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第2章 · データストレージの設計·v2.0.0·更新 2026/6/28·読了目安 約10分

変更要約: AZ-305 第2章を深掘り(比較表・シナリオ・FAQ・ひっかけ・深掘り段落を各節に追加、図を日本語版に対応)

2.3データ統合・分析と保護の設計

この節の要点

データ活用と保護——Data Lake StorageSynapse Analytics(新規分析基盤は Microsoft Fabric への移行が進む)、Data Factoryキャッシュ(Azure Cache for Redis)暗号化(保存時/転送時)——を理解します。データを統合・分析し、安全に保ちます。

データは統合・分析して価値にし、暗号化で守ります。取り込みは Data Factory、分析は Synapse が中心です。

2.3.1データ統合・分析と保護

データの統合・分析・保護を示した図。多様なソースから Azure Data Factory(ETL/ELT のオーケストレーション)でデータを取り込み、Data Lake Storage Gen2(大容量の階層型ストレージ)に蓄積、Azure Synapse Analytics(データウェアハウス/ビッグデータ分析)で分析し、頻出アクセスは Azure Cache for Redis でキャッシュして低遅延化、すべて保存時暗号化(Storage Service Encryption・Key Vault のカスタマー管理キー)と転送時 TLS で保護する構成を示した図。
データ統合・分析・保護
  • Data FactoryETL/ELT のオーケストレーションでデータを取り込み・変換。
  • Data Lake Storage Gen2:大容量の階層型データレイク(Blob 上)。
  • Synapse Analyticsデータウェアハウス/ビッグデータ分析を統合。
  • Redis キャッシュ/暗号化Azure Cache for Redis で低遅延化、保存時暗号化+TLS で保護。
試験ポイント

「データ取り込み/ETL のオーケストレーション=Data Factory」「データレイク=Data Lake Storage Gen2」「DWH/ビッグデータ分析=Synapse Analytics」「低遅延キャッシュ=Azure Cache for Redis」「保存時暗号化の鍵管理=Key Vault(カスタマー管理キー)」 は AZ-305 で頻出です。Storage は既定で保存時暗号化されます。

AZ-305 のデータ活用設計は「取り込み→蓄積→分析→提供を、要件に合うサービスでつなぐ」ことが核心です。Azure Data Factory は多様なソースからの ETL/ELT をパイプラインでオーケストレーションし、コードレスのマッピングデータフローやスケジュール/イベントトリガを備えます(リアルタイムは Stream Analytics や Event Hubs と組み合わせ)。蓄積は Data Lake Storage Gen2(Blob 上に階層型名前空間を持ち、大規模分析に最適)が標準で、Synapse Analytics は専用 SQL プール(DWH)・サーバーレス SQL・Spark を統合し、近年は Microsoft Fabric(OneLake/Direct Lake)も選択肢です。性能面では Azure Cache for Redis が頻出データのキャッシュで DB 負荷とレイテンシを下げ、Front Door/CDN と組み合わせて配信を高速化します。保護は多層で、Storage は既定で 保存時暗号化(SSE)され、より厳格な管理が要れば Key Vault のカスタマー管理キー(CMK)を使い、転送時は TLS、ネットワークはプライベートエンドポイントで公開を絞り、アクセスは RBAC+マネージド ID とします。機微データの分類・保護は Microsoft Purview でガバナンスします。設計の要は、バッチかストリームか・規模・遅延・コスト・規制を踏まえ、過剰でも過小でもないパイプラインと保護を組むことです。

段階サービス要点
取り込み/変換Data FactoryETL/ELT オーケストレーション・トリガ
蓄積(データレイク)Data Lake Storage Gen2階層型名前空間・大規模分析向け
分析(DWH/ビッグデータ)Synapse AnalyticsSQL プール/サーバーレス/Spark 統合
高速化/保護Redis・SSE/CMK・TLSキャッシュ+多層暗号化+プライベート EP
補足

シナリオ:オンプレ DB と SaaS のデータを毎晩取り込み、データレイクに集約して BI 分析したい。機微情報を含むため暗号鍵は自社管理が必須。→ Data Factory のパイプラインでスケジュール取り込みし、Data Lake Storage Gen2 に蓄積、Synapse Analytics で分析。Storage は Key Vault のカスタマー管理キー(CMK)で暗号化し、アクセスはマネージド ID+RBAC、通信はプライベートエンドポイントで閉域化します。

補足

FAQ:保存時暗号化は既定なのに、なぜ Key Vault の CMK を使う? Azure Storage はプラットフォーム管理キー(PMK)で既定暗号化されており、多くの要件はこれで足ります。規制やコンプライアンスで鍵のライフサイクル・失効・監査を自社で制御する必要がある場合に、Key Vault のカスタマー管理キー(CMK)へ切り替えます。両者の違いは「鍵を誰が管理するか」です。

注意

ひっかけ:リアルタイムのストリーム処理に Data Factory だけで対応しようとするのは弱い設計。Data Factory は主にバッチ/スケジュールの ETL オーケストレーションで、低遅延のストリームは Stream Analytics / Event Hubs が適します。また「分析の高速化」を Redis ではなく Archive 等のストレージ選択で解こうとしないこと——キャッシュ層は Azure Cache for Redis です。

2.3.2この節のまとめ

  • 統合/分析=Data Factory+Data Lake Gen2+Synapse
  • 高速化=Redis/保護=保存時暗号化+Key Vault+TLS

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 多様なデータソースからデータを取り込み・変換するパイプラインをオーケストレーションしたい。何を使いますか?

Q2. データウェアハウスとビッグデータ分析を統合的に行う分析基盤はどれですか?

Q3. データベース前段で頻出データをキャッシュし、読み取りレイテンシを下げたい。何を使いますか?

理解度を確認第2章「データストレージの設計」の問題を解く