Microsoft Power Platform Developer のナレッジマップ
Microsoft Power Platform Developer の主要概念 48 件と、そのつながり。上のマップでノードをクリックすると関連用語や前提をたどれます。下は全概念の索引で、定義と「前提・関連する概念」への内部リンクを掲載しています。
概念一覧(48)
Microsoft Dataverse
Power Platform の安全で構造化されたデータストア(テーブル)。型・リレーションシップ・きめ細かいセキュリティを備え、Excel/SharePoint リストより業務データ向き。モデル駆動型アプリの土台。
Microsoft Power Platform
ローコード/ノーコードで分析・アプリ・自動化・対話を実現する Microsoft のプラットフォーム。市民開発者でも業務改善できる。M365/Dynamics 365/Azure と連携。
カスタムコネクタ
標準では用意のない独自/社内の REST API を、自分で定義して Power Apps・Power Automate から呼べるようにするコネクタ。
コネクタ(Power Platform)
1000以上の外部サービス(Microsoft 365・SQL・各種 SaaS)に接続する部品。標準コネクタと、追加ライセンスが要る場合のあるプレミアムコネクタがある。
Power Apps
ローコードで業務アプリを作るツール(行動=act)。キャンバスアプリ(UI起点で自由設計)とモデル駆動型アプリ(Dataverse のデータ起点でレイアウト自動生成)がある。
関連: キャンバスアプリ
キャンバスアプリ
白紙のキャンバスに部品を置いて UI を自由に設計する Power Apps のアプリ種別。多様なデータソース(Excel/SharePoint/各種コネクタ)に接続でき、見た目を細かく作り込める。
関連: Power Apps
エラスティックテーブル(Dataverse)
Azure Cosmos DB を基盤にした NoSQL 系の Dataverse テーブル。大量データ・可変スキーマ・高スループットの書き込みに向き、パーティションキーで水平スケールする。行レベルの整合性保証や一部のリレーションシップ機能は標準テーブルより制約があるため、IoT ログなど用途を選んで使う。
仮想テーブル(Dataverse)
外部システムのデータを Dataverse にコピーせず、データプロバイダー経由でその場で取得・表示する仮想的なテーブル。標準の Dataverse テーブルと同様にモデル駆動型アプリやリレーションシップで扱えるが、実データは外部に残るためストレージ容量を消費しない。
custom API(カスタム API)
Dataverse 内に定義する再利用可能な独自操作(メッセージ)。特定テーブルに紐づく bound と、テーブル非依存の unbound がある。プラグインで実装。外部 API を取り込むカスタムコネクタとは別物。
Open API 定義(Swagger)
REST API の操作/パラメーター/応答を記述する仕様。カスタムコネクタの定義に使う。実行時の挙動を変えるポリシーテンプレートとは役割が異なる。
Dataverse のセキュリティ範囲(チーム/業務単位/行共有)
Dataverse のアクセス スコープ。チーム(ユーザーのグループ)、業務単位(組織階層)でセキュリティロールをスコープし、行共有で個別レコードを例外的に共有する。
前提: Microsoft Dataverse、Microsoft Teams、セキュリティロール(Dataverse)
Post Image(プラグイン)
Dataverse プラグインの登録ステップに設定する、対象レコードの操作後(Create/Update 実行後)の列値のスナップショット。プラットフォームが自動生成する ID や計算列など、操作前には存在しなかった値をプラグインのロジックで参照したいときに使う。
前提: 計算列(DAX)、Microsoft Dataverse、Dataverse プラグイン
関連: Pre Image(プラグイン)
Power Automate
定型作業を自動化するツール(自動化=automate)。フロー=トリガー+アクション。クラウドフロー(自動/インスタント/スケジュール)とデスクトップフロー(RPA・画面操作)がある。
前提: トリガー
環境変数(Power Platform)
環境ごとに値を切り替えられる設定値。ソリューションに含めて移送し、開発→本番で接続先や URL などを書き換えずに変えられる。
Power Apps コンポーネント フレームワーク(PCF)
プロ開発者がコードで独自のコントロール(コードコンポーネント)を作り、キャンバス/モデル駆動型アプリに追加できる仕組み。フュージョン開発の代表例。
前提: Power Apps
Power Platform Build Tools
Azure DevOps/GitHub Actions でエクスポート/インポート/テストを自動化する CI/CD ツール。プラットフォーム内移送の Pipelines とは別。
Client API object model
model-driven フォームを JavaScript で操作する API。formContext(フォーム/属性/コントロール)と executionContext(イベント情報)を使い、OnLoad/OnChange/OnSave に登録する。
Organization service(IOrganizationService)
.NET SDK でサーバーサイド/プラグインから Dataverse を CRUD 操作する API。クライアントの Dataverse Web API と区別する。
Dataverse プラグイン
Dataverse のイベント(作成/更新等)にサーバーサイドで同期/非同期にビジネスロジックを実行する拡張。client scripting(クライアント/フォーム UX)と区別する。
Power Fx
Excel の数式に似た、Power Platform のローコード用の宣言的な数式言語。主にキャンバスアプリのロジックを式で記述する。学びやすさと再利用性が利点。
テーブル(Dataverse)
Dataverse でデータを格納する単位(行の集合)。標準テーブル(取引先企業など既定)とカスタムテーブル(独自定義)がある。旧称エンティティ。
トリガー
フローを開始するきっかけ(例:メール受信、時刻、ボタン押下)。1 つのフローに 1 つ。トリガーの後にアクションが続く。
Dataverse business events
「注文確定」のような業務上の出来事をイベントとして発行し、購読側が反応できる仕組み。CRUD のテーブル操作イベントと別。
Power Platform Pipelines
Power Platform 内で開発→テスト→本番へソリューションを自動移送する仕組み。Azure DevOps/GitHub の Build Tools(CI/CD)とは場所が異なる。
Plug-in Registration Tool
プラグインのステップ(メッセージ/テーブル/ステージ/Image)や webhook/Service Bus 等の送信先を登録するツール。
ポリシーテンプレート(カスタムコネクタ)
カスタムコネクタの実行時の動作(ヘッダー/URL/パラメーターの設定・変換)をコードなしで変更する仕組み。
ソリューション層(solution layers)
複数ソリューションが同じコンポーネントを変更したとき、層が積み重なり最上位の層が有効になる仕組み。環境変数(値の外部化)とは別概念。
Pre Image(プラグイン)
Dataverse プラグインの登録ステップに設定する、対象レコードの操作前(Update/Delete 実行前)の列値のスナップショット。更新前の値と比較して変化を検出したり、削除前の情報を監査ログへ残したりする用途で使う。Create 操作には Pre Image は存在しない(変更前の状態が無いため)。
セキュリティロール(Dataverse)
Dataverse でテーブル/列/行(レコード)ごとの作成・読取・更新・削除権限をまとめた役割。ユーザーやチームに割り当てて最小権限を実現する。
ロールアップ列(Dataverse)
関連する子行を集計(合計・件数・最小/最大等)して値を自動算出する Dataverse の列。非同期ジョブで定期的に再計算され、即時反映ではない点に注意。計算列(同一行の式で即時評価)とは評価タイミングと参照範囲が異なる。
計算列(DAX)
行ごとに事前計算してモデルに保存する列。メジャーと違い保存されるためモデルが肥大化しやすい。原則はソース側/メジャーで代替を検討。
列(Dataverse)
テーブルの各フィールド。テキスト・数値・日付・選択肢・参照などの型を持ち、入力ルールや必須を設定できる。旧称フィールド。
Microsoft Teams
チャット・会議・通話・チームワークを集約したコラボレーションのハブ。ファイルは裏で SharePoint/OneDrive に保存。
デリゲーション(委任)
絞り込みや並べ替えの処理を、アプリ側ではなくデータソース側で実行させる仕組み。大量データでも正しく速く扱える。非対応の関数を使うと一部しか処理されない点が注意点。
ビジネスルール(Power Platform)
コードを書かずにフォームで表示/必須/簡易検証を行うノーコードのロジック。plug-in(サーバー)や client scripting(コード)の代替ではない。
child flows(子フロー)
Power Automate で共通ロジックを切り出し複数フローから再利用するための子フロー。
前提: Power Automate
PCF コードコンポーネント
Power Apps component framework で TypeScript/JS のカスタム UI コントロールを作る仕組み。ライフサイクル init/updateView/getOutputs/destroy、manifest で宣言、package→deploy→consume で配布。canvas/model 両用。
事前読み込み(pre-load)
canvas アプリの起動時にデータを取得して体感性能を上げる手法。委任(データソース側処理)とは目的が異なる。
前提: キャンバスアプリ、デリゲーション(委任)
IServiceEndpointNotificationService
Dataverse のイベントをサービスエンドポイント(webhook/Azure Service Bus/Azure Event Hub)へ発行するためのサービス。
Dataverse Web API
OData v4 ベースの REST API で、任意の言語のクライアントから HTTP で Dataverse を操作する(Xrm.WebApi)。サーバーの Organization service と区別する。
webhook(Dataverse)
Dataverse のイベントを任意の HTTP エンドポイントへリアルタイムに POST する送信先。Plug-in Registration Tool で登録する。Service Bus/Event Hub と使い分ける。
DLP ポリシー(Power Platform)
コネクタを業務データ/非業務データ/ブロックに分類し、機微なデータが許可されない経路で混在・流出しないよう統制する仕組み。環境や全社に適用する。
環境(Power Platform)
アプリ・フロー・Dataverse データを入れる分離されたコンテナ。部門別や Dev/Test/本番の分離に使い、各環境は固有のセキュリティ境界を持つ。
リレーションシップ(Dataverse)
テーブル間の関連付け。1 対多(親 1 件に子が複数)と多対多(双方が複数)があり、関連データの参照や絞り込みに使う。
代替キー(alternate keys)
外部システムのキー(例: 注文番号)で Dataverse レコードを一意に特定する仕組み。GUID 主キーを知らない外部連携に使う。
コンポーネント(Power Pages)
ページに配置する部品。テキスト・画像・フォーム・リスト(Dataverse データの一覧)・iFrame などがあり、ドラッグ&ドロップで構成する。
ソリューション(Power Platform)
アプリ・フロー・テーブルなどの成果物をまとめて梱包し、環境間(開発→テスト→本番)へ移送する単位。マネージド/アンマネージドがあり ALM の基盤。

