変更要約: Professional Cloud DevOps Engineer 第3章を新規作成(ドメイン3「SRE」: SLI/SLO/SLA・エラーバジェット・ナインとコスト/機会費用、サービスライフサイクル・容量計画=クォータ/上限/予約/Dynamic Workload Scheduler・オートスケール=MIG/Cloud Run/GKE・インシデント緩和=ドレイン/リダイレクト/容量追加/ロールバック)。
3.1SLI・SLO・SLA とエラーバジェット
サービスの信頼性を測る SLI(可用性・レイテンシ等)、目標の SLO、対外契約の SLA、変更速度と信頼性のバランスを取るエラーバジェット、信頼性のコスト(「ナイン」の数)の考え方を理解します。
SRE(サイト信頼性エンジニアリング)は、信頼性を測れる目標にして、変更速度とのバランスをデータで取ります。出発点は SLI/SLO/SLA とエラーバジェットです。
3.1.1SLI・SLO・SLA
SLI(Service Level Indicator)は信頼性を測る指標(可用性、レイテンシ、エラー率など)です。SLO(Service Level Objective)はその SLI に対する社内の目標値(例:99.9% 可用性)。SLA(Service Level Agreement)は顧客との対外的な契約で、違反時の補償を伴います。一般に SLO は SLA より厳しく 設定し、契約違反の前に内部で気づけるようにします。「測る指標=SLI」「内部目標=SLO」「対外契約=SLA」と結びます。
3.1.2エラーバジェットと信頼性のコスト
エラーバジェット は「100% − SLO」で、許容される不信頼の量です(例:SLO 99.9% ならバジェットは 0.1%)。バジェットが残っていれば積極的に新機能を出し、使い切ったら 変更を抑えて信頼性回復 に充てます。こうして 変更速度と信頼性のバランス をデータで決めます。信頼性を上げるほど(ナイン の数を増やすほど)コストは急増するため、過剰な目標は 機会費用 になります。「速度 vs 信頼性の調停=エラーバジェット」を押さえます。
「要件 → 手段」が頻出。例:「信頼性を測る指標」=SLI、「内部の目標値」=SLO、「顧客との契約」=SLA、「新機能の出し過ぎと信頼性の調停」=エラーバジェット、「バジェット枯渇時」=変更凍結して信頼性回復。SLO は SLA より厳しく設定する。
混同に注意:
①SLO(内部目標)と SLA(対外契約)を取り違えない=SLO は SLA より厳しく。
②信頼性は100% を目指さない(コストと機会費用が急増)。
③エラーバジェットは罰でなく意思決定の道具(速度の許可証)。
3.1.3この節のまとめ
- SLI=測る指標、SLO=内部目標、SLA=対外契約、SLO は SLA より厳しく
- エラーバジェット=100%−SLO で速度と信頼性を調停、枯渇時は変更を抑えて回復
- ナインを増やすほどコスト急増=100% は目指さず機会費用を意識
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理解度チェック
(軽い確認用)Q1. 可用性やレイテンシなど、サービスの信頼性を測る指標を何と呼びますか?
Q2. SLI に対する社内の目標値(例:99.9% 可用性)を何と呼びますか?
Q3. 顧客との対外的な契約で、違反時に補償を伴うものを何と呼びますか?
Q4. SLO が 99.9% のとき、許容される不信頼の量(エラーバジェット)はいくらですか?
Q5. エラーバジェットを使い切った場合の SRE 的な対応として最も適切なものはどれですか?

