか?
Q2. 複数アカウントの WorkSpaces 利用者へ、端末にデータを残さず永続的なクラウドデスクトップを配布したい。何を使いますか?
Q3. 組織全体のアカウントに WAF とセキュリティグループのルールを一元適用・統制したい。何を使いますか?

