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第6章 · ネットワークのセキュリティ・コンプライアンス・ガバナンス·v2.0.0·更新 2026/7/17·読了目安 約11分

変更要約: ANS-C01 第6章を深掘り(SG/NACL評価順序・SG参照/エフェメラル・検査VPCルーティング/アプライアンスモード/各FWの守備範囲・Shield Adv/WAF Web ACL/Firewall Mgr前提/ACMリージョン+比較表・シナリオ・FAQ・ひっかけ、図ja化)

6.3DDoS 対策とガバナンス

この節の要点

攻撃と統制——Shield Standard/AdvancedWAFFirewall Manager証明書管理(ACM)組織横断のポリシー——を理解します。守りと統制を全体に効かせます。

外部からの攻撃には Shield(DDoS)WAF(L7) で対処し、複数アカウント・多数リソースには Firewall Managerポリシーを一括適用します。

6.3.1攻撃対策と一元統制

DDoS とアプリ保護を示した図。Shield Standard は自動・無料で一般的な L3/L4 DDoS をエッジで防ぎ、Shield Advanced は有料で大規模攻撃・SRT サポート・コスト保護を提供する。AWS WAF は L7 で HTTP リクエストをフィルタし SQLi/XSS ルール・レート制限・IP/地理マッチを CloudFront/ALB/API Gateway に適用する。AWS Network Firewall は VPC レベルのステートフル L3-L7 ファイアウォールでドメイン許可リスト・IPS・外向きフィルタリングを行う、という使い分け(DDoS→Shield、Web 攻撃→WAF、VPC のファイアウォール→Network Firewall)を示した図。
DDoS とアプリケーション保護
  • Shield Standard自動・無料で一般的な L3/L4 DDoS をエッジで緩和する。
  • Shield Advanced有料。大規模攻撃の高度防御・SRT 支援・コスト保護を提供。
  • WAFL7 で HTTP をフィルタ。SQLi/XSS・レートベースルール・IP/地理マッチ。
  • Firewall Manager組織全体に WAF/Shield/SG/Network Firewall のポリシーを一括適用し統制する。
試験ポイント

「L3/L4 DDoS=Shield(大規模・コスト保護は Advanced)」「L7 の SQLi/XSS・レート制限=WAF」「組織横断でルールを一括強制=Firewall Manager」「TLS 証明書の管理/自動更新=ACM」 は ANS-C01 で頻出です。複数アカウントに同じ WAF ルールを強制するなら Firewall Manager です。

補足

ACM(AWS Certificate Manager)は TLS 証明書を無料で発行・自動更新します。CloudFront・ALB・API Gateway と統合し、HTTPS を簡単に有効化できます。

ANS-C01 では Shield Advanced の具体的な価値、WAF のルール構造、Firewall Manager の前提、ACM のリージョン制約が問われます。Shield Advanced は単なる強い DDoS 防御ではなく、保護対象(CloudFront/ALB/NLB/Global Accelerator/EIP/Route 53)への自動アプリ層緩和、攻撃時の従量課金の急増を補填するコスト保護(スケール課金の払い戻し)、24/365 の SRT(Shield Response Team)支援、Route 53 Application Recovery Controller との連携などをまとめて提供します。WAF はルールを Web ACL にまとめ、内部は ルールグループ(AWS マネージドや自前)で構成し、各ルールに優先度と Allow/Block/Count/CAPTCHA のアクションを設定します。レートベースルールで単位時間あたりの過剰アクセスを抑え、Count モードで本番を止めずに新ルールを検証できます。Firewall Manager は前提として AWS OrganizationsAWS Config の有効化、そして指定した管理者アカウントが必要で、これにより WAF/Shield Advanced/SG/Network Firewall/Resolver DNS Firewall の各ポリシーを全アカウントへ自動適用し、新規アカウントや新規リソースにも継続的に強制(非準拠の自動修復)できます。ACM は CloudFront に付ける証明書だけは us-east-1(バージニア北部)で発行する必要がある一方、ALB/API Gateway はそのリソースと同一リージョンで発行します。証明書は ACM のものはエクスポート不可(プライベート CA の ACM PCA は別)で、自動更新は DNS 検証を使うと無人で回せます。

機能役割要点/前提
Shield StandardL3/L4 DDoS 自動緩和無料・全顧客に自動適用
Shield Advanced高度防御・コスト保護・SRT有料・保護リソース指定
WAFL7 フィルタ(Web ACL)ルールグループ・レート・Count
Firewall Manager組織横断のポリシー強制Organizations+Config+管理者
ACMTLS 証明書の発行/自動更新CloudFront 用は us-east-1
補足

シナリオ:50 アカウントの組織で、すべての ALB に共通の AWS マネージドルール(SQLi/XSS)と独自のレート制限を強制し、新規アカウントにも自動適用したい。→ Firewall Manager の WAF ポリシーを作成し対象を「全アカウントの ALB」に設定。前提として Organizations と AWS Config を有効化し、Firewall Manager の管理者アカウントを指定する。新規 ALB にも自動でルールが付与され、非準拠は自動修復される。

補足

FAQ:Q. CloudFront に付ける ACM 証明書が選べない? A. CloudFront 用は us-east-1 で発行する必要がある(ALB/API GW は同一リージョン)。Q. 新ルールで正規ユーザーを誤ってブロックしないか不安? A. WAF の Count モードで一定期間ログだけ取り、誤検知を確認してから Block に切り替える。Q. Shield Advanced の利点は? A. コスト保護・SRT 支援・自動 L7 緩和。

注意

ひっかけ:「Firewall Manager は単体で使える」は誤り。AWS Organizations と AWS Config の有効化、管理者アカウントの指定が前提。また「ACM 証明書をダウンロードしてオンプレ機器に入れる」も誤りで、ACM 発行証明書はエクスポート不可(その用途は ACM Private CA)。CloudFront 用証明書のリージョン(us-east-1)も定番のひっかけ。

6.3.2この節のまとめ

  • DDoS=Shield、Web 攻撃=WAF、一括統制=Firewall Manager
  • 証明書=ACM(無料・自動更新)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. Web アプリへの SQL インジェクションや不正なリクエストを L7 でフィルタし、レート制限もかけたい。何を使いますか?

Q2. 組織内の多数アカウント・多数リソースに、同じ WAF と Shield のポリシーを一括で強制適用したい。何を使いますか?

Q3. 大規模な DDoS 攻撃への高度な防御と、攻撃時のスケールに伴うコスト保護や専門チーム支援が必要です。何を使いますか?

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