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第2章 · 機械学習の基礎·v2.1.0·更新 2026/6/3·読了目安 約12分

変更要約: AI-900 第2章を AZ-900 基準まで深掘り(特徴量/ラベル/汎化/過学習、深層学習=多層NN、評価指標 精度/適合率/再現率/混同行列、ワークスペース、FAQ追加)

2.1機械学習の種類

この節の要点

機械学習の基本的な考え方と、教師あり学習(回帰・分類)/教師なし学習(クラスタリング)の違いを理解します。

機械学習(Machine Learning, ML)とは、データから規則(パターン)を学び、新しいデータに対して予測を行う技術です。プログラムに手順を細かく書く代わりに、例(データ)を与えて学習させるのが特徴。学習に使う入力を 特徴量(features)、教師あり学習で与える正解を ラベル(label) と呼びます。AI-900 では「やりたいこと → どの学習の種類か」を結べることが重要です。

2.1.1学習の種類

教師あり学習(ラベル付きデータ:回帰=数値予測、分類=カテゴリ予測)と、教師なし学習(ラベルなし:クラスタリング=似たもの同士をグループ化)を対比した図。
機械学習の主な種類
  • 教師あり学習(Supervised):正解(ラベル)付きのデータで学ぶ。回帰数値(連続値)を予測(例:価格・気温)、分類カテゴリを予測(例:スパムか否か・犬か猫か)。
  • 教師なし学習(Unsupervised):正解なしのデータから構造を見つける。クラスタリング似たもの同士をグループ化(例:顧客のセグメント化)。
  • 強化学習(Reinforcement):試行錯誤の報酬で良い行動を学ぶ(例:ゲーム・ロボット制御)。
  • 深層学習(Deep Learning):多層のニューラルネットワークを使う手法。画像・音声・言語など複雑なデータに強い(生成AIの土台)。
種類データ出力
回帰ラベル付き数値(連続)価格・売上の予測
分類ラベル付きカテゴリスパム判定・画像分類
クラスタリングラベルなしグループ顧客セグメント化
強化学習報酬行動方針ゲーム・制御

2.1.2学習の仕組み:特徴量・ラベル・汎化

教師あり学習では、各データを「特徴量(入力)」と「ラベル(正解)」の組で表します。たとえば住宅価格の予測なら、広さ・築年数・駅からの距離が特徴量、実際の価格がラベルです。モデルは多数の例から「特徴量とラベルの関係」を学び、まだ見ていない新しいデータにも当てはまる規則を獲得することを目指します。これを 汎化(generalization) と呼びます。そのため、手元のデータは訓練用と評価用に分割し、評価用(学習に使っていない)データで性能を測ります。訓練データだけに合いすぎて新しいデータで外す状態が 過学習(overfitting) で、機械学習で最も注意すべき失敗です。

深層学習は、ニューラルネットワーク(人間の神経細胞の働きを単純化した数理モデル)を何層も重ねた手法です。層を深くすることで、画像のピクセルや文章の単語列のような複雑なデータからでも、有用なパターンを段階的に抽出できます。今日のコンピュータービジョン・音声認識・生成 AI の高い精度は、ほぼこの深層学習に支えられています。AI-900 では「深層学習=多層ニューラルネットで複雑なデータに強い」という位置づけを押さえれば十分で、数式は問われません。

補足

回帰と分類の見分けは「数値かカテゴリか」。「来月の売上(金額)」は回帰、「この画像は犬か猫か」は分類です。回帰・分類はどちらも教師あり(ラベルが要る)、クラスタリングは教師なし(ラベル不要)。

シナリオ:用途で種類を選ぶ。 「住宅価格を予測」→回帰、「取引が不正かどうか判定」→分類、「顧客を購買傾向でグループ分け」→クラスタリング(ラベルなし)、「在庫補充の最適な行動を学習」→強化学習。まずラベルの有無、次に出力が数値かカテゴリかで判断します。

注意

混同に注意:
回帰(数値)分類(カテゴリ)——どちらも教師あり。出力の型で区別。
分類(ラベルありで既知カテゴリに割当)クラスタリング(ラベルなしで自然なグループを発見)——ラベルの有無で区別。
特徴量(入力)ラベル(正解)を取り違えない。

補足

Q. 分類とクラスタリングはどう違う? どちらも「グループ分け」に見えますが、分類はあらかじめ決まったカテゴリ(ラベル)に割り当てる教師あり学習、クラスタリングはラベルなしで自然なまとまりを発見する教師なし学習です。「犬/猫に振り分ける(カテゴリが既知)」は分類、「顧客を傾向で勝手にグループ化(カテゴリ未知)」はクラスタリング。Q. 特徴量とラベルの違いは? 特徴量はモデルへの入力、ラベルは教師あり学習で与える正解です。

試験ポイント

シナリオ → 学習の種類」が頻出です。数値予測=回帰カテゴリ分け=分類ラベルなしでグループ化=クラスタリング報酬で行動学習=強化学習。回帰と分類はどちらも「教師あり」。

2.1.3この節のまとめ

  • 機械学習=データ(特徴量)から学び、新しいデータを予測する。正解=ラベル
  • 教師あり:回帰(数値)・分類(カテゴリ)/教師なし:クラスタリング(グループ化)
  • ほかに強化学習(報酬)深層学習(ニューラルネット)。見分けはラベル有無+出力の型

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 来月の売上金額を過去データから予測したい場合、どの種類の機械学習が適していますか?

Q2. メールを「スパム」か「スパムでない」かに振り分けるのは、どの種類の機械学習ですか?

Q3. ラベルのない顧客データから「似た顧客のグループ」を見つけたい場合に適した手法はどれですか?

Q4. 教師あり学習で「モデルに与える正解」を指す用語はどれですか?

Q5. 試行錯誤の結果に対する報酬から、良い行動を学習する機械学習はどれですか?

理解度を確認第2章「機械学習の基礎」の問題を解く