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第2章 · ネットワークセキュリティの保護·v2.0.0·更新 2026/6/16·読了目安 約9分

変更要約: AZ-500 第2章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)

2.3WAF と DDoS による公開アプリの保護

この節の要点

インターネット公開アプリを守る Web Application Firewall(WAF)DDoS Protection、そしてサービスへの接続を VNet 内に閉じる プライベートエンドポイント を理解します。L7 の攻撃やボリューム型攻撃から守る仕組みです。

公開 Web アプリは SQL インジェクションや XSS などのアプリ層(L7)攻撃や、大量アクセスによるDDoS にさらされます。WAFDDoS Protection でこれらを防ぎます。

2.3.1WAF・DDoS・プライベートエンドポイント

PaaS への接続を非公開にするには Azure Private Link を使います。プライベートエンドポイントで Storage や SQL などのサービスを VNet 内のプライベート IP に割り当て、トラフィックをパブリックインターネットに出さず Microsoft バックボーン内に留めます。データ持ち出し対策にもなります。

インターネットからのトラフィックがまず DDoS Protection(ボリューム型攻撃を吸収)を通り、次に Application Gateway/Front Door 上の WAF(OWASP ルールで SQL インジェクションや XSS など L7 攻撃をブロック)を通ってからバックエンドに到達する流れと、PaaS への接続をプライベートエンドポイントで VNet 内のプライベート IP に閉じる経路を示した図。
WAF・DDoS・プライベートエンドポイント
  • WAFApplication Gateway / Front Door 上で動き、OWASP ルールで SQL インジェクション・XSS など L7 攻撃をブロックする。
  • DDoS Protection:大量のトラフィックによるボリューム型攻撃を吸収・緩和する。
  • プライベートエンドポイント:Storage や SQL などの PaaS への接続を VNet 内のプライベート IP に閉じ、公開経由を避ける。
  • サービスエンドポイント:PaaS への経路を VNet に最適化しつつ、PaaS 側のファイアウォールで VNet を許可する(プライベート IP は付与しない)。
試験ポイント

「SQL インジェクションや XSS など L7 攻撃を防ぐ=WAF(App Gateway/Front Door)」「ボリューム型攻撃の緩和=DDoS Protection」「PaaS への接続をプライベート IP に閉じる=プライベートエンドポイント」 は AZ-500 で頻出です。NSG/Firewall は L3/L4、WAF は L7 という層の違いを押さえましょう。

コツ

WAF は「検出のみ(Detection)」と「防御(Prevention)」のモードを選べます。導入時はまず検出で誤検知を確認し、その後に防御へ切り替えると安全です。

WAF は Application Gateway 上(リージョン内)か Front Door 上(グローバルなエッジ)に配置でき、後者は世界中の利用者に近い場所で L7 攻撃を遮断します。ルールは マネージドルールセット(OWASP の Core Rule Set などをマイクロソフトが更新)と、独自に作る カスタムルール(特定の国を遮断、レート制限、特定ヘッダの一致など)の組み合わせです。DDoS では、既定で有効な Infrastructure 保護 に加え、DDoS Network Protection(VNet 単位の課金で詳細メトリクス・緩和レポート・コスト保護つき)や、より細かい DDoS IP Protection(保護対象の公開 IP 単位)を選べます。プライベート接続では、プライベートエンドポイント が PaaS に VNet 内のプライベート IP を与えて公開経路を断つのに対し、サービスエンドポイント は経路を最適化しつつ PaaS 側ファイアウォールで VNet を許可するだけで、プライベート IP は割り当てません。

項目プライベートエンドポイントサービスエンドポイント
プライベート IPPaaS に VNet 内の IP を割り当てる割り当てない
公開経路断てる(IP で到達)PaaS の公開エンドポイント経由のまま
オンプレからの利用VPN/ER 経由で到達可不可(VNet 内のみ)
課金エンドポイント単位で課金追加課金なし
補足

シナリオ: 世界中の利用者が使う公開アプリを、地域別に一部の国を遮断しつつ SQL インジェクションから守りたい。→ Front Door 上の WAF を使い、マネージドルールセットで OWASP 系攻撃を防御モードでブロックし、カスタムルールで対象国を遮断します。バックエンドの Storage への接続はプライベートエンドポイントで閉じます。

補足

FAQ: Q. WAF と Azure Firewall はどう違いますか? → A. WAF は HTTP/HTTPS(L7)のアプリ攻撃に特化、Azure Firewall は L3〜L7 のネットワーク全般の集中制御です。Q. プライベートエンドポイントとサービスエンドポイントはどちらを選ぶ? → A. 公開経路を完全に断ちオンプレからも使うならプライベートエンドポイント、VNet 内からの最適化だけで十分なら追加課金のないサービスエンドポイントです。

注意

ひっかけ: 「WAF はボリューム型 DDoS を防ぐ」は誤りです。WAF は L7 のアプリ攻撃(SQLi/XSS 等)担当で、ボリューム型は DDoS Protection の役割です。また「サービスエンドポイントは PaaS にプライベート IP を割り当てる」も誤り(プライベート IP を与えるのはプライベートエンドポイント)。

2.3.2この節のまとめ

  • WAF=L7 攻撃の防御(App Gateway/Front Door)、DDoS=ボリューム型の緩和
  • プライベートエンドポイント=PaaS をプライベート IP に閉じる

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. SQL インジェクションや XSS などのアプリケーション層(L7)攻撃から公開 Web アプリを守る仕組みはどれですか?

Q2. Storage や SQL などの PaaS への接続を VNet 内のプライベート IP に閉じ、公開経由を避けたい。何を使いますか?

Q3. 大量のトラフィックでサービスを停止させようとするボリューム型攻撃を緩和する Azure の機能はどれですか?

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