変更要約: AZ-700 第4章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)
4.2Network Watcher によるネットワーク監視
ネットワークの可視化・診断を担う Azure Network Watcher を理解します。接続モニター・NSG 診断(フローログ)・IP フロー検証・ネクストホップ などの診断ツールでトラブルシュートを行います。
ネットワークの問題は「どこで止まっているか」の切り分けが鍵です。Network Watcher は接続性や経路、NSG の許可/拒否を可視化・診断するツール群を提供します。
4.2.1Network Watcher の診断ツール
- 接続モニター(Connection Monitor):エンドポイント間の到達性・遅延を継続監視する。
- IP フロー検証:特定の送信元/宛先/ポートが NSG で許可/拒否されるかを判定する。
- ネクストホップ:あるパケットの次のホップ(経路)を表示し、UDR の問題を切り分ける。
- NSG フローログ:通過/拒否されたトラフィックを記録し、分析(トラフィック分析)に使う。※NSG フローログは廃止予定で、現行は VNet フローログ へ移行(Traffic Analytics 対応)。
「到達性/遅延の継続監視=接続モニター」「NSG が許可/拒否するか確認=IP フロー検証」「経路(次ホップ)の確認=ネクストホップ」「通過/拒否ログ=NSG フローログ」 は AZ-700 で頻出です。「NSG で止まっている?経路の問題?」の切り分けに対応する診断を選べるようにしましょう。
Network Watcher はリージョンごとに自動で有効化され、用途別に道具が分かれます。IP フロー検証 は適用される NSG 規則名まで返すので「どの規則で落ちているか」を即特定でき、有効なセキュリティ規則 はサブネットと NIC の NSG を合成した最終的な許可/拒否を一覧します。経路の問題は ネクストホップ で実際の次ホップ(仮想アプライアンス/ゲートウェイ/インターネット/なし)を確認し、UDR の誤りを切り分けます。継続的な品質監視は 接続モニター(複数ソース→宛先の到達性・遅延・パケットロスを時系列で)で、NSG フローログ(現在は VNet フローログ へ移行が進む)は通過/拒否トラフィックを Storage に記録し、Traffic Analytics で可視化します。さらに パケットキャプチャ(VM の通信を pcap で取得)、接続トラブルシューティング(単発の到達性テスト)、トポロジ(リソースの関係図)も提供します。これらは Azure Monitor/Log Analytics と連携し、アラートやダッシュボードに繋げられます。
| 症状 | 使うツール | 分かること |
|---|---|---|
| 特定通信が通らない | IP フロー検証 | どの NSG 規則で許可/拒否か |
| 宛先に届かない(経路?) | ネクストホップ | 実際の次ホップ(UDR の誤り) |
| 遅延・断続的なロス | 接続モニター | 到達性・遅延・ロスの時系列 |
| 通信の記録・傾向分析 | NSG(VNet) フローログ+Traffic Analytics | 通過/拒否の記録と可視化 |
シナリオ: ある VM から DB へ接続できない。NSG が原因か経路が原因か切り分けたい。→ まず IP フロー検証で「送信元 VM・宛先 DB・ポート」が NSG で許可/拒否されるか(規則名つき)を確認。許可なら次にネクストホップで実際の次ホップを見て、UDR が誤って NVA/None に向いていないかを確認します。
FAQ: Q. IP フロー検証と NSG フローログの違いは? → A. IP フロー検証は「今この条件が許可/拒否か」を即判定する単発テスト、フローログは実トラフィックを継続記録して分析する用途です。Q. VM の実際のパケットを見たい時は? → A. パケットキャプチャで pcap を取得し、必要なら外部ツールで解析します。
ひっかけ: 「接続モニターで NSG が許可/拒否しているかを判定する」は誤りです。NSG の許可/拒否判定は IP フロー検証。接続モニターは到達性・遅延の継続監視が役割です。また「ネクストホップで NSG の規則が分かる」も誤り(次ホップ=経路の確認で、規則は IP フロー検証/有効なセキュリティ規則)。
4.2.2この節のまとめ
- Network Watcher=接続モニター・IP フロー検証・ネクストホップ・フローログ
- 症状に応じて適切な診断ツールを選ぶ
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理解度チェック
(軽い確認用)Q1. 特定の送信元/宛先/ポートの通信が NSG によって許可されるか拒否されるかを確認したい。Network Watcher のどの機能ですか?
Q2. エンドポイント間の到達性や遅延を継続的に監視したい。Network Watcher のどの機能ですか?
Q3. あるパケットが実際にどの経路(次のホップ)へ向かうかを確認し、UDR の問題を切り分けたい。何を使いますか?

