Instiq
第2章 · 生成 AI の基礎·v2.1.0·更新 2026/6/14·読了目安 約8分

変更要約: in-scope サービス網羅: 第2章2節に生成 AI 開発・エージェントの in-scope サービス節を追加(Kiro/Strands Agents/Amazon Bedrock AgentCore)

2.2AWS の生成 AI サービス

この節の要点

Amazon Bedrock、Amazon Q、Amazon SageMaker JumpStart など、AWS で生成 AI を使うためのサービスと使い分けを理解します。

AWS では生成 AI を自分でモデルを作らずに使えるサービスがそろっています。「自分のアプリに組み込む」か「すぐ使えるアシスタント」かで選びます。

2.2.1主なサービス

Amazon Bedrock(API 経由で基盤モデルにアクセス)、Amazon Q(生成 AI アシスタント)、SageMaker JumpStart(事前構築モデル・ソリューション)という AWS の生成 AI サービスを並べ、「自分のアプリ=Bedrock/既製アシスタント=Amazon Q」と示した図。
AWS の生成 AI サービス
  • Amazon Bedrock:複数ベンダー(Anthropic・Amazon・Meta 等)の基盤モデルに API 経由でアクセスし、自分のアプリに生成 AI を組み込むフルマネージドサービス。RAG(ナレッジベース)・エージェント・ファインチューニング・ガードレールも提供。
  • Amazon Q:業務やコーディングを支援するすぐ使える生成 AI アシスタント(Amazon Q Business/Amazon Q Developer)。
  • Amazon SageMaker JumpStart事前構築モデルやソリューションをすばやく利用・微調整・デプロイできる(自分で作り込む寄り)。
  • Amazon Bedrock Guardrails:生成 AI の有害な入出力やトピック逸脱を抑制する安全機構。
やりたいことAWS サービス
基盤モデルを API で自分のアプリに組み込むAmazon Bedrock
すぐ使える業務/コーディング支援Amazon Q
事前構築モデルを試す・微調整するSageMaker JumpStart
社内文書に基づく回答(RAG)Bedrock ナレッジベース
有害出力の抑制Bedrock Guardrails

選び方の軸は「作り込むか/すぐ使うか」です。独自の生成 AI アプリを構築するなら基盤モデルに API でアクセスする Amazon Bedrock。開発をせず社内業務やコーディングをすぐ支援したいなら既製の Amazon Q。事前構築モデルを自分で試して微調整・デプロイしたいなら SageMaker JumpStart。これは Azure の「OpenAI Service(作り込む)/Copilot(すぐ使う)」と同じ発想で整理できます。

シナリオ:3つの選定。
①顧客向けの独自チャット機能をアプリに組み込みたい→Amazon Bedrock(基盤モデル+ナレッジベースで RAG+Guardrails で安全制御)。
②社員が社内データに自然文で質問できる既製ツールが欲しい→Amazon Q Business
③データサイエンティストが公開モデルを試して微調整したい→SageMaker JumpStart

注意

混同に注意:
Bedrock(基盤モデルを API で自作に組み込む)と Amazon Q(既製アシスタント)を取り違えない。
②Bedrock は複数ベンダーの基盤モデルを選べる(単一ベンダーではない)。
RAG は Bedrock ナレッジベース、安全制御は Guardrails
④これらは生成 AI 向け。前章の Rekognition/Comprehend 等は従来型の用途別 AI で別カテゴリ。

補足

Q. Bedrock と SageMaker JumpStart の違いは? Bedrock は基盤モデルを API で手軽にアプリへ組み込む(サーバー管理不要)、JumpStart は SageMaker 上でモデルを自分で試・微調整・デプロイする(作り込み寄り)。Q. Bedrock で社内データに基づく回答は? ナレッジベース(RAG)を使います。Q. Amazon Q は何ができる? Q Business は社内データ Q&A、Q Developer はコーディング支援です。

試験ポイント

「基盤モデルを API で自分のアプリに=Amazon Bedrock」「すぐ使えるアシスタント=Amazon Q」「事前構築モデルを試す/微調整=SageMaker JumpStart」「RAG=Bedrock ナレッジベース」「安全制御=Guardrails」の対応が頻出です。Bedrock は複数ベンダーの基盤モデルを選べます。

2.2.2生成 AI 開発・エージェントの in-scope サービス

生成 AI を「使う」だけでなく「作る」ための新しいサービスも AIF-C01 の範囲です。AI を中核に据えた統合開発環境(エージェント型 IDE)が Kiro で、自然言語の意図から仕様・コードを生成し開発を支援します。AI エージェントをコードで構築するためのオープンソースのフレームワーク/SDK が Strands Agents で、数行でツールを使うエージェントを定義できます。本番のエージェントを安全にスケールさせて動かすマネージドな実行基盤が Amazon Bedrock AgentCore で、エージェントのメモリ・ツール連携・ゲートウェイ・監視などを提供します。「Amazon Q Developer(既製のコーディング支援)→ Kiro(エージェント型 IDE)→ Strands Agents(自前でエージェントを構築)→ Amazon Bedrock AgentCore(本番実行基盤)」と、作り込みの度合いで並べて捉えると整理できます。

2.2.3この節のまとめ

  • Amazon Bedrock=基盤モデルをAPIで自分のアプリに(RAG/エージェント/Guardrails も)
  • Amazon Q=既製アシスタント、SageMaker JumpStart=事前構築モデルを試す/微調整
  • 選定軸は「作り込む(Bedrock/JumpStart)/すぐ使う(Amazon Q)」
  • エージェント開発=Kiro(IDE)/Strands Agents(SDK)/Bedrock AgentCore(実行基盤)

進捗の記録にはログインが必要です。

理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 複数ベンダーの基盤モデルに API 経由でアクセスし、自分のアプリに生成 AI を組み込める AWS サービスはどれですか?

Q2. 業務やコーディングを支援する、すぐ使える AWS の生成 AI アシスタントはどれですか?

Q3. 事前構築モデルやソリューションをすばやく利用・微調整できる Amazon SageMaker の機能はどれですか?

理解度を確認第2章「生成 AI の基礎」の問題を解く