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第1章 · クラウドの概念·v2.0.0·更新 2026/6/3·読了目安 約14分

変更要約: MS-900 第1章を AZ-900 基準まで深掘り(サービスモデル IaaS/PaaS/SaaS+責任範囲比較表・配置モデル、M365=SaaS、クラウド利点+CapEx/OpEx比較表・規模の経済・弾力性、シナリオ・FAQ・ひっかけ)。図3枚ja化

1.1クラウドの概念とサービスモデル

この節の要点

クラウドコンピューティングの基礎、サービスモデル(IaaS/PaaS/SaaS)、配置モデル(パブリック/プライベート/ハイブリッド)と、Microsoft 365 が SaaS である位置づけを理解します。MS-900 の出発点です。

クラウドコンピューティング とは、サーバー・ストレージ・ソフトウェアなどの IT リソースを、自社で所有・運用する代わりにインターネット越しに、使った分だけ借りて利用する仕組みです。MS-900(Microsoft 365 Fundamentals)は、深い技術詳細よりも「クラウドと Microsoft 365 が何を・どう提供し、どう選び・守り・契約するか」という全体像を問う入門資格です。その出発点として、まずクラウドの提供形態(サービスモデル)と置き方(配置モデル)を押さえ、Microsoft 365 がそのうち SaaS(完成したアプリをそのまま使う形態) に当たることを理解します。

1.1.1サービスモデル

IaaS(インフラを借りる・VM/ストレージ・最も自由)、PaaS(アプリを作る/デプロイする基盤・コードに集中)、SaaS(完成アプリを使う・例:Microsoft 365・管理が最小)という3つのクラウドサービスモデルを並べた図。
IaaS / PaaS / SaaS
  • IaaS:仮想サーバーやストレージなど基盤を借りる。最も自由度が高い。
  • PaaS:アプリの開発・デプロイの基盤を借りる。コードに集中できる。
  • SaaS完成したアプリを使う。Microsoft 365 が代表例。管理の手間が最小。

1.1.2配置モデル

パブリック(共有のクラウド・プロバイダー所有)、プライベート(1組織専用)、ハイブリッド(パブリックとプライベートの併用)、マルチクラウド(複数のプロバイダー)というクラウドの配置モデルを並べた図。
パブリック / プライベート / ハイブリッド

3つのサービスモデルは「どこまで自分で管理し、どこからプロバイダーに任せるか」で並びます。IaaS は OS より上を自分で管理(最も自由・手間も大)、PaaS はアプリ実行基盤まで任せてコードに集中、SaaS はアプリそのものを使うだけ(管理は最小)。下にいくほど利用者の管理範囲は小さくなります。Microsoft 365 は SaaS なので、利用者はサーバーやアプリの運用を気にせず、メール・文書・会議といった機能をすぐ使えるのが利点です。

モデル利用者が管理
IaaSOS・ミドル・アプリ・データAzure VM
PaaSアプリ・データのみAzure App Service
SaaSデータ・アカウント・設定中心Microsoft 365
  • パブリッククラウド:プロバイダーが所有する共有のクラウド。低コストで素早く使える(例:Microsoft 365)。
  • プライベートクラウド1組織専用のクラウド。より高い制御・要件対応ができるが運用負担は大きい。
  • ハイブリッドクラウドパブリックとプライベートを併用し、要件に応じて使い分ける(移行期にも有効)。

シナリオ:中小企業のメール基盤刷新。 自社でメールサーバーを所有・運用(オンプレ)するのをやめ、SaaS の Microsoft 365 に移行。サーバーの調達・パッチ・バックアップから解放され、すぐに Exchange のメールや Teams 会議を使える。機密性の高い一部システムだけは社内(プライベート)に残し、ハイブリッドで運用する、という選択もあります。

注意

混同に注意:
IaaS(基盤を借りる)/PaaS(開発基盤)/SaaS(完成アプリ)——下にいくほど利用者の管理が減る。
Microsoft 365 は SaaS(IaaS/PaaS ではない)。
サービスモデル(提供形態)と配置モデル(パブリック/プライベート/ハイブリッド)は別の軸
④SaaS でもデータ・アカウント・アクセス管理は利用者の責任に残る(責任共有)。

補足

Q. なぜ Microsoft 365 は SaaS? サーバーやアプリの構築・運用なしに、完成したメール/文書/会議アプリをそのまま使うためです。Q. サービスモデルと配置モデルの違いは? サービスモデルは「何を借りるか(IaaS/PaaS/SaaS)」、配置モデルは「どこに置くか(パブリック/プライベート/ハイブリッド)」。Q. ハイブリッドはいつ使う? 一部を社内に残したいときや、クラウド移行の途中段階で有効です。

試験ポイント

「IaaS=基盤」「PaaS=開発基盤」「SaaS=完成アプリ」、そして Microsoft 365 は SaaS という点は頻出です。サービスモデルと配置モデル(パブリック/プライベート/ハイブリッド)は別の軸である点、SaaS でもデータ・アカウントは利用者責任である点も押さえましょう。

1.1.3この節のまとめ

  • サービスモデル:IaaS(基盤)/PaaS(開発基盤)/SaaS(完成アプリ)=下ほど管理が減る
  • Microsoft 365 は SaaS。配置はパブリック/プライベート/ハイブリッド(別の軸)
  • SaaS でもデータ・アカウント・アクセス管理は利用者責任(責任共有)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. Microsoft 365 はどのクラウドサービスモデルに当たりますか?

Q2. 仮想サーバーやストレージなどの基盤を借りるサービスモデルはどれですか?

Q3. パブリックとプライベートを併用する配置モデルはどれですか?

理解度を確認第1章「クラウドの概念」の問題を解く