変更要約: GH-500 第5章を新規作成(脆弱性コンテキストと優先順位付け=CVE/CWE/GHSA・リポジトリアドバイザリ・ルールセットで重大度/SLA 強制・CVSS+EPSS+到達可能性+資産重要度・キャンペーン/一括管理・自動却下と記録、カスタマイズとガバナンス・シフトレフト=CodeQL クエリスイート[default/security-extended/カスタム]・役割/委譲例外/所有権・スイート横断ルールセット強制・Push Protection/依存スキャン/マージ前解析)
5.1脆弱性のコンテキストと優先順位付け
CVE・CWE・GitHub Security Advisory の概念、アラートとアドバイザリにまたがるエンドツーエンドの修復ワークフロー、重大度/修復のルールセットの定義・優先順位付け・強制、キャンペーンベースの一括管理、そして自動却下と記録の実践を理解します。
セキュリティ運用(SecOps)の要は、出てきた大量のアラートを 共通言語で理解し、優先順位を付け、組織として修復を回す ことです。GH-500 ではまず、脆弱性を語る 標準概念 を押さえます——個別の脆弱性 ID の CVE、脆弱性の種類分類の CWE、そして GitHub が提供する Security Advisory です。
5.1.1CVE・CWE・GitHub Security Advisory
CVE(Common Vulnerabilities and Exposures) は、特定の製品/版の 個別の脆弱性に付く一意の ID(例: CVE-2024-XXXXX)です。CWE(Common Weakness Enumeration) は、SQL インジェクションやバッファオーバーフローといった 弱点の「種類」の分類(例: CWE-89)です(CVE が「事例」、CWE が「種類」)。GitHub Security Advisory(GHSA) は、GitHub Advisory Database に収録される脆弱性情報で、Dependabot の検知の裏付けになります。リポジトリ管理者は リポジトリのセキュリティアドバイザリ を作成して、自プロジェクトの脆弱性を 非公開で修正してから公開 することもできます。
5.1.2ルールセットによる優先順位付けと強制
大規模では、対応方針を ルールセット として定義し、コードスキャンのマージ保護(一定重大度以上のアラートがある PR はマージ不可)を組織横断で 強制 します。修復の SLA(期限) はポリシー目標として定め(キャンペーンの期日などで追跡)遵守を促します。「未修復の高重大度アラートがある PR はマージ不可」といった保護を 必須化 します。優先順位は、重大度(CVSS)・悪用確率(EPSS)・到達可能性(実際にコードパスに乗るか)・資産の重要度を総合して決めます。これにより、限られたリソースを 最もリスクの高いもの に集中させます。

