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LinuC レベル2 202試験 のナレッジマップ

LinuC レベル2 202試験 の主要概念 156 件と、そのつながり。上のマップでノードをクリックすると関連用語や前提をたどれます。下は全概念の索引で、定義と「前提・関連する概念」への内部リンクを掲載しています。

概念一覧(156)

  • コマンドの所在確認(which/whereis/type)

    コマンドの所在を調べる3種。which は PATH 上の実行ファイルの場所、whereis は実行ファイル+マニュアル+ソース、type はエイリアスやシェルビルトインかどうかまで判定する(type cd → shell builtin)。

    前提: エイリアス/シェルビルトインlocate/updatedbman(マニュアル)source(ドットコマンド)

  • シェル(bash)

    ユーザーが入力したコマンドを解釈してカーネルに渡す対話環境。Linux の標準は bash。変数・引用符・履歴・パス解決といった動作原理がスクリプトやテキスト処理の土台になる。

    前提: コマンド履歴(history)引用符(シングル/ダブル/バッククォート)

  • カーネル

    OS の中核。CPU・メモリ・デバイスなどのハードウェアを管理し、プロセスにサービスを提供する。仮想マシンは各自のカーネルを持ち、コンテナはホストのカーネルを共有する。

  • パッケージとリポジトリ

    Linux のソフトウェアは、配布サーバー(リポジトリ)から取り寄せるパッケージ単位で管理する。パッケージ管理ツールが依存関係を自動解決し、インストール・更新・削除を一元的に扱う。手元の索引(パッケージカタログ)を基準に動く。

    関連: ディストリビューション

  • ファイルシステムと mkfs

    パーティションを使える状態にする(フォーマットする)のがファイルシステム作成。mkfs 系で作る。ext4 は Linux の標準汎用(前身 ext3)、XFS は大容量・並列に強い(RHEL 標準)、VFAT は Windows と共用、Btrfs は新世代、tmpfs はメモリ上で再起動で消える。

    前提: システム停止・再起動コマンド(shutdown/reboot/halt/poweroff)

  • ディストリビューション

    Linux カーネルに、パッケージ管理・各種ツール・設定をまとめて配布する形態。Debian/Ubuntu 系(apt)と RHEL/CentOS 系(yum/dnf)で管理コマンドや標準構成が異なる。

    前提: カーネル

    関連: パッケージとリポジトリ

  • ファイルシステムのマウント(/etc/fstab)

    ファイルシステムをディレクトリツリー上の場所(マウントポイント)に取り付けるのがマウント。mount/umount で操作し、使用中は umount できない。ブート時の自動マウントは /etc/fstab に定義し(デバイス・ポイント・種別・オプション・dump・fsck順)、mount -a で検証する。リムーバブルは /media 配下。

    前提: 制御構文(if/case/for/while)ファイルシステムと mkfs

  • フィルタ(テキスト処理コマンド)

    標準入力を加工して標準出力へ流す単機能コマンド群。閲覧 cat/less(ページャ)/head/tail(-f で追記監視)、変換 tr/nl、結合 paste/join、分割 split、整形 expand/unexpand/fmt/pr、バイナリ表示 od。パイプで組み合わせて使う。

    前提: パイプ(|)標準入出力(stdin/stdout/stderr)

  • iptables/firewalld(ファイアウォール)

    ホストのパケットフィルタ。iptables はカーネルの netfilter をルールチェーン(INPUT/OUTPUT/FORWARD)で直接制御、firewalld はゾーンとサービス名で管理する高水準ツール(--permanent を付けないと再起動で消える)。既定拒否+必要な口だけ許可が基本。

    前提: フィルタ(テキスト処理コマンド)カーネルシステム停止・再起動コマンド(shutdown/reboot/halt/poweroff)

    関連: ファイアウォール

  • Webサーバー

    HTTP/HTTPS でクライアントからのリクエストを受け付け、静的コンテンツを返したり動的処理を APサーバーへ振り分けたりするサーバー。Apache や nginx が代表例。

    関連: APサーバーApache HTTPサーバー

  • Apache HTTPサーバー

    Linux で広く使われる Web サーバーソフトウェア(httpd/apache2)。httpd.conf で仮想ホストや認証、アクセス制御を設定し、apachectl/apache2ctl で制御する。

    関連: 仮想ホストWebサーバー

  • IP アドレス(IPv4/IPv6)

    ネットワーク上のホストを識別する番号。IPv4 は32ビットをドット区切り4組(192.168.1.10)、IPv6 は128ビットをコロン区切り16進で表しアドレス枯渇を根本解決する。同一リンク内通信用の fe80:: リンクローカルアドレスが自動構成される。

  • 冗長化

    同じ役割の構成要素を複数用意し、1つが故障しても全体としてサービスを継続できるようにすること。HA構成の基本要素で、クラスタやレプリケーションと組み合わせて実現する。

    前提: クラスタレプリケーション

    関連: HA構成(高可用性構成)

  • systemd/systemctl

    現代の Linux の初期化・サービス管理の仕組み。PID 1 として起動し、依存関係に基づきサービス(ユニット)を並列起動する(旧来の SysV init の後継)。systemctl はその操作コマンド(start/stop/enable/disable/status)。

  • アクセスログ

    Web サーバーが受け付けたリクエスト(アクセス元・時刻・URL・ステータスコード等)を記録するログ。Apache では既定で access_log に出力される。

    前提: Apache HTTPサーバーsource(ドットコマンド)タイムスタンプWebサーバー

  • 制御構文(if/case/for/while)

    スクリプトの分岐と反復。if…fi は条件分岐([ ] は test)、case…esac は値をパターンで多分岐、for/while…done は反復。閉じ語(fi/esac/done)を取り違えないのが要点。

  • find

    指定パス以下を実時間で走査し、条件に合うファイルを探すコマンド。-name(名前)・-type(f/d)・-size・-mtime(更新日。-7 は7日以内)・-user で絞り、-exec コマンド {} \; で見つけたファイルへ一括操作する。

    前提: フィルタ(テキスト処理コマンド)PATHコマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • ファイアウォール

    通信を許可・拒否のルールに従って制御する仕組み。Linux では iptables/firewalld で実現し、クラウド環境ではセキュリティグループなどとして提供される。

    関連: iptables/firewalld(ファイアウォール)

  • HA構成(高可用性構成)

    サーバーやサービスの停止時間を最小化するための構成。冗長化・クラスタ・ロードバランシングなどを組み合わせ、単一障害点(SPoF)を排除して稼働率を高める。

    前提: クラスタロードバランシング(ロードバランサ)

    関連: 冗長化

  • NAT(ネットワークアドレス変換)

    プライベート IP アドレスをパブリック IP アドレスへ、またはその逆へ変換する仕組み。ルータやゲートウェイで動作し、組織内の多数の端末が少数(または1つ)のパブリック IP を共有してインターネットへ出られるようにする(NAPT/IPマスカレード)。Linux では iptables の MASQUERADE ターゲット等で実現する。

    前提: iptables/firewalld(ファイアウォール)IP アドレス(IPv4/IPv6)プライベート/パブリック IP アドレスsystemd ターゲット(デフォルトターゲット/シングルユーザーモード)

  • 端末切断後の実行継続(nohup/screen/tmux)

    ログアウトや SSH 切断後も処理を継続させる手段。nohup は端末切断(SIGHUP)を無視して実行を続ける。screen/tmux は仮想端末で、セッションをデタッチ/再アタッチできる。

    前提: セッション(ステートレス構成)シグナルとプロセス終了(kill/pkill/killall/pgrep)

  • PATH

    コマンドの実行ファイルを探索するディレクトリの一覧を持つ環境変数。カレントディレクトリは原則含まれないため、その場のスクリプトは ./script.sh(相対パス)か絶対パスで実行する。

    前提: シェル変数と環境変数

    関連: 絶対パスと相対パス

  • パーミッションと所有者

    ファイルへのアクセスを、所有者・所有グループ・その他の3区分ごとに読み(r)・書き(w)・実行(x)で制御する仕組み。ls -l の先頭10文字で表示される。所有者は chown、所有グループは chgrp で変更する。

  • 回復性

    障害が発生してもシステムが機能を維持し、あるいは速やかに復旧できる性質。冗長化やクラスタ構成、地理的分散などによって高められる。

    前提: クラスタディストリビューション冗長化

    関連: 地理的分散

  • APサーバー

    Web3層モデルの中間層で、業務ロジック(アプリケーション処理)を実行するサーバー。Web サーバーからリクエストを受け取り、DB サーバーとやり取りして結果を返す。

    関連: Web3層モデルWebサーバーDBサーバー

  • 非同期データ処理

    リクエストへの応答を待たせずに、時間のかかる処理をキューやメッセージングシステム経由で後から実行する方式。処理の疎結合化とスループット向上に役立つ。

    前提: コマンドの所在確認(which/whereis/type)

    関連: メッセージングシステムキュー(メッセージキュー)

  • クラスタ

    複数のサーバーを協調動作させ、1つのシステムとして扱う構成。Pacemaker と Corosync などで構築し、障害時のフェイルオーバーで可用性を高める。

  • コンソール/端末エミュレータ

    文字ベースでシェルを操作する画面。物理的なテキストコンソールや、デスクトップ上でその機能を提供する端末エミュレータ(ターミナル)を通じてコマンドを入力する。

    前提: 端末切断後の実行継続(nohup/screen/tmux)シェル(bash)

  • 固定IP

    特定のインスタンス(サーバー)に紐づけられ、変更されない IP アドレス。インスタンスが入れ替わっても IP を引き継げるフローティングIPとは対照的。

    前提: IP アドレス(IPv4/IPv6)コマンドの所在確認(which/whereis/type)

    関連: フローティングIP

  • フローティングIP

    インスタンスに動的に付け替え可能なパブリック IP アドレス。障害発生時に正常なインスタンスへ素早く付け替えることでフェイルオーバーを実現する。特定インスタンスに固定される固定IPとは対照的。

    前提: IP アドレス(IPv4/IPv6)コマンドの所在確認(which/whereis/type)

    関連: 固定IP

  • キュー(メッセージキュー)

    処理待ちのメッセージやタスクを一時的に保持する仕組み。送信側と受信側の処理速度差を吸収し、非同期データ処理を支える。

    関連: 非同期データ処理

  • リバースプロキシ

    サーバー側に立ち、クライアントからのリクエストを背後の実サーバー(複数の場合も)へ振り分けて中継するプロキシ。負荷分散やSSL終端、キャッシュに使われる。フォワードプロキシ(クライアント側で使う)とは逆方向。

    前提: ロードバランシング(ロードバランサ)

    関連: フォワードプロキシ

  • セッション(ステートレス構成)

    ユーザーとの一連のやり取りの状態を指す。サーバーにセッション情報を保持しない「ステートレス構成」にすると、どのサーバーがリクエストを処理しても差し支えなくなり、スケールアウトしやすくなる。

    前提: スケールアウト

  • システム停止・再起動コマンド(shutdown/reboot/halt/poweroff)

    システムを安全に停止・再起動するコマンド群。shutdown は時刻指定(-h 停止/-r 再起動)とログイン中ユーザーへの警告ができる正規の手段。halt は停止、reboot は再起動、poweroff は電源断。

  • source(ドットコマンド)

    .(ドット)や source は、新しいプロセスを作らず現在のシェルでスクリプトを読み込む。設定ファイル(~/.bashrc 等)を再ログインせずに反映するのに使う。

    前提: シェル(bash)

  • タイムスタンプ

    ファイルの最終更新・アクセス・変更の日時。touch で更新でき、find -mtime などで更新日を条件にファイルを検索できる。

    前提: システムクロックとハードウェアクロック(date/hwclock)基本ファイル操作(cp/mv/rm/mkdir)findログイン状況の確認(who/w/last)

  • エイリアス/シェルビルトイン

    エイリアスはコマンドに付ける別名(alias ll='ls -l')で、既存コマンドと同名なら優先される。シェルビルトインは cd・echo のようにシェル自身に組み込まれたコマンドで、外部の実行ファイルを持たない。

    前提: シェル(bash)

  • ブートローダー(GRUB2)

    ファームウェアの後にカーネルを選択・読み込むプログラム。Linux の標準は GRUB2 で、カーネルとブートオプションをメニューで選べる。

    前提: カーネルコマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • DBサーバー

    Web3層モデルの最下層で、データの永続化と管理を担うサーバー。AP サーバーからの問い合わせに応じてデータを読み書きする。

    関連: Web3層モデルAPサーバー

  • デフォルトルート(デフォルトゲートウェイ)

    宛先が自分のネットワーク外のパケットを託す出口。ip route(または route -n)で確認し、無いと外部へ一切出られない。ルーティングテーブルの誤りは ip route del/add default で訂正する。

    前提: 終了ステータス($?/exit)ネットワーク設定(ip/ifconfig/nmcli)

  • 既定エディタ(EDITOR/nano/emacs)

    crontab -e 等が起動するエディタは環境変数 EDITOR で決まる(export EDITOR=nano)。nano は画面下に操作が常時表示され初心者向き、emacs も代表的なエディタ。

    前提: cron/crontab(定期実行)端末切断後の実行継続(nohup/screen/tmux)シェル変数と環境変数コマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • エラーログ

    Web サーバーの起動・設定エラーやリクエスト処理中の異常を記録するログ。Apache では error_log に出力され、障害調査の第一手がかりになる。

    前提: Apache HTTPサーバーWebサーバー

  • 故障パターン

    システムで想定される障害の類型(物理障害・論理障害、単一障害点の破損など)。HA構成の設計では、どの故障パターンでもサービスが継続できるよう冗長化を検討する。

    前提: HA構成(高可用性構成)冗長化

  • フォワードプロキシ

    クライアント側に立ち、クライアントに代わって外部サーバーへリクエストを送るプロキシ。クライアントの匿名化や、組織内からの通信の集中管理・フィルタリングに使う。リバースプロキシ(サーバー側で使う)とは逆方向。

    前提: フィルタ(テキスト処理コマンド)

    関連: リバースプロキシ

  • 地理的分散

    サーバーやデータセンターを複数の地域に分散配置すること。特定地域の災害・停電など広域障害があってもサービスを継続できるようにする、回復性を高める手段の一つ。

    前提: ディストリビューション

    関連: 回復性

  • systemd ジャーナル(journalctl)

    systemd が集めるバイナリ形式のログ。journalctl で問い合わせる(-u ユニット別・-b 今回起動・-f 追随・-p 重大度・--since 期間)。/var/log/journal/ が存在すれば永続化され、無ければメモリのみ(再起動で消える)。設定は journald.conf、古い分の削除は --vacuum-*。

    前提: システム停止・再起動コマンド(shutdown/reboot/halt/poweroff)systemd/systemctl

  • ロードバランシング(ロードバランサ)

    複数のサーバーへリクエストを振り分けて負荷を分散させる仕組み、またはそれを行う機器・ソフトウェア。単一サーバーへの集中を避け、可用性とスケーラビリティを高める。DNS ラウンドロビンも簡易な実現方法の一つ。

  • メッセージングシステム

    アプリケーション間でメッセージ(イベントやタスク)をやり取りする基盤。キューを用いて送信側と受信側を疎結合にし、非同期データ処理を可能にする。

    前提: キュー(メッセージキュー)

    関連: 非同期データ処理

  • MTA とメール転送(aliases/.forward)

    メールを受け取り配送するサーバーソフトが MTA(postfix・exim。SMTP 25番)。システム全体の転送は /etc/aliases に書き、編集後は必ず newaliases で反映する。ユーザー個人の転送は ~/.forward。送信は mail、配送待ちキューの確認は mailq。

    前提: キュー(メッセージキュー)

    関連: SMTPプロトコル

  • OSS のコミュニティとエコシステム

    OSS を支える分散型の開発体制。メンテナー(取り込みの最終判断者)を中心に世界中のコントリビューターがパッチ/プルリクエストを送る。意思疎通はメーリングリスト(LKML 等)・掲示板・開発サイト(イシュートラッカー)。ディストリビューションは上流(アップストリーム)を統合してユーザーへ届ける結節点。

    前提: ディストリビューション

  • パイプ(|)

    左のコマンドの標準出力を右のコマンドの標準入力へ直結する(ps aux | grep nginx)。標準エラーはパイプに乗らない(乗せるには 2>&1 を先に置く)。

    前提: テキスト検索・抽出コマンド(grep/egrep/fgrep/sed)リダイレクト(>/>>/2>&1)

    関連: 標準入出力(stdin/stdout/stderr)

  • プロキシサーバー

    クライアントとサーバーの間に立ち、リクエストを中継するサーバーの総称。用途によりフォワードプロキシ(クライアント側)とリバースプロキシ(サーバー側)に分かれる。Squid などが代表的な実装。

    前提: フォワードプロキシリバースプロキシ

  • RPO(目標復旧時点)

    障害発生時に「どの時点のデータまで復旧できればよいか」を示す目標値。バックアップの頻度で決まり、値が小さいほど許容できるデータ損失が少ない。RTO(復旧までの時間)とは異なる指標。

    前提: フィルタ(テキスト処理コマンド)コマンドの所在確認(which/whereis/type)

    関連: RTO(目標復旧時間)

  • リソースレコード

    ゾーンファイルに記述する DNS の設定単位。SOA(ゾーンの権威情報)、NS(ネームサーバー)、A/AAAA(IPv4/IPv6 アドレス)、MX(メールサーバー)、CNAME(別名)、PTR(逆引き)などの種類がある。

    前提: エイリアス/シェルビルトインIP アドレス(IPv4/IPv6)

    関連: ゾーンファイル

  • スケールアウト

    処理能力を上げるためにサーバーの台数を増やす方式。1台あたりの性能を上げるスケールアップ(垂直スケーリング)と対比される水平スケーリングで、ロードバランサーの背後にステートレスなサーバーを並べる構成と相性がよい。

    前提: コマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • シェル変数と環境変数

    シェル変数は NAME=value(=の前後に空白なし)で定義し、そのシェル内でのみ有効。export すると環境変数になり子プロセスへ継承される。一覧は set(全部)/env(環境のみ)、削除は unset、表示は echo。

    前提: シェル(bash)

    関連: 子プロセス

  • SMTPプロトコル

    メールをサーバー間・クライアントからサーバーへ送信するためのプロトコル(TCP 25番等)。Postfix などの MTA がこのプロトコルでメールを配送する。

    関連: MTA とメール転送(aliases/.forward)

  • 標準入出力(stdin/stdout/stderr)

    すべてのコマンドが持つ3本のストリーム。標準入力(0)・標準出力(1)・標準エラー出力(2)。この3本をリダイレクトやパイプで付け替えるのが Linux のテキスト処理の基本。

    関連: パイプ(|)リダイレクト(>/>>/2>&1)

  • 仮想ホスト

    1台の Web サーバーで複数のドメイン(サイト)を同時にホストする仕組み。Apache や nginx でドメインや IP・ポートごとに設定を分けて、それぞれ別サイトとして応答させる。

    前提: Webサーバー

    関連: Apache HTTPサーバー

  • 仮想マシン(VM)

    ハイパーバイザー上で動く、独立したゲスト OS(カーネルを含む)を持つ仮想的なコンピュータ。ホストと異なる OS も動かせるが、起動が遅くリソース消費も大きい。

    前提: ハイパーバイザーカーネル

  • ログイン状況の確認(who/w/last)

    誰がいつログインしているかを見るコマンド。who は現在のログイン者、w は加えて何をしているか・負荷、last は /var/log/wtmp 由来のログイン履歴を表示する。

    関連: コマンド履歴(history)

  • ゾーン転送

    プライマリ(マスター)DNS サーバーからセカンダリ(スレーブ)DNS サーバーへゾーンファイルの内容を複製する仕組み。セカンダリはこれにより最新のゾーン情報を保持する。

    前提: システムクロックとハードウェアクロック(date/hwclock)コマンドの所在確認(which/whereis/type)ゾーンファイル

  • オートスケーラー

    負荷に応じてサーバーの台数を自動的に増減させる仕組み。クラウドサービスの機能として提供され、スケールアウト・スケールインを自動化する。

    前提: スケールイン

  • 子プロセス

    あるプロセス(親)から起動された別のプロセス。シェルがコマンドを実行すると子プロセスが作られ、そこには環境変数だけが引き継がれる(export の必要性の理由)。

    前提: シェル(bash)

    関連: シェル変数と環境変数

  • chmod/umask

    chmod はパーミッションを変更する。数値モードは r=4・w=2・x=1 の合計を3桁で(chmod 754)、記号モードは u/g/o/a と +/-/= で指定する。umask は新規作成時に落とすビットの既定値で、ファイルは 666、ディレクトリは 777 からumask値を引いた権限になる(umask 022 → 644/755)。

    前提: 8進数(パーミッション表記)パーミッションと所有者

  • システムクロックとハードウェアクロック(date/hwclock)

    Linux には OS が刻むシステムクロック(date/timedatectl)と、マザーボード上のハードウェアクロック(hwclock)の2つの時計がある。hwclock --systohc はシステム→ハードウェアへ書き込み、--hctosys は逆向き。

    前提: タイムゾーン(timedatectl)

  • コピーレフトとパーミッシブ

    OSS ライセンスの2系統。コピーレフトは改変再配布時に派生物も同じライセンス(ソース公開)を求める伝播条件。パーミッシブは著作権表示を残せば改変版をクローズドにしてよい。義務が生じるトリガーは原則「再配布」。

    前提: source(ドットコマンド)

  • 依存関係(パッケージ)

    あるパッケージが動作するために必要な別のパッケージ。apt/yum は依存関係を自動で解決してまとめて導入するが、dpkg/rpm は解決せず、依存が欠けるとエラーになる。

    前提: 制御構文(if/case/for/while)dpkg(deb パッケージ直接操作)パッケージとリポジトリ

  • ESP(EFI システムパーティション)

    UEFI ブートでブートローダーを置く FAT 形式の専用パーティション。/boot/efi にマウントされる。

    前提: ブートローダー(GRUB2)ファイルシステムのマウント(/etc/fstab)UEFI/BIOS

  • FHS(ファイルシステム階層標準)

    標準的なディレクトリ構成を定める規約。/etc 設定・/var 増減データ(ログ等)・/home ユーザー・/usr アプリ・/bin,/sbin 基本コマンド・/opt 追加ソフト・/tmp 一時・/boot カーネル・/dev デバイス・/proc,/sys 仮想FS。ディストリを越えてほぼ共通。

    前提: ディストリビューションファイルシステムと mkfsカーネル

  • テキスト検索・抽出コマンド(grep/egrep/fgrep/sed)

    grep は正規表現に一致する行を表示(-i 大小無視・-v 不一致行・-n 行番号・-r 再帰)。egrep(grep -E)は拡張正規表現、fgrep(grep -F)は正規表現を解釈しない固定文字列検索。sed はストリームエディタで sed 's/old/new/g' の検索置換が代表。

    前提: 制御構文(if/case/for/while)正規表現

  • ホスト鍵

    SSH サーバーが自分自身を証明するために持つ鍵ペア(/etc/ssh/ssh_host_*_key)。クライアントは接続時にこの鍵の指紋を known_hosts と照合し、なりすましや中間者攻撃を検知する。

    関連: SSH 鍵ファイル(authorized_keys/known_hosts/id_rsa)

  • initramfs

    カーネルが本来のルートファイルシステムをマウントするために必要なドライバ類を含む初期 RAM ディスク。起動の橋渡しをする。

    前提: ファイルシステムと mkfsカーネルファイルシステムのマウント(/etc/fstab)

  • KVM

    Linux カーネルに組み込まれた仮想化機能(Kernel-based Virtual Machine)。Linux 自身をハイパーバイザーにする。

    前提: ハイパーバイザーカーネル仮想マシン(VM)

  • locate/updatedb

    locate は updatedb が事前に作った索引データベースを検索するため高速だが、索引が古いと新規ファイルは出ない。updatedb で最新化し、除外パス等は /etc/updatedb.conf で設定する。確実性が要る場合は実走査の find を使う。

    前提: findログイン状況の確認(who/w/last)

  • ポート・プロセス調査(nmap/lsof/fuser)

    nmap は外部からポートをスキャンして実際の見え方を確認、lsof(lsof -i:80)や fuser はポートやファイルを掴んでいるプロセスを特定する。内側の ss と外側の nmap の差分がファイアウォールの効果。

    前提: ファイアウォール

  • プライベート/パブリック IP アドレス

    プライベート IP アドレス(10.0.0.0/8・172.16.0.0/12・192.168.0.0/16)は組織内などの限られた範囲でのみ使う番号で、そのままではインターネットに直接出られない。インターネット上で一意に到達可能なパブリック IP アドレスと対になる区分で、ルータ等で相互に変換して通信する。

    前提: IP アドレス(IPv4/IPv6)コマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • リダイレクト(>/>>/2>&1)

    ストリームの入出力先を付け替える。> は標準出力をファイルへ上書き、>> は追記、< はファイルを入力に。両方をまとめて保存するのは > file 2>&1(順序が重要)。捨て先は /dev/null。

    関連: 標準入出力(stdin/stdout/stderr)

  • 正規表現

    文字列のパターンを記述する言語。^ 行頭・$ 行末・. 任意1文字・[abc] 集合・* 直前要素の0回以上。基本正規表現(BRE)と拡張正規表現(ERE:+ ? | ( ))があり、シェルのワイルドカードの * とは意味が異なる(任意文字列は .* と書く)。文法詳細は regex(7)。

    前提: シェル(bash)

    関連: ワイルドカード(グロブ)

  • レプリケーション

    データベースなどのデータをマスター(主系)からレプリカ(複製先)へ複製する仕組み。読み取り負荷の分散や、マスター障害時のフェイルオーバー先として使われる。

  • スケールイン

    負荷が下がった際にサーバーの台数を減らして無駄なコストを抑える方式。スケールアウトと対になる操作で、オートスケーリングではメトリクス(CPU使用率等)のしきい値を下回ると自動的にスケールインが実行される。

  • スケールアップ・ダウン

    個々のサーバーの性能(CPU・メモリ等)を増減させて処理能力を調整する方式。性能を上げるのがスケールアップ、下げるのがスケールダウン。台数を変えるスケールアウト・インとは対照的。

    前提: コマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • シェルスクリプトとシバン

    一連のコマンドをファイルにまとめて自動化する。先頭行のシバン #!/bin/bash が解釈するインタプリタを指定し、chmod +x で実行権を付けて ./script.sh で実行する。

    前提: chmod/umaskパーミッションと所有者シェル(bash)

  • showmount(NFS エクスポート一覧)

    NFS サーバーが公開しているエクスポート一覧やマウント中のクライアントを確認するコマンド。`showmount -e サーバー名` で対象サーバーの公開ディレクトリ一覧を表示する。

    前提: ファイルシステムのマウント(/etc/fstab)コマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • シグナルとプロセス終了(kill/pkill/killall/pgrep)

    プロセスへ制御を伝える仕組みがシグナル。既定の SIGTERM(15)は穏当な終了要求、SIGKILL(9)は捕捉不可能な強制終了、SIGHUP(1)は端末切断/設定再読込。kill は PID 指定、pkill/killall は名前指定、pgrep は名前で PID を検索する。

  • タイムゾーン(timedatectl)

    地域ごとの時刻設定。実体は /usr/share/zoneinfo/ 配下のファイルで、/etc/localtime をそこへのシンボリックリンクにして設定する。systemd 環境では timedatectl set-timezone Asia/Tokyo が恒久設定、TZ 変数は一時的な切り替え、tzselect は対話選択。

    前提: ハードリンクとシンボリックリンク(ln)systemd/systemctl

  • UEFI/BIOS

    PC の電源投入直後に動くファームウェア。ハードウェアの初期化(POST=自己診断)とブートデバイスの選択・優先順位付けを行い、ブートローダーを読み込む。UEFI は BIOS の後継で GPT ディスクや大容量に対応する。

    前提: ブートローダー(GRUB2)

  • 仮想ファイルシステム(/proc・/sys)

    ディスク上に実体を持たず、カーネルがメモリ上で生成して見せる情報の窓口。/proc はプロセス・カーネル状態(/proc/cpuinfo 等)、/sys(sysfs)はデバイスツリーを公開する。

    前提: ファイルシステムと mkfsカーネルデバイス管理(udev/sysfs/D-Bus)

  • 仮想マシンイメージ

    OS やアプリケーションをあらかじめ設定した状態でパッケージ化したイメージファイル。これをもとに同一構成の仮想マシンを短時間で複製・起動でき、スケールアウトやマシン再構成に使う。

    前提: パッケージとリポジトリ仮想マシン(VM)

  • Web3層モデル

    Web サーバー・APサーバー・DBサーバーの3層に役割を分割するシステムアーキテクチャ。各層を独立してスケールでき、変更の影響範囲を層内に閉じ込めやすい。

    前提: Webサーバー

    関連: APサーバーDBサーバー

  • リモート GUI(DISPLAY/xauth/X11 転送)

    リモートの GUI アプリを手元の画面に表示する仕組み。DISPLAY 環境変数が表示先の X サーバーを指し、xauth が接続の認可を管理する。実務では ssh -X(X11 転送)で SSH トンネル越しに表示するのが定番。

    前提: 端末切断後の実行継続(nohup/screen/tmux)

    関連: X Window System(X サーバー/X クライアント)

  • xargs/tee

    xargs は流れてきたテキストを次のコマンドの引数に変換する(find … | xargs rm)。標準入力を読まないコマンドへ値を渡す橋渡し。tee はストリームを画面とファイルの両方へ複製する。

    前提: find端末切断後の実行継続(nohup/screen/tmux)標準入出力(stdin/stdout/stderr)

  • X Window System(X サーバー/X クライアント)

    Linux の GUI の土台となるサーバー/クライアント方式の仕組み。X サーバーは画面・入力のある側で動き描画と入力を提供、X クライアントはアプリ本体。アプリが動く場所と表示する場所を分離できる。

    前提: 制御構文(if/case/for/while)

    関連: リモート GUI(DISPLAY/xauth/X11 転送)

  • apt(Debian 系)

    Debian/Ubuntu 系のリポジトリ利用パッケージ管理。apt update は索引の更新(本体は更新しない)、apt upgrade はパッケージ本体の更新、install/remove/purge。apt-cache で検索、apt-file でファイルを含むパッケージを未インストールも含め逆引きする。リポジトリ定義は /etc/apt/sources.list。

    前提: パッケージとリポジトリコマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • クラウド上の Linux 運用

    クラウドの Linux サーバーは OS の外側(電源・ネットワーク入口・物理配置)を事業者が握る。管理コンソールはインターネット経由のため多要素認証/ワンタイムパスワードで守る(漏れると全サーバーを失う)。リージョン選択は法規制・データ主権に直結し、揮発性ストレージは停止で消えるため永続データを置かない。事業者のメンテナンス(再起動)に備え自動復帰を設計する。

    前提: コンソール/端末エミュレータX Window System(X サーバー/X クライアント)

  • DNS クライアント設定(host/dig/resolv.conf)

    名前解決の設定と確認。/etc/resolv.conf の nameserver が問い合わせ先 DNS サーバー、/etc/nsswitch.conf が参照順序(通例 files→dns)、/etc/hosts が静的対応表。host/dig は DNS へ直接問い合わせ(dig は @ でサーバー指定)、getent は nsswitch の順序どおり(/etc/hosts 込み)に解決する。

    前提: 制御構文(if/case/for/while)

  • dpkg(deb パッケージ直接操作)

    apt の下で働く低レベルツール。deb ファイルを直接扱う(-i 導入・-r 削除・-P 設定ごと削除=purge)。依存関係は解決しない。照会は -l 一覧・-L パッケージ→ファイル・-S ファイル→パッケージ。dpkg-reconfigure で対話設定をやり直す。

    前提: パッケージとリポジトリ

  • 終了ステータス($?/exit)

    コマンドの成否を表す数値。$? で直前の終了ステータスを参照し、0 が成功・0以外が失敗。スクリプト自身の戻り値は exit N で指定する。&& や || による分岐の土台。

    前提: ログイン状況の確認(who/w/last)

  • 基本ファイル操作(cp/mv/rm/mkdir)

    ファイル・ディレクトリを操作する基本コマンド。cp コピー、mv 移動(=名前変更)、rm 削除、mkdir/rmdir はディレクトリの作成/空ディレクトリの削除、touch は空ファイル作成/時刻更新、file は種類判定。ディレクトリごとの操作には -r(再帰)が要る。

    前提: コマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • コマンド履歴(history)

    過去に実行したコマンドの記録。history で一覧、!番号 で再実行、!! で直前を再実行。ログアウト時に ~/.bash_history へ保存される。

    関連: ログイン状況の確認(who/w/last)

  • ハイパーバイザー

    物理マシンの CPU・メモリ・ディスクを仮想化し、複数の仮想マシンへ分配するソフトウェア。CPU の仮想化支援機能(Intel VT-x/AMD-V)を使って実用的な速度で動かす。Linux では KVM がその役割を担う。

  • inode

    ファイルの実体(サイズ・所有者・パーミッション・データ位置など)を管理するメタ情報。ファイル名は inode に付けたラベルにすぎない。ls -i で inode 番号を表示でき、番号が同じならハードリンク。

    前提: パーミッションと所有者

    関連: ハードリンクとシンボリックリンク(ln)

  • カーネルモジュール(modprobe)

    デバイスドライバなどを必要なときだけカーネルに組み込む仕組み。lsmod でロード済みを確認、modprobe は依存モジュールごとロード/解除(第一選択)、insmod/rmmod は単体でファイルパス指定のロード/解除。

    前提: カーネルPATH

  • ネットワーク設定(ip/ifconfig/nmcli)

    ホストのネットワーク設定を参照・変更する。現行標準は ip コマンド(ip addr アドレス・ip route ルート)、従来は ifconfig/route。ip や ifconfig の変更は一時的で再起動で消え、恒久化は NetworkManager の nmcli や設定ファイル。ifup/ifdown は設定ファイルに基づく起動/停止。ホスト名は /etc/hostname。

    前提: システム停止・再起動コマンド(shutdown/reboot/halt/poweroff)

  • 8進数(パーミッション表記)

    0〜7の8種の数字で表す記数法。Linux のパーミッションは r=4・w=2・x=1 を足した8進3桁で表す(rwxr-xr-- は 754)。

    前提: パーミッションと所有者

  • パーティション(MBR/GPT)

    ディスクを区切って使う単位。区切りの台帳がパーティションテーブルで、旧来の MBR(最大 2TB・基本パーティション4個、拡張で回避)と現行主流の GPT(実質無制限・UEFI とセット)がある。

    前提: UEFI/BIOSコマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • パーミッシブ系ライセンス(BSD/MIT/Apache/MPL)

    非コピーレフト(パーミッシブ)系と中間形。BSD・MIT は最小限の条件で改変版をクローズド化できる。Apache License 2.0 は特許条項が明確。MPL はファイル単位のコピーレフト(改変ファイルだけ公開)。パブリックドメインは著作権を主張しない状態。

    前提: Apache HTTPサーバーコピーレフトとパーミッシブ

  • ポートリダイレクト

    あるポート宛の通信を別のポートやホストへ転送する仕組み。iptables の NAT テーブル(DNAT)などで実現し、外部公開ポートを内部の実サービスへ振り向ける用途で使う。

    前提: iptables/firewalld(ファイアウォール)リダイレクト(>/>>/2>&1)

  • 引用符(シングル/ダブル/バッククォート)

    シングルクォート '…' はすべて文字どおり(変数展開しない)、ダブルクォート "…" は $変数 を展開、バッククォート `…`(=$(…))はコマンド置換で出力に置き換わる。

    関連: コマンド置換

  • RTO(目標復旧時間)

    障害発生からサービスを復旧させるまでに許容される時間の目標値。値が小さいほど早期の復旧が求められる。RPO(許容できるデータ損失の範囲)とは異なる指標。

    前提: コマンドの所在確認(which/whereis/type)

    関連: RPO(目標復旧時点)

  • SMTP認証(SASL)

    メール送信時にユーザー名とパスワードで送信者を認証する仕組み。SASL(Simple Authentication and Security Layer)の枠組みを使い、第三者による不正な中継(オープンリレー)を防ぐ。

    前提: SMTPプロトコル

  • SSH 鍵の生成と管理(ssh-keygen/ssh-agent)

    ssh-keygen が鍵ペアを生成する(-t ed25519 が現行推奨。RSA/ECDSA/Ed25519)。パスフレーズで秘密鍵ファイル自体を暗号化できる。ssh-agent は復号済みの鍵をメモリに保持し、ssh-add で登録すればパスフレーズ入力はセッション1回で済む。

    前提: セッション(ステートレス構成)

  • シェル起動ファイル(ログイン/非ログインシェル)

    ログインシェル(ssh ログイン等)は /etc/profile → ~/.bash_profile・~/.bash_login・~/.profile の最初の1つだけを読む。非ログインシェル(端末の新規タブ等)は /etc/bash.bashrc → ~/.bashrc を読む。環境変数は profile 系、alias や関数は .bashrc に置くのが定石。ログアウト時は ~/.bash_logout。

    前提: エイリアス/シェルビルトインシェル(bash)

  • systemd ターゲット(デフォルトターゲット/シングルユーザーモード)

    起動の到達点を表すユニットのグループ。multi-user.target(CUI・サーバー標準)/graphical.target(GUI)/rescue.target(シングルユーザーモード)。set-default は次回起動からの既定、isolate は今すぐの切り替え。

    前提: systemd/systemctl

  • デバイス管理(udev/sysfs/D-Bus)

    デバイスの抜き差し(ホットプラグ)を検知し、/dev のデバイスファイルを動的に作成・命名する仕組みが udev。sysfs(/sys)はカーネルが公開するデバイスツリー、D-Bus はデスクトップ等へイベントを通知するプロセス間通信。

    前提: カーネル

  • ulimit/TMOUT

    ulimit はシェルとその子プロセスのリソース上限(-n ファイル数・-u プロセス数・-c core サイズ)。TMOUT は無操作で自動ログアウトする秒数で、放置端末対策として profile に設定する。

    前提: 子プロセスシェル(bash)

  • UUID/ラベル(blkid)

    ファイルシステムを識別する堅牢な方法。/etc/fstab で UUID= やラベルを使えば、/dev/sdb が /dev/sdc に変わるような接続順の変化に影響されない。blkid で UUID を確認する。

    前提: ファイルシステムと mkfsファイルシステムのマウント(/etc/fstab)

  • ワイルドカード(グロブ)

    シェルがファイル名をパターンで展開する仕組み。* は0文字以上の任意文字列、? は任意の1文字、[a-c] は集合/範囲。正規表現の * とは意味が異なる。

    前提: シェル(bash)

    関連: 正規表現

  • ゾーンファイル

    DNS ゾーンに属するリソースレコード(SOA・NS・A・MX 等)を記述したテキストファイル。BIND ではこのファイルをもとに named がドメインの名前解決情報を提供する。

    関連: リソースレコード

  • 絶対パスと相対パス

    絶対パスは / から始まる完全な位置(/etc/hosts)、相対パスは現在地からの位置(./script.sh、../dir)。現在地は pwd で確認する。

    関連: PATH

  • at/anacron

    at は一度だけの実行予約(at 23:00・at now + 2 hours。atq で確認、atrm で取消。制限は at.allow/at.deny)。anacron は日単位以上の周期を間隔で管理し、電源オフで飛んだ実行を起動後に埋め合わせる(設定は /etc/anacrontab)。

    前提: 制御構文(if/case/for/while)

  • エコシステムへの参加(バグ報告)

    OSS への参加は段階的でよい。使用(それ自体が検証)→紹介→バグ報告→文書・翻訳・パッチ。良いバグ報告は環境(OS/バージョン)・期待動作・実動作・再現手順を添えてイシュートラッカーへ。コードを書かなくても貢献できる。

    前提: OSS のコミュニティとエコシステム

  • 文字コードと iconv

    文字を数値で表す方式。ASCII は英数記号の7ビット基本、Unicode は全世界の文字に番号を割り当てる規格でその代表的符号化が UTF-8(ASCII 互換・Linux 標準)。ISO-8859 は欧州向け、ISO-2022-JP は日本語メールの伝統。iconv -f 元 -t 先 で変換する(文字化けの救出)。

  • コマンド置換

    コマンドの出力をその場に埋め込む記法。$(コマンド) または `コマンド`(バッククォート)で、FILES=$(ls *.log) のように結果を変数に取り込む。

    関連: 引用符(シングル/ダブル/バッククォート)

  • コンテナ(Linux)

    ホスト OS のカーネルを共有し、名前空間でプロセスを隔離する軽量な実行環境。ゲスト OS を起動しないため高速・軽量だが、ホストと同系統の OS しか動かせない。

    前提: カーネル

  • cron/crontab(定期実行)

    決まった時刻に処理を定期実行する仕組み。crontab -e で編集し、書式は「分 時 日 月 曜日 コマンド」。ユーザー分は /var/spool/cron/、システム分は /etc/crontab(ユーザー欄あり)や /etc/cron.d/、cron.{hourly,daily,weekly,monthly}/。利用制限は cron.allow/cron.deny(allow があれば allow 優先)。

  • シェル関数

    よく使う一連の処理に名前を付けて再利用する部品。name() { … } または function name { … } で定義し、関数内の $1 は関数自身の引数を指す。

    前提: シェル(bash)

  • GnuPG(gpg)

    ファイルの暗号化・復号・署名を行う公開鍵ツール。暗号化は受取人の公開鍵で行い(gpg -e -r 受取人)、受取人だけが秘密鍵で復号できる。署名は自分の秘密鍵で行う。鍵束は ~/.gnupg/、パスフレーズ管理は gpg-agent。

    前提: SSH 鍵の生成と管理(ssh-keygen/ssh-agent)

  • コピーレフト系ライセンス(GPL/AGPL/LGPL)

    コピーレフト系ライセンス。GPL は最も代表的でリンクした全体に公開義務が及ぶ。AGPL はネットワーク越しの提供(SaaS)にも公開義務を拡大。LGPL はライブラリ向けの緩和版で、リンクするだけなら伝播しない。

    前提: コピーレフトとパーミッシブ

  • ISO イメージ

    光学ディスクの内容を1ファイルにまとめたイメージ形式。Linux のインストールメディアとして配布され、DVD や USB に書き込むか仮想マシンに直接マウントして起動する。

    前提: ファイルシステムのマウント(/etc/fstab)

  • ジョブ制御(bg/fg/jobs)

    シェルでコマンドをフォアグラウンド/バックグラウンドで動かす仕組み。末尾の & で背面起動、Ctrl+Z で一時停止、bg で背面再開、fg で前面へ、jobs で一覧。

    前提: シェル(bash)

  • ジャーナリング

    書き込み操作を先に記録してから実行する仕組み。電源断などでもファイルシステムの整合性が壊れにくい。ext3/ext4/XFS が備える。

    前提: ファイルシステムと mkfs

  • レガシーなサービス管理(inetd/xinetd/chkconfig)

    systemd 以前のサービス管理。inetd/xinetd は要求が来たときだけサービスを起動するスーパーサーバー(設定 /etc/xinetd.d/)。chkconfig/service は RHEL 系の旧来の自動起動管理・起動停止コマンド。不要サービスの停止は攻撃面を減らす基本。

    前提: systemd/systemctl

  • ロードアベレージ

    実行可能/実行中のプロセス数の平均で表すシステム負荷の指標。uptime や top で 1分/5分/15分の3つが表示され、CPU コア数と比べて過負荷かを判断する。

    関連: プロセス監視(top/ps/pstree/uptime)

  • ロケール(LANG/LC_ALL)

    言語・地域・文字コードの組(ja_JP.UTF-8)。優先順位は LC_ALL(全カテゴリ強制)> LC_*(個別)> LANG(既定)。スクリプトでコマンド出力を parse するときは LANG=C(英語・バイト順)に固定して環境差を消すのが定石。確認は locale(-a で一覧)。国際化(i18n)とローカライゼーション(l10n)の設定にあたる。

    前提: 文字コードと iconv

  • logrotate

    テキストログのローテーション・圧縮・削除を自動化する仕組み。全体設定 /etc/logrotate.conf +パッケージごとの /etc/logrotate.d/ で「週次・4世代・圧縮」などを定義し、定期実行される。

    前提: パッケージとリポジトリ

  • man(マニュアル)

    コマンドのオンラインマニュアルを表示する(man ls)。man -k キーワード(=apropos)でキーワードから関連コマンドを探せる。

  • オープンソース(OSS)

    ソースコードが公開され、使用・改変・再配布の自由が保証されたソフトウェア(自由=無料ではなく制約からの自由)。権利放棄ではなく、著作権を根拠にライセンスで条件を課す著作物であり、無保証で継続的に開発される。

    前提: source(ドットコマンド)

  • ポイントツーポイント(VPN 接続形態)

    VPN で1台のクライアントと1つの拠点(またはサーバー)を1対1で接続する形態。複数拠点同士を結ぶサイトツーサイトとは異なる。OpenVPN 等で構成する。

    前提: コマンドの所在確認(which/whereis/type)

  • アカウント情報ファイル(/etc/passwd/shadow/group)

    アカウント情報を持つ3ファイル。/etc/passwd はユーザー基本情報(全員が読める・パスワード本体は持たない)、/etc/shadow はハッシュ化パスワードとエージング情報(root のみ可読)、/etc/group はグループとメンバー。確認は id(UID/GID/所属)や getent(NSS 経由で LDAP 等も含む)。パスワード設定は passwd。

    前提: DNS クライアント設定(host/dig/resolv.conf)

  • ping/traceroute(疎通・経路調査)

    ネットワーク障害を層ごとに切り分ける道具。ping(ping6)は ICMP で相手まで届くかを確認、traceroute/tracepath は経由ルータを1ホップずつ表示して停止点を特定する。tracepath は特権不要で MTU も調べる。

    前提: PATH

  • パッケージグループ

    インストール時に用途別にまとめて選択できるパッケージの束(例:サーバー用途の最小構成、デスクトップ環境)。後から単位で追加もできる。

    前提: パッケージとリポジトリ

  • SSH ポート転送

    暗号化された SSH トンネルに他の通信を通す仕組み。ローカル転送 ssh -L 手元ポート:宛先ホスト:宛先ポート で、ファイアウォール越しの内部サーバー(DB 等)へ踏み台経由で安全に到達する。リモート転送は -R で逆向き。

    前提: ファイアウォール

  • プロセス/PID

    実行中のプログラムの単位がプロセスで、一意の番号 PID で識別される。最初に起動する PID 1 は systemd(init)。

    前提: systemd/systemctl

  • プロセス監視(top/ps/pstree/uptime)

    稼働中プロセスと負荷を見るコマンド群。top はリアルタイムの CPU/メモリ上位、ps はスナップショット(ps aux)、pstree は親子ツリー、uptime は稼働時間とロードアベレージ。

    関連: ロードアベレージ

  • rpm(RPM パッケージ直接操作)

    yum の下で働く低レベルツールで、照会機能が豊富。-qa 全一覧・-qi 詳細・-qR 依存・-ql パッケージ→ファイル・-qf ファイル→パッケージ・-V 改ざん検証・--checksig 署名確認。-p を付けると未インストールの rpm ファイルを調べる。依存解決はしない。

    前提: パッケージとリポジトリ

  • スクリプトのデバッグ(bash -x)

    スクリプトが期待どおり動かないとき原因を調べる方法。bash -x は実行した各コマンドを変数展開後の形で表示(実行トレース)、bash -v は読み込んだ行をそのまま表示する。

    前提: シェル(bash)

  • ポート・接続状態の調査(ss/netstat/netcat)

    ソケットやポートの状態を調べる。ss はソケット一覧(netstat の後継。ss -tlnp で TCP の LISTEN をプロセス付きで確認)、netcat(nc)は任意ポートへの接続テスト(nc -zv host 443)。ファイアウォールで落ちているのかサービスが居ないのかを切り分ける。

    前提: ファイアウォール

  • SSH 鍵ファイル(authorized_keys/known_hosts/id_rsa)

    SSH 公開鍵認証で使う3種のファイル。秘密鍵 id_rsa と公開鍵 id_rsa.pub は接続元で作り、公開鍵を接続先の authorized_keys に登録する。接続元の known_hosts には接続先ホスト鍵の指紋(フィンガープリント)が記録され、鍵が変わると中間者攻撃の可能性として警告する。

    関連: ホスト鍵

  • HDD/SSD

    大容量記憶装置。HDD は磁気ディスクで安価・大容量だが可動部があり遅い。SSD はフラッシュメモリで高速・耐衝撃だが書き込み回数に上限がある。ほかに配布・保存用の光学ストレージ(DVD 等)。

    前提: ディストリビューション

  • 特殊パーミッション(SUID/SGID/スティッキービット)

    特殊なパーミッションビット。SUID(4000)は実行時にファイル所有者の権限で動く(例 passwd)。SGID(2000)は実行ファイルではグループ権限、ディレクトリに付けると新規ファイルがそのグループを継承する。スティッキービット(1000)はディレクトリ内のファイルを所有者しか削除できなくする(例 /tmp)。

    前提: パーミッションと所有者

  • virsh

    libvirt を通じて仮想マシンを操作する CLI。virsh start/virsh shutdown で VM を起動・停止する。

    前提: システム停止・再起動コマンド(shutdown/reboot/halt/poweroff)

  • ウェルノウンポート

    主要サービスに割り当てられた既定のポート番号。22 SSH・25 SMTP・53 DNS・80 HTTP・123 NTP・443 HTTPS。

    前提: SMTPプロトコル

  • X の管理3層(ディスプレイマネージャー/ウィンドウマネージャー/統合デスクトップ環境)

    X の管理3層。ディスプレイマネージャー(GDM 等)はグラフィカルなログイン画面、ウィンドウマネージャーは窓の枠・移動・重なり、統合デスクトップ環境(GNOME/KDE)はアプリ一式を含むデスクトップ全体。startx はディスプレイマネージャーを使わず手動で X を起動する。

    前提: リモート GUI(DISPLAY/xauth/X11 転送)

  • yum/dnf(RHEL 系)

    RHEL/CentOS 系のリポジトリ利用パッケージ管理(後継が dnf)。yum update はパッケージ本体を更新(索引は自動更新)、install/remove/search/info。provides でファイルを提供するパッケージを逆引き、yumdownloader は取得のみ。リポジトリ定義は /etc/yum.repos.d/ の .repo ファイル、全体設定は /etc/yum.conf。

    前提: パッケージとリポジトリ