第4章 · 重要なシステムサービス·v1.0.0·更新 2026/7/6·読了目安 約11分
変更要約: 初版(主題1.09・副主題1.09.1〜1.09.3に対応)
4.1システム時刻の管理
この節の要点
システム時刻の維持と同期を学びます。date とハードウェアクロック(hwclock)、タイムゾーンの設定(/usr/share/zoneinfo/・/etc/localtime・/etc/timezone・TZ・tzselect・timedatectl)、NTP による時刻同期(ntpd・ntpdate・ntpq・chronyd・chronyc・pool.ntp.org)を押さえます。
ログの突き合わせ・証明書の検証・認証——正確な時刻はあらゆる運用の前提です。Linux には2つの時計(OS が刻むシステムクロックと、マザーボード上のハードウェアクロック)があり、これを NTP でインターネットの正確な時刻源に揃えるのが基本形です。
4.1.12つの時計とタイムゾーン
- date=システムクロックの表示・設定(
date/書式指定date +%Y-%m-%d)。hwclock=ハードウェアクロックの参照・同期(hwclock --systohc=システム→ハードへ書き込み・--hctosysは逆)。 - タイムゾーンの実体=/usr/share/zoneinfo/ 配下のファイル。/etc/localtime をそこへのシンボリックリンクにするのが設定の実装(Debian 系は /etc/timezone にも名前を記録)。
- 設定手段=timedatectl(systemd 環境の統合コマンド。
timedatectl set-timezone Asia/Tokyo・状態表示も)/対話選択=tzselect/一時的な切り替え=環境変数 TZ(TZ=UTC date)。
4.1.2NTP による時刻同期
- NTP=ネットワーク経由で時刻源と同期するプロトコル(UDP/123)。公開時刻源の定番=pool.ntp.org(世界中のサーバー群を DNS で分散提供)。
- 伝統系=ntpd(常駐して徐々に補正・設定は ntp.conf)・ntpdate(一回きりの即時合わせ・非推奨化)・ntpq(
ntpq -pで同期状態・参照先を確認)。 - 現行主流=chronyd(不安定な回線・仮想環境に強い後継デーモン・設定は chrony.conf)と管理ツール chronyc(
chronyc sourcesで参照先確認)。

