ITパスポート試験 のナレッジマップ
ITパスポート試験 の主要概念 66 件と、そのつながり。上のマップでノードをクリックすると関連用語や前提をたどれます。下は全概念の索引で、定義と「前提・関連する概念」への内部リンクを掲載しています。
概念一覧(66)
CIA(機密性・完全性・可用性)
情報セキュリティの3要素:機密性(Confidentiality)・完全性(Integrity)・可用性(Availability)。
稼働率
システムが正常に稼働している時間の割合。稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR) で求められ、故障間隔が長く修復時間が短いほど高くなる。可用性の代表指標で、SLA の合意値(例 99.9%)としても用いる。
記憶装置(HDD・SSD)
プログラムやデータを長期間保存しておく装置(補助記憶装置)。HDDは磁気ディスクを回転させて読み書きする装置で大容量・低価格が特徴。SSDはフラッシュメモリを使い、可動部が無いため高速・静音・耐衝撃だが同容量ではHDDより高価な傾向がある。
ACID
トランザクションの信頼性を表す性質:原子性・一貫性・分離性・永続性。
クラウド(クラウドコンピューティング)
サーバやソフトウェアなどのIT資源を自分で所有せず、インターネット経由で必要な分だけ借りて利用する形態。利用者は機器の購入や保守が不要で、使った分だけ料金を払うことが多い。メールやオンラインストレージなど身近なサービスの多くがクラウドで提供されている。
前提: 記憶装置(HDD・SSD)
データ構造
コンピュータでデータを効率よく扱うための、データの持ち方・並べ方のこと。同じ型を並べる配列、要素をつなぐリスト、後入れ先出しのスタック、先入れ先出しのキュー、階層状の木などがあり、目的に応じて使い分ける。
ディレクトリとファイル管理
ファイルを整理・保管するOSの仕組み。ディレクトリ(フォルダ)はファイルをまとめて入れる入れ物で、ディレクトリの中にさらにディレクトリを作る階層構造で管理する。ファイル管理では、こうした階層をたどるパス(絶対パス・相対パス)を使って目的のファイルの場所を指定する。
二分探索(バイナリサーチ)
整列済みのデータ列に対し、探索範囲の中央値と目的の値を比較して範囲を半分ずつに絞り込んでいく探索方法。データが整列されていることが前提条件で、線形探索より高速に見つけられる。
情報セキュリティの3要素(機密性・完全性・可用性)
情報セキュリティマネジメントの基本となる3つの要素。機密性は許可された者だけが情報にアクセスできること、完全性は情報が正確で改ざんされていないこと、可用性は必要なときに情報へアクセスできることを指す。
前提: 情報セキュリティ
関連: CIA(機密性・完全性・可用性)
著作権
小説・音楽・プログラムなどの著作物を創作した時点で自動的に発生する権利で、特許権と異なり登録の手続きは不要。プログラムの著作権は原則としてプログラムを創作した者に帰属する(職務著作を除く)。
情報セキュリティ
情報を漏えい・改ざん・消失などの脅威から守り、安全に使える状態を保つ取り組みの総称です。情報セキュリティでは機密性(許可された人だけが使える)・完全性(内容が正しく保たれる)・可用性(必要なときに使える)の3要素(CIA)を守ることが基本で、ファイアウォールなどの技術的対策だけでなく、パスワード管理や教育といった運用面の対策も含みます。
関連: CIA(機密性・完全性・可用性)
内部統制
業務が適正・効率的に遂行されるよう、企業が自ら業務プロセスに組み込む仕組み・体制。不正の防止や財務報告の信頼性確保を目的とし、経営者に整備・運用の責任がある。
非機能要件
機能そのものではなく、性能・可用性・セキュリティ・保守性など、システムの品質面に関する要件。要件定義で機能要件と併せて明確にしておく必要がある。
前提: CIA(機密性・完全性・可用性)、要件定義
関連: 機能要件
キュー(FIFO)
最初に格納したデータを最初に取り出すデータ構造(FIFO:First In First Out)。データは一方の端(後尾)から入れ、もう一方の端(先頭)から取り出す。窓口の順番待ち行列に例えられる。
前提: データ構造
要件定義
システム開発の上流工程で、利用者・発注者が求める機能や性能を明確にし、開発対象の範囲を確定する工程。ここでの認識齟齬は後工程の手戻りに直結するため特に重要。
平均故障間隔(MTBF)
修理して使い続けるシステムで、ある故障から次の故障までの平均稼働時間。値が大きいほど故障しにくく信頼性が高い。総稼働時間÷故障回数で算出する。
独立性
ACID特性の一つで、複数のトランザクションを同時実行しても、それぞれが他のトランザクションの影響を受けずに実行されたかのような結果を保証する性質。分離レベルの設定によって、ダーティリード等の異常現象をどこまで許容するかを制御する。
前提: ACID
ファシリティマネジメント(UPS・免震・耐震)
データセンター等の建物・電源・空調といった物理的な設備を最適に維持・管理する活動。UPS(無停電電源装置)は停電時に一定時間電力を供給し、非常用発電機への切替や安全なシャットダウンまでの橋渡しをする装置。免震構造は建物と地盤の間で揺れを吸収して地震の揺れを建物に伝えにくくする方式、耐震構造は建物自体を頑丈にして揺れに耐える方式で、揺れの伝わり方が異なる。
前提: バックアップ
バックアップ
データの破損・消失や機器の故障に備えて、データの複製を別の場所や媒体に保存しておくこと。障害が起きても、保存しておいた複製から復旧(リストア)できる。定期的に取得し、原本とは別の場所に保管することが重要とされる。
電子署名
公開鍵暗号の仕組みを利用して、電子文書の作成者本人であることの証明(本人性)と、文書が改ざんされていないことの証明(完全性)を行う技術。
前提: CIA(機密性・完全性・可用性)
流れ図(フローチャート)
処理の手順や流れを、決められた図記号(端子・処理・判断・線)を使って順序立てて表した図。プログラムや業務の流れを視覚的に整理でき、分岐や繰り返しの構造を分かりやすく示せる。
機能要件
システムが「何をするか」を定めた要件。たとえば「商品を検索できる」「注文を登録できる」といった、利用者が使う具体的な機能のこと。性能や安全性など品質面を定める非機能要件と対になる。
関連: 非機能要件
産業財産権
特許権・実用新案権・意匠権・商標権の4つを指す総称。著作権と異なり、権利を得るには特許庁への出願・登録が必要。
前提: 著作権
フィッシング
実在する企業や金融機関になりすました偽のメールやWebサイトへ誘導し、ID・パスワードやクレジットカード情報などを盗み取る詐欺の手口。URLやドメインをよく確認することが対策の基本。
RASIS
システムの信頼性を測る5つの指標の頭文字。Reliability(信頼性)・Availability(可用性)・Serviceability(保守性)・Integrity(保全性)・Security(安全性)から成る。
前提: CIA(機密性・完全性・可用性)
レビュー
成果物(設計書やプログラムなど)を関係者が読み合って誤りや問題点を早めに見つける活動。テストで実行する前の上流工程で欠陥を発見できるため、後工程での手戻りを減らせる。
探索アルゴリズム
多数のデータの中から目的の値を見つけ出す手順のこと。先頭から順に1つずつ調べる線形探索(逐次探索)と、整列済みデータを半分ずつ絞り込む二分探索が代表例で、二分探索の方が高速に見つけられる。
前提: 二分探索(バイナリサーチ)
SLAとSLM
SLA(サービスレベル合意書)は、サービス提供者と利用者の間でサービス品質の水準(稼働率や応答時間など)を取り決めた合意文書。SLM(サービスレベル管理)は、SLAの内容を継続的に監視・見直しする活動。
前提: 稼働率
整列アルゴリズム
データを大きさ順(昇順・降順)などの決まった順序に並べ替える手順のこと。隣同士を比べて交換を繰り返すバブルソートなどがあり、あらかじめ整列しておくことで二分探索などの効率的な処理が可能になる。
前提: 二分探索(バイナリサーチ)
スタック(LIFO)
最後に格納したデータを最初に取り出すデータ構造(LIFO:Last In First Out)。データの出し入れは一方の端(トップ)からのみ行う。ブラウザの「戻る」履歴などに例えられる。
前提: データ構造
システム監査
情報システムが安全・効率的に運用されているかを、独立した立場の監査人が第三者の視点で検証・評価し、改善を助言する活動。監査対象部門から独立していることが信頼性の前提。
システムの冗長構成(デュアル・デュプレックス)
故障に備えてシステムを二重化し、可用性を高める構成。デュアルシステムは同じ処理を2系統で同時に行い結果を照合するため信頼性が高い。デュプレックスシステムは普段使う主系と、故障時に切り替える待機系(副系)に分けて備える構成で、待機系の準備の度合いによりホット/コールドスタンバイなどに分かれる。
前提: CIA(機密性・完全性・可用性)
木構造(ツリー)
データを親子の階層関係で表すデータ構造。頂点(根)から枝分かれして下位の要素(節・葉)へつながる形をとり、フォルダの階層や組織図のように、階層的なデータの表現に適している。
前提: データ構造、ディレクトリとファイル管理
仮想化
1台の物理的なコンピュータ上に、複数の仮想的なコンピュータ(仮想マシン)をソフトウェア的に作り出す技術(サーバ仮想化)。ストレージ・ネットワーク・デスクトップなども同様に仮想化できる。ハードウェア資源を効率的に活用でき、集約や柔軟な構成変更が可能になる。
前提: 記憶装置(HDD・SSD)
一貫性
ACID特性の一つで、トランザクションの実行前後でデータベースが定義された制約(一意性制約や参照整合性など)を常に満たしていることを保証する性質。矛盾したデータ状態への遷移を防ぎ、業務データの正しさを維持する。
前提: ACID
標本化と符号化
アナログ信号をデジタル化するA/D変換は標本化→量子化→符号化の3段階から成る。標本化は連続信号を一定間隔(標本化周期)で切り出す処理で、標本化定理により元信号の最大周波数の2倍以上の標本化周波数が必要。量子化は標本値を離散的な段階値に丸める処理。符号化はその量子化値を2進数のビット列に割り当てる処理。
前提: 2進数
知的財産権
発明・著作物・デザイン・商標などの創作的な成果を保護する権利の総称。大きく著作権と産業財産権(特許権・実用新案権・意匠権・商標権)に分けられる。
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)
組織が情報資産を適切に保護するために、方針の策定からリスクアセスメント、対策の実施、見直し(PDCA)までを体系的に運用する管理の仕組み。国際規格ISO/IEC 27001に基づく認証制度がある。
IT統制
内部統制を情報システムの面から支える仕組みで、業務が正しく安全に行われるようITで管理・制御すること。アクセス権限の管理や変更管理などシステム全体に共通する統制と、入力チェックや照合など個々の業務処理の正確さを守る統制からなる。
前提: 内部統制
可逆圧縮と非可逆圧縮
可逆圧縮は元のデータを完全に復元できる圧縮方式。非可逆圧縮は人間が知覚しにくい情報を間引くことでより高い圧縮率を実現するが、元のデータへ完全には戻せない(画質や音質がわずかに劣化する)。
主記憶装置とキャッシュメモリ
主記憶装置(メインメモリ)はCPUが直接読み書きするプログラム・データの記憶領域。キャッシュメモリは主記憶より高速だが容量の小さいメモリで、CPUと主記憶の速度差を埋め処理を高速化する。
前提: 記憶装置(HDD・SSD)
相対参照と絶対参照(表計算)
表計算ソフトで数式が参照するセルの指定方法。相対参照は数式をコピーすると参照先が位置に応じてずれる方式で、行ごとに違うセルを計算したいときに便利。絶対参照は「$」を付けて参照先を固定し、消費税率のように全ての行で同じセルを参照し続けたいときに使う。行か列の一方だけを$で固定する複合参照(例:$A1、A$1)もある。
前提: 表計算ソフトと関数
ROM
読み出し専用(Read Only Memory)の記憶装置で、電源を切っても記憶内容が消えない不揮発性メモリ。コンピュータの起動プログラムなど、書き換える必要のないデータの保存に使われる。電源を切ると内容が消える主記憶(RAM)と対比される。
前提: 記憶装置(HDD・SSD)
クラウドサービスの提供形態(SaaS・PaaS・IaaS)
クラウド事業者が提供する範囲によって分類される3形態。SaaSはアプリケーションそのものを、PaaSはアプリケーション実行基盤を、IaaSはサーバーやネットワークなどのインフラを、それぞれサービスとして提供する。
平均修復時間(MTTR)
故障が発生してから復旧するまでの平均時間。値が小さいほど早く復旧でき、保守性(メンテナンス性)が高い。総修復時間÷故障回数で算出する。稼働率=MTBF÷(MTBF+MTTR) の分母に含まれ、MTBF(平均故障間隔)と対にして信頼性・保守性を評価する。
前提: 稼働率、平均故障間隔(MTBF)
SLA(サービスレベルアグリーメント)
保証された稼働率などを定める契約。達成できないとサービスクレジット(料金の一部返金)の対象になり得る。
前提: 稼働率
ファイルパス(絶対パスと相対パス)
絶対パスはルート(最上位)から目的のファイルまでの完全な経路を示す表記。相対パスは現在の作業位置(カレントディレクトリ)を起点にした経路の表記。同じファイルでも起点が変わると相対パスの表記は変わる。
前提: ディレクトリとファイル管理
アローダイアグラム
作業の順序関係と所要日数を矢印とノードで表した図(PERT図)。各経路の日数を積み上げることで、クリティカルパスや最早・最遅の開始・終了日を算出できる。
前提: クリティカルパス
システム監査の手順(計画・実施・報告・フォローアップ)
システム監査は「監査計画→監査の実施→監査報告→フォローアップ」の順で進む。計画で目的・範囲を定め、実施で証拠を集めて評価し、報告書で問題点と改善提案を伝える。フォローアップでは、指摘した改善が実際に行われたかを後日確認する。
前提: システム監査
2進数
0と1の2つの数字だけで数を表す方法。コンピュータ内部では電気信号のオン・オフに対応させて情報を扱うため、2進数が基本となる。10進数との相互変換が基礎として問われる。
業務プロセスのモデリング
日々の業務の流れを図で目に見える形に表す作業。図式化にはフローチャートのほか、標準記法で描くBPMNや、データの流れに着目するDFD(データフロー図)などが使われる。誰が・何を・どの順番で行うかを共有して関係者の認識をそろえ、無駄や問題点を見つけやすくし、業務改善やシステム化の前提となる。
前提: 流れ図(フローチャート)
カラーユニバーサルデザイン(CUD)
色の見え方の多様性(色覚特性の違い)に配慮し、できるだけ多くの人が情報を正しく読み取れるようにするデザインの考え方。色だけで区別せず、形・位置・文字・模様などを併用して情報を見分けられるようにするのがポイント。
前提: ユニバーサルデザイン
クリティカルパス
プロジェクトの開始から終了までの経路のうち、最も所要日数が長い経路。この経路上の作業が1日でも遅延すると、プロジェクト全体の完了日も遅延する。
生成AI(ジェネレーティブAI)
文章・画像・音声・プログラムコードなど新たなコンテンツを生成できるAI。業務効率化に有用な一方、誤った情報をもっともらしく生成するハルシネーションや著作権侵害のリスクにも注意が必要。
前提: 著作権
在庫評価
決算時に残っている在庫(棚卸資産)の金額を計算することです。仕入れ価格が変動する中でどの単価を使うかにより、先入先出法(古いものから払い出す)や移動平均法などの方法があり、選び方で利益額が変わります。
前提: キュー(FIFO)
JPEGとMPEG
JPEGは静止画(写真など)を非可逆圧縮する代表的な画像フォーマット。MPEGは動画(映像+音声)を圧縮する代表的な規格群で、フレーム間の差分を利用してデータ量を削減する。
前提: 可逆圧縮と非可逆圧縮
MOT(技術経営)
技術に立脚する事業を行う企業が、技術開発の成果を事業成果や企業価値の向上へ継続的に結び付けていくためのマネジメント手法。
OS(オペレーティングシステム)の役割
ハードウェアとアプリケーションソフトウェアの間に位置し、メモリ管理・タスク管理・ファイル管理・入出力制御などを担う基本ソフトウェア。アプリケーションはOSが提供する機能を通じてハードウェアを利用する。
前提: ディレクトリとファイル管理
職務分掌(内部統制における)
不正や誤りを防ぐため、承認・実行・記録・保管といった一連の業務を1人に集中させず複数人で分担させる内部統制の基本原則。
前提: 内部統制
表計算ソフトと関数
表計算ソフトは、マス目(セル)に数値や式を入力して集計・分析やグラフ作成を行う日常業務向けのソフト。関数はあらかじめ用意された計算のひな型で、SUM(合計)・AVERAGE(平均)・IF(条件分岐)などを使うと複雑な計算も簡単に記述できる。
技術ロードマップ
将来の技術動向や自社の技術開発計画を時間軸に沿って図示したもの。MOT(技術経営)において、研究開発投資の意思決定や事業戦略との整合を図る際に用いる。
前提: MOT(技術経営)
トランザクションとACID特性
トランザクションは、一連の処理をひとまとまりとして扱う単位で、途中で失敗した場合は全体を取り消す(ロールバック)。ACID特性(原子性・一貫性・独立性・永続性)は、トランザクションが満たすべき4つの性質。
前提: ACID
ユニバーサルデザイン
年齢・障がいの有無・言語・文化などの違いにかかわらず、できるだけ多くの人が利用しやすいように製品や環境をデザインする考え方。特定の利用者だけに配慮するバリアフリーとは対象範囲が異なる。
ウォーターフォールモデル
要件定義・設計・実装・テストといった各工程を順番に進め、原則として前工程には戻らないという前提で開発する手法。計画が立てやすい一方、途中の仕様変更には弱い。
前提: 要件定義
ゼロトラスト(考え方)
社内ネットワークの内側だから安全という従来の前提を置かず、すべてのアクセスを都度検証するというセキュリティの考え方。社外からのアクセスやクラウド利用が増えた環境に適したモデルとされる。

