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第2章 · 構成管理と IaC·v2.1.0·更新 2026/6/28·読了目安 約10分

変更要約: in-scope サービス網羅: Control Tower, Service Catalog, AWS Proton を s2 に、OpsWorks, License Manager, EC2 Image Builder を s3 に追記

2.3構成管理(Systems Manager・Config)

この節の要点

実行環境の構成管理——Systems ManagerParameter StoreState ManagerPatch Manager)、AWS Config(構成評価)、Elastic Beanstalk——を理解します。望ましい状態を維持し、逸脱を是正します。

IaC で作った後も、構成は変化します。Systems Manager や Config で望ましい状態を維持し、逸脱を検出・是正します。

2.3.1構成管理のサービス

構成管理サービスを整理した図。AWS Systems Manager の機能として、Parameter Store(設定値や機密情報の一元管理・SecureString)、State Manager(インスタンスを望ましい状態に維持)、Patch Manager(OS パッチを自動適用)、Run Command(一括コマンド実行)を並べ、AWS Config(リソース構成をルールで継続評価し逸脱を検出・記録、自動修復と連携)、Elastic Beanstalk(アプリのデプロイ/容量/監視を抽象化したプラットフォーム)を示し、望ましい状態の維持と逸脱の是正というテーマを示した図。
構成管理サービス
  • Parameter Store:設定値や機密情報(SecureString)を一元管理する。
  • State Manager / Patch Manager:インスタンスを望ましい状態に維持し、OS パッチを自動適用
  • AWS Config:リソース構成をルールで継続評価し、逸脱を検出・記録(自動修復と連携)。
  • Elastic Beanstalk:アプリのデプロイ/容量/監視を抽象化したプラットフォーム。
試験ポイント

「設定/機密の一元管理=Parameter Store(SecureString)」「望ましい状態維持=State Manager」「OS パッチ自動適用=Patch Manager」「構成コンプライアンス評価/逸脱検出=AWS Config」「アプリ基盤の抽象化=Elastic Beanstalk」 は DOP-C02 で頻出です。Config ルール違反は EventBridge+Lambda/SSM Automation で自動修復します。

コツ

パスワードのローテーションが必要な機密は Secrets Manager、単純な設定値や少量の機密は Parameter Store(SecureString)が手軽です。

DOP-C02 の構成管理は「逸脱の検出から自動是正までを閉ループにする」発想が問われます。AWS Config はリソースを構成項目として記録し、マネージドルールや Lambda カスタムルールで準拠を評価、違反時には 修復アクション(SSM Automation ドキュメント)を紐づけて自動是正します。組織横断では Config アグリゲータで複数アカウント/リージョンの準拠状況を 1 か所に集約し、Conformance Pack(適合パック)でルール群をまとめて配布します。Systems Manager 側では、State Manager の関連付け(association)でエージェント設定やドメイン参加などの「望ましい状態」を定期適用し、Patch Managerパッチベースラインメンテナンスウィンドウでパッチ適用を統制、Automation ランブックで多段の運用(AMI 作成、隔離、復旧)を冪等に実行します。シークレットは、ローテーションが要るDB認証情報=Secrets Manager(Lambda ローテーション)、単純な設定値や階層的パラメータ=Parameter Store と使い分けます。アプリ基盤を抽象化したい場合は Elastic Beanstalk(環境のバージョン管理・.ebextensions・Immutable/Rolling デプロイ)が選択肢になりますが、細かい制御が要るなら素の IaC+CodeDeploy を選びます。自動修復の定番は「Config 非準拠 → EventBridge → Lambda/SSM Automation」です。

用途サービス/機能要点
設定値・階層パラメータParameter StoreSecureString・無料枠・軽量
ローテーション要の機密Secrets ManagerLambda ローテーション・DB 認証情報
望ましい状態の維持/パッチState Manager / Patch Manager関連付け・ベースライン・メンテナンスウィンドウ
構成コンプライアンスAWS Configルール評価+修復アクション・アグリゲータ
補足

シナリオ:「S3 バケットの公開アクセスを禁止」を組織全体で強制し、違反を見つけたら自動で直したい。→ AWS Config マネージドルール(s3-bucket-public-read/write-prohibited)を Conformance PackStackSets で全アカウントへ配布。違反検出時は 修復アクション(SSM Automation)でパブリックアクセスブロックを有効化。準拠状況は Config アグリゲータで集約し、ダッシュボードで一望します。

補足

FAQ:Parameter Store と Secrets Manager の使い分けは? 自動ローテーション(DB パスワード等)が要るなら Secrets Manager(有料・Lambda でローテーション)。単純な設定値や少量の機密で十分なら Parameter Store の SecureString(標準は無料・軽量)。Parameter Store からは Secrets Manager のシークレットも参照でき、両者は併用できます。

注意

ひっかけ:AWS Config は構成の評価・記録・(設定すれば)修復を担いますが、「誰が API を呼んだか」の監査は CloudTrail の役割です。両者を取り違えないこと。また Config 単体では自動修正しません——修復アクションや EventBridge+Lambda/SSM を併せて初めて閉ループになります。

2.3.2構成管理・イメージ管理を補完するサービス

構成管理の文脈で DOP-C02 の in-scope に含まれるサービスとして、Chef/Puppet ベースの構成管理(OpsWorks)・ライセンス管理(License Manager)・ゴールデン AMI の自動生成(EC2 Image Builder)があります。

OpsWorksChef または Puppet をマネージドで動かすサービスで、サーバーの構成(パッケージのインストール・サービス起動・アプリのデプロイ)をコードとして管理します。OpsWorks for Chef Automate と OpsWorks for Puppet Enterprise の 2 種類があります。DevOps 文脈での役割は「既存の Chef/Puppet のレシピやマニフェストを活かした構成管理」です。構成管理の主流は Systems Manager(State Manager/Automation)や IaC(CloudFormation/CDK)です。※AWS OpsWorks(Stacks/Chef Automate/Puppet Enterprise)は 2024 年 5 月 26 日に提供終了(EOL)しており、新規・既存とも Systems Manager や IaC、あるいは自前運用の Chef/Puppet への移行が必要です。

License Manager はソフトウェアライセンス(BYOL:Bring Your Own License)を一元管理するサービスです。ライセンスルールを定義してコア数・ソケット数・インスタンス数の上限超過を防止し、専有ホスト(Dedicated Hosts)との連携や利用状況のレポート機能を持ちます。DevOps 文脈では「ソフトウェアライセンスのコンプライアンスを自動的に強制・可視化する」ときに選びます。License Manager のルールは AMI 起動時のライセンス数制御にも使えます。

EC2 Image Builder はゴールデン AMI およびコンテナイメージの作成・テスト・配布を自動化するサービスです。イメージパイプラインでビルド→テスト→複数リージョン配布まで一連の工程を定義でき、ベースパッチ適用・CIS ベンチマーク対応・脆弱性スキャンをパイプラインに組み込めます。DevOps 文脈での役割は不変インフラ(Immutable Infrastructure)のイメージ焼き込み工程の自動化で、定期実行によって強化済みのイメージを最新状態に保てます。IaC(CloudFormation/CDK)の構成管理と組み合わせると、インフラのイメージ層とスタック層の両面を自動化できます。

サービスDevOps での役割いつ選ぶか
==OpsWorks==Chef/Puppet によるサーバー構成管理既存 Chef/Puppet ワークフローを活かす
==License Manager==BYOL ライセンスの上限管理・コンプライアンスライセンス違反の自動防止・利用可視化
==EC2 Image Builder==ゴールデン AMI/コンテナイメージを自動生成・配布不変インフラのイメージ最新化・セキュリティ強化
試験ポイント

「Chef/Puppet マネージド構成管理=OpsWorks」「BYOL ライセンス上限の自動強制=License Manager」「ゴールデン AMI の自動パイプライン=EC2 Image Builder」 は DOP-C02 の in-scope です。EC2 Image Builder は Patch Manager と組み合わせて「イメージ生成時にパッチ済み」にする構成が試験で問われます。OpsWorks は新規ではなく既存 Chef/Puppet 前提の文脈で登場することが多いです。

2.3.3この節のまとめ

  • SSM=Parameter Store/State Manager/Patch Manager
  • 評価=AWS Config(ルール+自動修復)/基盤=Elastic Beanstalk
  • 補完=OpsWorks(Chef/Puppet)/License Manager(ライセンス)/EC2 Image Builder(ゴールデン AMI)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 多数の EC2 の OS パッチを、メンテナンスウィンドウに沿って自動適用したい。Systems Manager の何を使いますか?

Q2. アプリの設定値や接続情報(機密含む)を一元管理し、コードに埋め込まず参照したい。手軽な選択肢はどれですか?

Q3. リソース構成が定めたルール(例: EBS は暗号化必須)に継続的に準拠しているか評価したい。何を使いますか?

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