変更要約: AI-900 第3章を AZ-900 基準まで深掘り(CVの仕組み=ピクセル/深層学習、セグメンテーション/空間分析、リソース作成とキー+エンドポイント、Custom Visionのプロジェクト種別、FAQ追加)
3.2Azure のコンピュータービジョンサービス
Azure AI Vision、Face、Custom Vision など、コンピュータービジョンを実現する Azure のサービスと、それぞれの使いどころを理解します。
Azure では、コンピュータービジョンを自分でモデルを作らずに使えるサービスがそろっています。多くは Azure AI services(旧 Cognitive Services)として提供され、API を呼ぶだけで利用できます。考え方はシンプルで「事前構築(prebuilt)モデルで足りるか」をまず判断し、足りなければ独自学習(custom)に進みます。
3.2.1主なサービス
- Azure AI Vision:画像のタグ・キャプション生成・物体検出・OCR(Read)など汎用的な分析を事前構築モデルで提供する。
- Face:顔の検出・属性分析に特化(責任ある AI の観点で本人確認など一部機能は申請制/制限あり)。
- Custom Vision:自分の画像で学習させ、独自の画像分類器・物体検出を作る(少量データでもよい)。
| サービス | 種類 | 向く場面 |
|---|---|---|
| Azure AI Vision | 事前構築(汎用) | 一般的なタグ/キャプション/OCR |
| Face | 事前構築(顔特化) | 顔の検出・分析 |
| Custom Vision | 独自学習 | 自社特有の分類/物体検出 |
3.2.2サービスの使い方とリソース
これらのサービスを使うには、まず Azure ポータルでリソースを作成し、発行される キー(認証)とエンドポイント(接続先 URL) をアプリから指定します。Azure AI services は、機能ごとに個別リソースを作る方法のほか、複数機能をまとめて1つのキーで使える マルチサービスリソース も選べます。Custom Vision は少し特殊で、プロジェクト作成時に 「分類(classification)」か「物体検出(object detection)」かを選び、自分の画像をアップロードしてタグ付け→学習→公開(発行)という流れで独自モデルを育てます。いずれもサーバー構築は不要で、従量課金で使えます。
シナリオ:製造ラインの外観検査。 一般的な「キズ/汚れ」を撮影画像から判定したいが、自社製品特有の不良なので汎用モデルでは精度が出ない→Custom Visionに自社の良品/不良品画像を学習させて独自の分類器を作る。書類のOCRや一般的なタグ付けはAzure AI Visionで十分。要件が「自社特有」かどうかで選びます。
混同に注意:
①Azure AI Vision(汎用・事前構築:タグ/キャプション/OCR/一般物体検出)とCustom Vision(自社データで独自学習)——「自社特有のカテゴリ」なら Custom Vision。
②Face(顔特化)と汎用 Vision の顔機能は別物。
③これらは Azure AI services の一部で、API キー+エンドポイントで使う(モデル構築は不要)。
Q. Azure AI Vision でも物体検出ができるのに、なぜ Custom Vision が要る? Azure AI Vision の物体検出は「人・車・椅子」のような一般的な物体を、学習不要ですぐ認識します。一方、「自社製品Aと製品B」「特定の不良パターン」のような汎用モデルが知らないカテゴリは、Custom Vision に自分の画像を学習させないと判定できません。Q. キーとエンドポイントは何のため? キーは「正規の利用者である」という認証、エンドポイントは「どのリージョンのどのサービスに繋ぐか」を示す接続先 URL です。Q. Face の一部機能が制限されるのはなぜ? 顔データは機微なため、責任ある AI の観点から本人確認など一部機能が申請制になっています。
「汎用の画像分析・OCR=Azure AI Vision」「顔=Face」「自社データで独自分類器/物体検出=Custom Vision」の対応が頻出です。事前構築(prebuilt)か独自学習(custom)かで選ぶ点を押さえましょう。
3.2.3この節のまとめ
- Azure AI Vision=汎用分析・OCR、Face=顔、Custom Vision=独自学習(分類/物体検出)
- まず事前構築で足りるかを判断し、足りなければ Custom Vision で独自学習
- 多くは Azure AI services として API(キー+エンドポイント)で利用
進捗の記録にはログインが必要です。
理解度チェック
(軽い確認用)Q1. 自社の製品画像を使って「自分専用の画像分類器」を学習させたい場合に適した Azure サービスはどれですか?
Q2. 画像にタグやキャプションを付けたり、画像内の文字を読み取る汎用的な分析を提供するサービスはどれですか?
Q3. 画像内の顔を検出し属性を分析することに特化した Azure のサービスはどれですか?
Q4. 事前構築モデルと独自学習(Custom Vision)の選び方として正しいものはどれですか?
Q5. これらのビジョンサービスは一般にどのように利用しますか?

