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第3章 · 基盤モデルの応用·v2.1.0·更新 2026/6/14·読了目安 約7分

変更要約: in-scope サービス網羅: 第3章3節に応用を支える AI/ML の in-scope サービス節を追加(Amazon SageMaker AI/Amazon Personalize/Amazon Augmented AI=A2I)

3.3基盤モデルの選定と評価

この節の要点

基盤モデルを選ぶ際の観点(精度・コスト・レイテンシ)と、評価の考え方、ハルシネーションなどのリスクへの配慮を理解します。

基盤モデルは1つではありません。用途に対する精度・コスト・レイテンシのバランスで選びます。

3.3.1選定の観点

精度/品質(タスクに合うか・自社データで評価)、コスト(トークン課金・大きいモデルほど高い)、レイテンシ(応答速度・リアルタイム用途で重要)という基盤モデル選定のトレードオフを並べた図。
基盤モデル選定のトレードオフ
  • 精度・品質:自社のタスク・データで評価し、目的に合うかを確認する。最大のモデルが常に最適とは限らない。
  • コスト:多くはトークン単位で課金。大きいモデルほど高精度になりやすいが高コスト。
  • レイテンシ:応答速度。チャットなどリアルタイム用途では特に重要。
  • その他:対応言語・マルチモーダル対応・コンテキストウィンドウの大きさ・ライセンス/カスタマイズ可否なども考慮。

モデルの良し悪しは「自社のタスクで実際に試して測る」のが基本です。評価には、正解と照らす自動指標(要約や翻訳の品質スコアなど)と、人が出力を見て判断する人手評価(human evaluation)があります。ベンチマークの数値が高くても、自社の用途で良いとは限らないため、代表的な入力で比較するのが実務的です。AIF-C01 では「最大・最新のモデルを選べばよい」ではなく、用途に対する精度・コスト・レイテンシのバランスで選ぶ、という考え方が問われます。

観点見るポイント注意
精度・品質自社データで評価最大モデル=最適ではない
コストトークン単価×使用量大きいほど高コスト
レイテンシ応答速度リアルタイムで重要

シナリオ:チャットボットのモデル選定。 リアルタイム応答が必要なのでレイテンシを重視し、まず小〜中規模モデルを自社の代表的な問い合わせで評価。精度が不足する高度な問い合わせだけ大きいモデルに振り分け、コストを最適化。出力はハルシネーションに備え RAG で根拠付け、重要な回答は人がレビュー。最大モデル一択にしないのがポイントです。

注意

生成 AI の出力はハルシネーション(もっともらしい誤り)を含み得ます。重要な用途では人による確認(human in the loop)RAG による根拠づけを組み込みましょう。流暢さ=正しさではありません。

補足

Q. 最大のモデルを選べば安心? いいえ。高コスト・高レイテンシになりがちで、用途には過剰なこともあります。自社タスクでの評価が重要です。Q. 評価はどうやる? 自動指標と人手評価を、代表的な入力で。Q. ハルシネーションは選定で消える? 消えません。RAG や人の確認で運用上抑えます。

試験ポイント

「精度・コスト・レイテンシのトレードオフで選ぶ」「自社データで評価する(自動指標+人手評価)」「料金は概ねトークン単位」「最大モデルが常に最適とは限らない」「ハルシネーションは人の確認/RAGで抑える」は頻出です。

3.3.2応用を支える AI/ML の in-scope サービス

基盤モデルの応用や評価を支える AWS の AI/ML サービスも AIF-C01 の範囲です。自分のデータで ML モデルを構築・学習・デプロイし、基盤モデルの利用やチューニングも担う統合プラットフォームが Amazon SageMaker AI(旧称 Amazon SageMaker)です。ユーザーごとのレコメンデーション(おすすめ)を、独自の ML 知識なしに提供できるマネージドサービスが Amazon Personalize。そして本節の評価・堅牢性に直結するのが Amazon Augmented AI(A2I)で、ML や生成 AI の予測のうち信頼度の低いもの・重要なものを人間のレビューに回す仕組み(human-in-the-loop)を簡単に組み込めます。たとえば書類抽出の確信度が低い項目だけ人が確認する、といった運用に使います。

3.3.3この節のまとめ

  • 選定=精度・コスト・レイテンシのバランス。評価は自社データで(自動指標+人手評価)
  • 最大・最新のモデルが常に最適とは限らない(過剰なコスト/レイテンシに注意)
  • 出力はハルシネーションに注意し、人の確認/RAG で補強
  • 応用を支える=SageMaker AI(構築/学習/デプロイ)/Personalize(推薦)/Augmented AI=A2I(人手レビュー)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 基盤モデルを選ぶ際に考慮すべき主な観点として適切な組み合わせはどれですか?

Q2. 多くの基盤モデルの料金体系の基準として一般的なものはどれですか?

Q3. 生成 AI の出力に関するリスクとして注意すべきものはどれですか?

理解度を確認第3章「基盤モデルの応用」の問題を解く