第5章 · インフラと自動化·v1.0.0·更新 2026/7/20·読了目安 約17分
変更要約: 初版
5.3自動化ワークフローの読解
この節の要点
提示されたPython(requests/SDK)スクリプト・Ansible playbook・bashスクリプトが「何を・どの機器に・どのように自動化するか」を読み解く力を養います。hosts/tasks/モジュール/ループ/backup/when条件などから冪等な設定配布か・情報収集か・バックアップかを判断し、危険な操作(無条件のsave/reload)を見抜けるようにします。
本試験で問われるのは「Ansibleとは何か」ではなく、目の前のplaybookやスクリプトが結局何をするのかです。コードは書けなくても読めなければ、レビューも障害対応もできません。この節では、Ansible playbook・Python・bashの3種を「登場する要素(対象・モジュール・ループ・条件)」から読み解き、冪等な設定配布なのか、情報収集なのか、バックアップなのか、そして危険な操作が混じっていないかを判断できるようにします。
5.3.1Ansible playbookを読む
- playbookの骨格は
hosts:(対象グループ)→tasks:(順に実行する作業)。各taskはモジュール名で何をするかが決まる:ios_config=設定を投入、ios_command=コマンド実行して出力取得、ios_facts=機器情報収集。name:はその作業の説明ラベルなので、まずモジュール名を読むのが要点。 ios_configにbackup: yesがあれば、設定変更の前に現行構成をバックアップ保存してから適用する意図。loop:やwith_items:があれば複数のVLAN/IF/機器へ同じ作業を繰り返す。多くのモジュールは冪等で、既に望む状態ならchanged: falseと報告し二重適用しない。when:は条件付き実行(例:when: ansible_net_version is version('17.3', '<')なら古いIOS-XEだけに適用)。危険な操作の有無も読む:無条件のsave_when: alwaysや機器のreloadが入っていれば、書き込みや再起動という不可逆/影響大の操作が含まれるので、レビューで特に注意する。

