Microsoft Teams Administrator のナレッジマップ
Microsoft Teams Administrator の主要概念 54 件と、そのつながり。上のマップでノードをクリックすると関連用語や前提をたどれます。下は全概念の索引で、定義と「前提・関連する概念」への内部リンクを掲載しています。
概念一覧(54)
Microsoft Teams
チャット・会議・通話・チームワークを集約したコラボレーションのハブ。ファイルは裏で SharePoint/OneDrive に保存。
前提: OneDrive
関連: SharePoint
Teams 管理センター
Microsoft Teams のチーム・チャネル・ポリシーを管理する専用管理センター。会議・メッセージング・アプリの利用範囲をポリシーで制御する。
前提: Microsoft Teams
自動応答(auto attendant)
着信を IVR(音声自動応答)メニューで出迎え、営業時間の判定やダイヤル入力に応じて部署・担当者・音声メール等へ振り分ける Teams 電話機能。resource account(リソース アカウント)を割り当てて電話番号を持たせ、営業時間外メッセージやコールフローの分岐を設定する。
着信キュー(call queue)
着信を担当者グループ(エージェント)へ振り分けの方式(順番・一斉呼出・最長アイドル等)に従って分配し、応答されるまで保留音や案内を流す Teams 電話機能。resource account を割り当てて電話番号を持たせ、コールセンターやヘルプデスクの一次受付として使われることが多い。
会議のカスタマイズ ポリシー(meeting customization policies)
Teams Premium で提供される、会議の見た目・ブランディングを制御するポリシー(Teams 管理センター「会議」>「カスタマイズ ポリシー」)。組織のロゴ・ブランドカラー・カスタム画像からなる「会議テーマ」(ポリシーごとに最大5個)と、参加者が使えるカスタム会議背景画像(同50枚まで)をテナントまたはユーザー単位で指定する。会議で使える機能(録画・チャット等)を制御する通常の meeting policies とは目的が異なり、外観のみを扱う。
Microsoft Purview
データガバナンスとコンプライアンスを統合した Microsoft の管理ソリューション群。情報保護・データライフサイクル・リスク管理・eDiscovery・監査に加え、データマップ/カタログによる横断的なデータガバナンスを含む(旧 Azure Purview を統合)。
Teams Phone
Microsoft Teams から PSTN(公衆電話網)へ発着信できるクラウド電話機能。通話プランや Operator Connect、ダイレクトルーティングで電話番号を割り当てる。
前提: Microsoft Teams
関連: 番号プロビジョニング(Calling Plan / Operator Connect / Direct Routing)
会議テンプレート(meeting templates)
特定の会議シナリオ(例:ウェビナー的な社内イベント、面接)向けに、既定の会議オプション(誰が発表者か、ロビーの扱い、録画可否等)をひな型として事前定義できる機能。管理者がテンプレート内の設定をロックすれば、主催者が変更できないよう強制できる。用途に応じたテンプレートを Teams 管理センターで作成・割り当てる。
Microsoft Purview データ損失防止(DLP)
機密情報が組織外へ漏えいするのを防ぐ機能。Exchange Online/SharePoint Online/OneDrive/Teams のワークロードに DLP ポリシーを適用し共有/送信をブロック・ポリシーヒントで警告する。分類の label・保持の retention とは別。
会議ポリシー(meeting policies)
録画・文字起こし・ロビー・画面共有・参加者権限など会議の機能をユーザー単位で制御する。定型の meeting templates、見た目の meeting customization policies とは別。
ゲストアクセス
組織外のユーザーを Teams や SharePoint に招待して共同作業させる機能。B2B コラボレーション(Entra External ID)で外部 ID を扱う。
OneDrive
個人のクラウドファイル保存と同期。自分のファイルを保管し必要に応じて共有する(SharePoint は組織共有)。
前提: SharePoint
アラート ルール(alert rules)
Teams 管理センターの「通知とアラート」>「ルール」で設定する、デバイス/リソースの正常性を監視する仕組み。代表例は Device state rule で、Teams Rooms や SBC(Session Border Controller)などの状態が Unhealthy(異常)に変化した際に管理者へ通知を送る。利用状況やアクティブユーザー数などの量的指標のしきい値超過を通知するものではなく、レポートを能動的に見に行く usage reports に対し、こちらは機器の健全性に特化した受動的な通知の仕組み。
Appointments with Microsoft Teams(予約)
Teams の Virtual Appointments(Bookings 連携の仮想予約)機能。顧客や来訪者が事前に時間枠を予約し、その時刻にビデオ会議形式で担当者とやり取りを行う。1対1に限らずグループ予約、SMS通知、仮想ロビー、キュー表示(担当者向けの予約・待機状況管理)などにも対応し、来店・窓口対応をバーチャル会議に置き換える用途(銀行の相談窓口、店舗の来店予約等)で使われる。
前提: Microsoft Teams
コミュニケーション コンプライアンス
Microsoft Purview コミュニケーション コンプライアンスは、メールやチャットの不適切な表現・規則違反を検知してポリシー違反として通知する。
join meeting issues(会議参加の問題)
サインインは成功しているにもかかわらず、会議に参加できない、または参加後に機能(音声・映像・画面共有等)が使えない不具合。ロビーの待機設定、会議ポリシー、ネットワーク/クライアント側の問題など会議・クライアント層が原因となる。CQD や Teams クライアントログで診断する。
B2B direct connect
外部テナントのユーザーをゲストとして招待せず、双方のテナントが Cross-tenant access settings で互いを信頼し合うことで、shared channels(共有チャンネル)を通じた協業を可能にする接続方式。相手は自テナントの ID のままサインインでき、ゲストユーザーオブジェクトが作成されない点が B2B コラボレーションとの違い。
チャネルの種別(standard / private / shared)
standard はチームの全メンバー、private はチーム内の限定メンバーで専用 SharePoint サイト、shared は他チームや外部組織と共有(チーム参加不要)。
構成プロファイル(configuration profiles)
複数の Teams デバイスに言語・タイムゾーン・表示などの共通設定を一括適用する仕組み。場所/用途でグルーピングする device tags とは別。
前提: Microsoft Teams
有効期限ポリシー(expiration policy)
未使用の Microsoft 365 グループ(チーム)を一定期間後に自動で失効させ整理する仕組み。命名を強制する naming policy とは別。
前提: Microsoft Teams
External access(フェデレーション)
外部ドメインのユーザーと Teams でチャットや通話をできるようにする仕組み。相手は自社のチームのメンバーにはならない。ゲストをメンバーにする guest access とは別。
番号プロビジョニング(Calling Plan / Operator Connect / Direct Routing)
Teams Phone の電話番号入手方式。Calling Plan は Microsoft が番号と PSTN 通話を提供、Operator Connect は認定通信事業者と連携、Direct Routing は自前の SBC で既存事業者に接続する。
前提: Microsoft Teams
関連: Teams Phone
policy assignment(ポリシーの割り当て)
Teams のポリシーをユーザーやグループに適用する操作(グループ割当で自動展開)。定義済みの束である policy package とは別。
前提: Microsoft Teams
policy packages(ポリシー パッケージ)
教育・医療など役割に合わせた複数の Teams ポリシーを定義済みの束としてまとめて適用する仕組み。ユーザー/グループへ適用する policy assignment とは別。
前提: Microsoft Teams
リソース アカウント(resource account)
自動応答(auto attendant)や着信キュー(call queue)に電話番号を割り当てるために必要なアカウント。一般ユーザーの番号とは別。
Microsoft Teams Rooms
会議室に設置する専用の Teams デバイス。リソース メールボックスのアカウントとシステムを構成し、firmware を更新する。
前提: Microsoft Teams
town hall(タウン ホール)
大規模な社内向け一方向配信イベント形式。全社集会やエグゼクティブからのアナウンスなど、視聴者の発言よりも発信者からの情報伝達を主目的とする。webinar より大きい規模(最大で数万人程度)に対応し、Q&A のみ限定的に有効化できる。
前提: webinar(ウェビナー)
Teams usage reports(利用状況レポート)
Teams 管理センターで確認できる利用状況の集計レポート群。Teams利用状況、ユーザー活動、デバイス使用状況、アプリ使用状況、PSTN利用状況などを可視化する。通話/会議の音声品質の傾向を分析する CQD(Call Quality Dashboard)とは異なる観点(量・利用実態)のレポート。
webinar(ウェビナー)
登録フォームで参加者情報を収集し、出欠を管理できるオンラインイベント形式。発表者が中心となり視聴者は基本的に視聴する側に回るが、Q&A やチャットで限定的に発表者とやり取りできる点が、参加者全員が対等な通常のオンライン会議(meeting)との違い。開催後は登録者・出席者のレポートを取得できる。想定規模は最大で数千人程度。マーケティングやトレーニングなど、発表中心かつ出欠管理が必要な場面に向く。
前提: Microsoft Teams
Microsoft 365 Copilot
Word・Excel・Outlook・Teams などのアプリに組み込まれた AI アシスタント。ユーザーが既にアクセスできるデータの範囲内でのみ動作し、新たなアクセス権は作らない。利用には別途ライセンスが必要。
前提: Microsoft Teams
条件付きアクセス
場所・デバイス・リスクなどの条件に応じてアクセスを許可・追加要求する(ゼロトラストの実装)。
Advisor for Teams
組織全体への Teams の大量展開を計画し、準備状況や推奨を確認する展開支援ツール。
前提: Microsoft Teams
通話ポリシー(calling policies)
ユーザーが利用できる通話機能を制御するポリシー。発信・着信転送・委任(delegate)・通話の録音や文字起こし可否などを、ユーザーやグループ単位で細かく許可/禁止する。voicemail policies や voice routing policy と並ぶ「voice policies」群の一部を成す。
Call Quality Dashboard(CQD)
多数の通話/会議の品質データを集約して傾向を分析し、品質問題が集中している拠点/サブネットを特定する。利用状況を集計する Teams usage reports とは別。
前提: Microsoft Teams
frontline teams
現場(フロントライン)従業員向けに、シフトや定型業務に適したチーム体験を提供する構成。
前提: Microsoft Teams
Information Barriers(情報バリア)
Microsoft Purview の機能で、特定の部署やグループ間のチャット・通話・ファイル共有・チームの検索/参加を事前にポリシーでブロックする。証券のリサーチ部門と投資銀行部門の分離など、利益相反規制(コンプライアンス上の壁)を技術的に強制する場面で使う。事後に検知する Communication Compliance とは異なり、そもそも通信自体を成立させない事前予防の仕組み。
multitenant organization(MTO)
複数のテナントを 1 つの組織として統合的に運用する構成。shared channels(チャネル単位の協働)とは目的が異なる。
命名ポリシー(naming policy)
チーム名/グループ名に接頭辞・接尾辞や禁止語(blocked words)を強制する仕組み。未使用グループを失効させる expiration policy とは別。
Teams for VDI
仮想デスクトップ(VDI)環境で Teams の音声/ビデオ メディアを最適化して使えるようにする構成。
前提: Microsoft Teams
保持ポリシー
データを必要な期間だけ保持し、不要になれば削除して情報の寿命を管理する仕組み。
Cross-tenant access 設定
相手テナントごとに「受信/送信のアクセス」と「相手の MFA/デバイス準拠の主張を信頼するか」を細かく制御する設定。テナント間同期(ユーザーの自動プロビジョニング)とは役割が異なる。
秘密度ラベル
データを分類し、暗号化や利用制限などの保護を適用する仕組み。ラベルはファイルに付随し社外でも保護が効く。
sign-in issues(サインインの問題)
認証・トークン取得・MFA・Conditional Access のポリシー評価など、アイデンティティ層に起因して Teams クライアントへサインインできない不具合。Entra ID のサインインログでブロック理由やポリシー名を確認して切り分ける。会議には参加できるが機能が使えないといった join meeting issues とは原因の層が異なる。
Purview Information Protection
Microsoft Purview Information Protection は、機微情報を発見・分類し、秘密度ラベルで保護(暗号化・アクセス制限・透かし)を適用する。Copilot の応答での露出を抑える基盤になる。
前提: 秘密度ラベル
Microsoft Teams Network Assessment Tool
実際にメディア トラフィックを送ってパケット損失・遅延・ジッターを実測し、ネットワークが Teams に適しているか評価するツール。事前計画の Network planner とは別。
前提: Microsoft Teams
関連: Network planner
Network planner
拠点・ペルソナ・ネットワーク サイトを入力し、Teams 展開前に必要帯域と影響を事前にモデル化する計画ツール。実メディアで品質を実測する Network Assessment Tool とは別。
前提: Microsoft Teams
self-help diagnostics / client health
self-help diagnostics for Teams はよくある問題を自動でチェックしてガイドする自己診断。client health は Teams admin center でクライアントのバージョン/接続状態を確認する。詳細調査は client-side logs、軽い不具合は Teams client cache のクリア。
チームのアーカイブ(archive)
Teams のチームを読み取り専用の状態にして保持する操作。チャンネルの会話とファイルは閲覧できるが投稿や編集はできなくなる。アーカイブ時のオプションで、紐づく SharePoint サイトも合わせて読み取り専用にできるが、Microsoft 365 グループ自体は残存しメンバー管理などは引き続き可能。unarchive で元の状態へ戻せる。プロジェクト終了後に記録は残しつつ操作を止めたい場合に使う。
アプリ許可ポリシー(app permission policy)
どのアプリをユーザーが使えるか(Microsoft/サードパーティ/カスタム別に許可/ブロック)を制御する。ピン留め/プリインストールの app setup policy とは別。
アプリ セットアップ ポリシー(app setup policy)
アプリをユーザーのバーにピン留めしたりプリインストールしたりして見せ方を制御する。使用可否を制御する app permission policy とは別。
ボイスメール ポリシー(voicemail policies)
留守番電話の動作を制御するポリシー。ボイスメールの有効/無効、転送先のメールアドレス、既定/カスタムの応答メッセージ、文字起こしの有効化などを設定する。通話機能全般を制御する calling policies とは対象が異なる(留守電のみ)。

