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第1章 · Google Cloud によるデジタルトランスフォーメーション·v1.0.0·更新 2026/6/15·読了目安 約15分

変更要約: Cloud Digital Leader 第1章を新規作成(ドメイン1「デジタルトランスフォーメーション」: クラウドがビジネスを変革する理由=DX/オンプレvsクラウド/CapEx・OpEx/TCO/クラウドの価値、サービスモデルと責任共有=IaaS・PaaS・SaaS/責任共有モデル/展開モデル)。GCP は Instiq 初の新ベンダー。

1.2クラウドのサービスモデルと責任共有

この節の要点

IaaS・PaaS・SaaS の3つのクラウドサービスモデルの違いと使い分け、クラウドプロバイダーと顧客で責任を分担する責任共有モデル、そしてパブリック/プライベート/ハイブリッド/マルチクラウドという展開モデルを理解します。

クラウドサービスは、どこまでをプロバイダーが管理し、どこからを顧客が管理するかで大きく3つに分かれます。管理の手間と自由度はトレードオフの関係にあり、用途に応じて選びます。

1.2.1IaaS・PaaS・SaaS

モデル顧客が管理Google Cloud 例
IaaS(インフラ)OS・アプリ・データ(VM を借りる)Compute Engine
PaaS(プラットフォーム)アプリとデータのみ(実行基盤はお任せ)App Engine / Cloud Run
SaaS(ソフトウェア)利用と設定のみ(完成品を使う)Google Workspace

IaaS は仮想マシン(Compute Engine)のようにインフラを借りて OS から自分で管理します(自由度が高い)。PaaSApp EngineCloud Run のように実行基盤はプロバイダーに任せ、アプリ開発に集中できます。SaaSGoogle Workspace のように完成したソフトを使うだけで、運用はほぼ不要です。下に行くほど管理は楽になり、自由度は下がります。

1.2.2責任共有モデル

クラウドのセキュリティは、Google と顧客が責任を分担する 責任共有モデル で成り立ちます。Google はクラウドの「の」セキュリティ(データセンター・ハードウェア・基盤)に責任を持ち、顧客はクラウド「内の」セキュリティ(自分のデータ・アクセス権・設定)に責任を持ちます。重要なのは、選ぶサービスモデルによって境界が動く点です。IaaS では顧客の責任範囲が広く(OS のパッチ等)、SaaS では Google の責任範囲が広くなります。ただし「データとアクセス管理(誰に何を許すか)は常に顧客の責任」です。

1.2.3展開モデル

  • パブリッククラウド:Google など事業者の共有基盤を利用(最も一般的・俊敏で従量課金)。
  • プライベートクラウド:自社専用の環境(規制・既存資産の事情で利用)。
  • ハイブリッドクラウド:オンプレミス/プライベートとパブリックを併用し連携。
  • マルチクラウド:複数のパブリッククラウド(例 Google Cloud と他社)を併用。
試験ポイント

要件 → モデル」が頻出。例:「OS まで自分で管理したい/既存 VM を移したい」=IaaS(Compute Engine)、「実行基盤を任せて開発に集中」=PaaS(App Engine/Cloud Run)、「完成品をすぐ使う」=SaaS(Workspace)、「オンプレと併用」=ハイブリッド、「複数クラウド併用」=マルチクラウド、「データとアクセスの保護は誰の責任?」=常に顧客。

注意

混同に注意:
①管理の手間は IaaS>PaaS>SaaS(下ほど楽・自由度は下がる)。
②責任の境界はサービスモデルで動くが、データとアクセス管理は常に顧客
ハイブリッド(オンプレ+パブリック)マルチクラウド(複数パブリック)は別物。

IaaS(Compute Engine・OSまで顧客管理)、PaaS(App Engine/Cloud Run)、SaaS(Google Workspace)の3モデルと、責任共有の境界がモデルで動くことを示す図。
サービスモデルと責任共有の境界

1.2.4この節のまとめ

  • IaaS(Compute Engine)/PaaS(App Engine・Cloud Run)/SaaS(Workspace)=管理の手間と自由度のトレードオフ
  • 責任共有モデル:Google=クラウドの「の」、顧客=クラウド「内の」。境界はモデルで動く/データとアクセスは常に顧客
  • 展開モデル=パブリック/プライベート/ハイブリッド/マルチクラウド

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 仮想マシンを借りて OS から自分で管理する、自由度の高いサービスモデルはどれですか?

Q2. 実行基盤の管理をプロバイダーに任せ、開発者がアプリ開発に集中できるモデルはどれですか?

Q3. 完成したソフトウェアを設定して使うだけで運用がほぼ不要なモデルはどれですか?

Q4. 責任共有モデルにおいて、サービスモデルに関わらず常に顧客の責任となるものはどれですか?

Q5. オンプレミス環境とパブリッククラウドを併用して連携させる展開モデルはどれですか?

Q6. 管理の手間が最も少ない(プロバイダー管理が最も広い)サービスモデルはどれですか?

理解度を確認第1章「Google Cloud によるデジタルトランスフォーメーション」の問題を解く