変更要約: in-scope サービス網羅: Control Tower, Service Catalog, AWS Proton を s2 に、OpsWorks, License Manager, EC2 Image Builder を s3 に追記
2.3構成管理(Systems Manager・Config)
実行環境の構成管理——Systems Manager(Parameter Store/State Manager/Patch Manager)、AWS Config(構成評価)、Elastic Beanstalk——を理解します。望ましい状態を維持し、逸脱を是正します。
IaC で作った後も、構成は変化します。Systems Manager や Config で望ましい状態を維持し、逸脱を検出・是正します。
2.3.1構成管理のサービス
- Parameter Store:設定値や機密情報(SecureString)を一元管理する。
- State Manager / Patch Manager:インスタンスを望ましい状態に維持し、OS パッチを自動適用。
- AWS Config:リソース構成をルールで継続評価し、逸脱を検出・記録(自動修復と連携)。
- Elastic Beanstalk:アプリのデプロイ/容量/監視を抽象化したプラットフォーム。
「設定/機密の一元管理=Parameter Store(SecureString)」「望ましい状態維持=State Manager」「OS パッチ自動適用=Patch Manager」「構成コンプライアンス評価/逸脱検出=AWS Config」「アプリ基盤の抽象化=Elastic Beanstalk」 は DOP-C02 で頻出です。Config ルール違反は EventBridge+Lambda/SSM Automation で自動修復します。
パスワードのローテーションが必要な機密は Secrets Manager、単純な設定値や少量の機密は Parameter Store(SecureString)が手軽です。
DOP-C02 の構成管理は「逸脱の検出から自動是正までを閉ループにする」発想が問われます。AWS Config はリソースを構成項目として記録し、マネージドルールや Lambda カスタムルールで準拠を評価、違反時には 修復アクション(SSM Automation ドキュメント)を紐づけて自動是正します。組織横断では Config アグリゲータで複数アカウント/リージョンの準拠状況を 1 か所に集約し、Conformance Pack(適合パック)でルール群をまとめて配布します。Systems Manager 側では、State Manager の関連付け(association)でエージェント設定やドメイン参加などの「望ましい状態」を定期適用し、Patch Manager は パッチベースラインとメンテナンスウィンドウでパッチ適用を統制、Automation ランブックで多段の運用(AMI 作成、隔離、復旧)を冪等に実行します。シークレットは、ローテーションが要るDB認証情報=Secrets Manager(Lambda ローテーション)、単純な設定値や階層的パラメータ=Parameter Store と使い分けます。アプリ基盤を抽象化したい場合は Elastic Beanstalk(環境のバージョン管理・.ebextensions・Immutable/Rolling デプロイ)が選択肢になりますが、細かい制御が要るなら素の IaC+CodeDeploy を選びます。自動修復の定番は「Config 非準拠 → EventBridge → Lambda/SSM Automation」です。
| 用途 | サービス/機能 | 要点 |
|---|---|---|
| 設定値・階層パラメータ | Parameter Store | SecureString・無料枠・軽量 |
| ローテーション要の機密 | Secrets Manager | Lambda ローテーション・DB 認証情報 |
| 望ましい状態の維持/パッチ | State Manager / Patch Manager | 関連付け・ベースライン・メンテナンスウィンドウ |
| 構成コンプライアンス | AWS Config | ルール評価+修復アクション・アグリゲータ |
シナリオ:「S3 バケットの公開アクセスを禁止」を組織全体で強制し、違反を見つけたら自動で直したい。→ AWS Config マネージドルール(s3-bucket-public-read/write-prohibited)を Conformance Pack か StackSets で全アカウントへ配布。違反検出時は 修復アクション(SSM Automation)でパブリックアクセスブロックを有効化。準拠状況は Config アグリゲータで集約し、ダッシュボードで一望します。
FAQ:Parameter Store と Secrets Manager の使い分けは? 自動ローテーション(DB パスワード等)が要るなら Secrets Manager(有料・Lambda でローテーション)。単純な設定値や少量の機密で十分なら Parameter Store の SecureString(標準は無料・軽量)。Parameter Store からは Secrets Manager のシークレットも参照でき、両者は併用できます。
ひっかけ:AWS Config は構成の評価・記録・(設定すれば)修復を担いますが、「誰が API を呼んだか」の監査は CloudTrail の役割です。両者を取り違えないこと。また Config 単体では自動修正しません——修復アクションや EventBridge+Lambda/SSM を併せて初めて閉ループになります。
2.3.2構成管理・イメージ管理を補完するサービス
構成管理の文脈で DOP-C02 の in-scope に含まれるサービスとして、Chef/Puppet ベースの構成管理(OpsWorks)・ライセンス管理(License Manager)・ゴールデン AMI の自動生成(EC2 Image Builder)があります。
OpsWorks は Chef または Puppet をマネージドで動かすサービスで、サーバーの構成(パッケージのインストール・サービス起動・アプリのデプロイ)をコードとして管理します。OpsWorks for Chef Automate と OpsWorks for Puppet Enterprise の 2 種類があります。DevOps 文脈での役割は「既存の Chef/Puppet のレシピやマニフェストを活かした構成管理」です。構成管理の主流は Systems Manager(State Manager/Automation)や IaC(CloudFormation/CDK)です。※AWS OpsWorks(Stacks/Chef Automate/Puppet Enterprise)は 2024 年 5 月 26 日に提供終了(EOL)しており、新規・既存とも Systems Manager や IaC、あるいは自前運用の Chef/Puppet への移行が必要です。
License Manager はソフトウェアライセンス(BYOL:Bring Your Own License)を一元管理するサービスです。ライセンスルールを定義してコア数・ソケット数・インスタンス数の上限超過を防止し、専有ホスト(Dedicated Hosts)との連携や利用状況のレポート機能を持ちます。DevOps 文脈では「ソフトウェアライセンスのコンプライアンスを自動的に強制・可視化する」ときに選びます。License Manager のルールは AMI 起動時のライセンス数制御にも使えます。
EC2 Image Builder はゴールデン AMI およびコンテナイメージの作成・テスト・配布を自動化するサービスです。イメージパイプラインでビルド→テスト→複数リージョン配布まで一連の工程を定義でき、ベースパッチ適用・CIS ベンチマーク対応・脆弱性スキャンをパイプラインに組み込めます。DevOps 文脈での役割は不変インフラ(Immutable Infrastructure)のイメージ焼き込み工程の自動化で、定期実行によって強化済みのイメージを最新状態に保てます。IaC(CloudFormation/CDK)の構成管理と組み合わせると、インフラのイメージ層とスタック層の両面を自動化できます。
| サービス | DevOps での役割 | いつ選ぶか |
|---|---|---|
| ==OpsWorks== | Chef/Puppet によるサーバー構成管理 | 既存 Chef/Puppet ワークフローを活かす |
| ==License Manager== | BYOL ライセンスの上限管理・コンプライアンス | ライセンス違反の自動防止・利用可視化 |
| ==EC2 Image Builder== | ゴールデン AMI/コンテナイメージを自動生成・配布 | 不変インフラのイメージ最新化・セキュリティ強化 |
「Chef/Puppet マネージド構成管理=OpsWorks」「BYOL ライセンス上限の自動強制=License Manager」「ゴールデン AMI の自動パイプライン=EC2 Image Builder」 は DOP-C02 の in-scope です。EC2 Image Builder は Patch Manager と組み合わせて「イメージ生成時にパッチ済み」にする構成が試験で問われます。OpsWorks は新規ではなく既存 Chef/Puppet 前提の文脈で登場することが多いです。
2.3.3この節のまとめ
- SSM=Parameter Store/State Manager/Patch Manager
- 評価=AWS Config(ルール+自動修復)/基盤=Elastic Beanstalk
- 補完=OpsWorks(Chef/Puppet)/License Manager(ライセンス)/EC2 Image Builder(ゴールデン AMI)
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理解度チェック
(軽い確認用)Q1. 多数の EC2 の OS パッチを、メンテナンスウィンドウに沿って自動適用したい。Systems Manager の何を使いますか?
Q2. アプリの設定値や接続情報(機密含む)を一元管理し、コードに埋め込まず参照したい。手軽な選択肢はどれですか?
Q3. リソース構成が定めたルール(例: EBS は暗号化必須)に継続的に準拠しているか評価したい。何を使いますか?

