Microsoft Azure Data Fundamentals のナレッジマップ
Microsoft Azure Data Fundamentals の主要概念 271 件と、そのつながり。上のマップでノードをクリックすると関連用語や前提をたどれます。下は全概念の索引で、定義と「前提・関連する概念」への内部リンクを掲載しています。
概念一覧(271)
Blob ストレージ
画像・動画・バックアップなど非構造化データ(オブジェクト)向けのストレージサービス。
仮想ネットワーク(VNet)
Azure内に作るプライベートなネットワーク。サブネットで区切り、ピアリングでVNet同士をつなぐ。
リージョン(Azure)
1つ以上のデータセンターをまとめた地理的なまとまり。遅延・データ主権・機能提供・コストで選ぶ。
ExpressRoute
インターネットを通らない専用のプライベート接続。高信頼・一貫した低遅延・広帯域。
Azure SQL の認証/アクセス制御・データ保護
認証は Microsoft Entra 認証(推奨・一元管理・MFA/条件付きアクセス・マネージドID でパスワードレス)と SQL 認証。ログイン(サーバー)とユーザー(DB)を区別し、SQL Database ではコンテインドユーザーが推奨。認可は固定/カスタムロールと GRANT/DENY/REVOKE(DENY 優先)で最小権限。行は行レベルセキュリティ(RLS)、列は列レベル権限で絞る。データ保護は動的データマスク(表示の制限・UNMASK で実値)と監査(操作を Log Analytics/Storage に記録)。暗号化は TDE/Always Encrypted(別項)。
前提: Always Encrypted、カスタムロール(Azure ロール / Entra ロール)、コンテインドユーザー、動的データマスク
Azure Key Vault
鍵・シークレット・証明書を安全に保管・管理するサービス。アプリに直接埋め込まずに済む。
サブスクリプション(Azure)
課金と利用の境界であり、リソースの論理的な入れ物。部門や環境ごとに分けることが多い。
ルーティング(システムルート・サービスチェイニング・強制トンネリング)
Azure の経路制御。システムルート=VNet 内・ピアリング・ゲートウェイ・既定インターネットへの経路を Azure が自動付与。UDR(ユーザー定義ルート)でこれを上書きし、宛先プレフィックス→次のホップ(仮想アプライアンス/ゲートウェイ/インターネット/なし)を定義する。サービスチェイニング=UDR の次ホップを NVA(ファイアウォール)にして必ず経由させる(NVA 側で IP 転送が必須、冗長化は内部 Load Balancer を前段に)。強制トンネリング=外向きインターネットを UDR でオンプレ経由に強制。ゲートウェイトランジット=スポークがハブの VPN/ExpressRoute ゲートウェイを共有。経路選択は最長プレフィックス一致→UDR>BGP>システム。
前提: ExpressRoute、仮想ネットワーク(VNet)、Network Watcher 診断ツール(IP フロー検証・接続モニター・ネクストホップ)、Azure Load Balancer
Azure SQL Database
フルマネージドなリレーショナル PaaS。パッチ・バックアップ・可用性を Azure が担う。新規クラウドアプリ向け。
前提: マネージドサービス(管理の境界)
インデックス
特定の列の検索を高速化する仕組み。読み取りは速くなるが書き込み時の更新コストが増える。
Azure ML のジョブと AutoML/スイープ(MLflow・ハイパーパラメーター調整)
学習はジョブとして実行:コマンドジョブ(単一スクリプト)・スイープジョブ(ハイパーパラメーター探索)・パイプラインジョブ(コンポーネントの DAG)。定義は YAML(CLI v2)/SDK v2。トラッキングは MLflow がネイティブ統合(log_metric/log_param/log_artifact・autolog)で実験を比較。AutoML はタスク指定でアルゴリズム/前処理を自動探索しリーダーボードで選択。スイープは探索空間+サンプリング(グリッド/ランダム/ベイズ)+早期終了(Bandit/中央値停止)でハイパーパラメーターを調整、max_concurrent_trials で並列度とコストを制御。
前提: Azure Machine Learning、コマンドジョブ、コンポーネント(再利用可能なステップ)、早期終了ポリシー(Bandit/中央値停止)
Microsoft Fabric(容量・ワークスペース・エクスペリエンス)
データ統合・分析・BI を 1 つに統合した SaaS 分析基盤。階層は「容量(キャパシティ)→ ワークスペース → アイテム」。容量=コンピュート+課金の単位(F SKU・Power BI Premium の P SKU、容量ユニット CU を消費、スムージング/バースティングで平準化、一時停止/再開可)。ワークスペース=コラボとアクセス管理の単位。エクスペリエンス=Data Engineering/Data Factory/Data Warehouse/Real-Time Intelligence/Power BI など役割別機能。全エクスペリエンスが OneLake を共有する点が最大の特徴。PaaS の寄せ集めではなく統合 SaaS。
前提: Azure Data Factory、データウェアハウス、Microsoft Power BI
関連: OneLake
Azure Machine Learning
MLのワークフロー(準備→学習→評価→デプロイ→予測)を支援。Automated ML(自動最良選択)とDesigner(ノーコード)がある。
Azure Synapse Analytics
大規模なデータウェアハウジングと統合分析(SQL・Spark・パイプライン)を1つにまとめたプラットフォーム。機能は次世代の Microsoft Fabric に統合・継承が進み、新規ワークロードは Fabric が推奨。
Azure Cosmos DB
グローバル分散・低遅延・自動スケールのマネージド NoSQL。複数 API(NoSQL/MongoDB/Cassandra/Gremlin/Table)対応。
前提: 非リレーショナル(NoSQL)
Azure ML のコンピューティングとデータ(ワークスペース/クラスター/データアセット)
Azure ML ワークスペースが ML の成果物(データ・モデル・実験・エンドポイント)を一元管理し、関連リソース(ストレージ/Key Vault/Application Insights/Container Registry)が紐づく。コンピューティングは開発用のコンピューティングインスタンス(個人・停止でコスト節約)と学習をスケールさせるコンピューティングクラスター(オートスケール・アイドル時 0 ノード・低優先度/Spot VM 可)。データは Blob/ADLS への接続情報=データストアと、再利用可能・バージョン管理された参照=データアセット(uri_file/uri_folder/mltable)。学習済みモデルはモデルレジストリでバージョン管理。環境(conda/Docker)で依存を固定し再現性を担保。操作は Studio/Python SDK v2/CLI v2。
前提: Blob ストレージ、Azure Machine Learning、コンピューティングクラスター、コンピューティングインスタンス
Azure ML のデプロイ(オンライン/バッチエンドポイント・トラフィック分割)
推論はエンドポイントで提供。マネージドオンラインエンドポイント=リアルタイム低遅延(Azure がインフラ管理・オートスケール)/Kubernetes オンライン=既存 AKS/バッチエンドポイント=大量データをコンピューティングクラスター上で非同期スコアリング。1 エンドポイントに複数デプロイを置き、トラフィック分割でブルー/グリーン(段階的ロールアウト・即ロールバック)。デプロイにはスコアリングスクリプト(init/run)と環境、適切なインスタンス種別/数が必要(MLflow モデルは推論コード不要なことも)。アクセスはマネージド ID+キー/トークン認証、必要ならプライベートエンドポイント。
前提: Azure Machine Learning、バッチエンドポイント、コンピューティングクラスター、マネージドオンラインエンドポイント
監視と最適化(Query Store・DMV・自動チューニング)
まず計測してボトルネックを特定する。Query Store=クエリ履歴・実行プラン・待機統計を保持し劣化(リグレッション)検出やプラン強制(plan forcing)に使う。動的管理ビュー(DMV)=待機統計やブロッキング等の「今この瞬間」の内部状態を SQL で参照。実行プランでスキャン vs シーク・キールックアップ・非 SARGable を見て、インデックス(不足の作成/未使用削除/断片化の再構成)と統計更新で改善。Azure SQL の自動チューニング(推奨インデックスの自動適用・FORCE LAST GOOD PLAN)とインテリジェントクエリ処理が下支えする。
構造化データ
行と列の固定スキーマを持つデータ。型が定まり検索・集計が高速。例:リレーショナルDBのテーブル。
Azure App Service
Web アプリや API を PaaS で手早くホストするサービス。OS管理不要でスケールも容易。
Azure API Management(APIM)
複数のバックエンド API を統一された入口で公開する API ゲートウェイ。ポリシー(XML・インバウンド/バックエンド/アウトバウンド/エラー)で認証(validate-jwt)・レート制限・変換・キャッシュ・CORS を適用。製品とサブスクリプション(キー)で利用者へ提供、開発者ポータルでドキュメント提供、バックエンド認証はマネージド ID、シークレットは名前付き値(Key Vault)。
Azure Private Link / Private Link Service
PaaS や自作サービスへの接続を VNet 内のプライベート IP に閉じる基盤。Private Link はプライベートエンドポイント(プライベート IP を持つ NIC)を通じて PaaS(Storage/SQL 等)へ公開経路を使わず接続する。PaaS の公開 FQDN は CNAME で privatelink ゾーンを指し、プライベート DNS ゾーンの A レコードがプライベート IP に解決する(連携忘れで公開 IP に解決=事故)。サブリソース(blob/file 等)ごとにエンドポイントとゾーンが必要。オンプレ解決は DNS プライベートリゾルバ+条件付きフォワーダー。Private Link Service は自作サービス(背後に Standard Load Balancer)を Private Link で他テナント/VNet に提供する。サービスエンドポイントと異なり実際のプライベート IP を付与しオンプレからも到達できる。
前提: Blob ストレージ、仮想ネットワーク(VNet)、Azure DNS Private Resolver、プライベート DNS ゾーン
Azure Virtual WAN
多数の拠点・VNet・リモートユーザーをマネージドなハブ(Microsoft バックボーン上)で一元管理する大規模ネットワークサービス。VPN・ExpressRoute・VNet 接続を集約し、ハブが中継するためスポーク間も非推移の問題なく到達できる。SKU は Basic(S2S VPN のみ)と Standard(ExpressRoute/P2S/ハブ間/Secured Hub などフル機能)。Secured Virtual Hub はハブに Azure Firewall を組み込み、Firewall Manager で複数ハブのポリシーを一元適用して集中検査する。小規模は手組みハブ&スポーク、大規模・グローバルは Virtual WAN。
前提: ExpressRoute、仮想ネットワーク(VNet)、Azure Firewall、サイト間 VPN(S2S)
データウェアハウス
整形済みの構造化データを分析・集計向けに格納する基盤。スキーマは書き込み時に定義。
前提: 構造化データ
アクセス許可(GRANT/DENY/REVOKE・最小権限)
固定/カスタムのデータベースロールと GRANT/DENY/REVOKE で securable ごとに権限を付与する。DENY が優先され、最小権限を全 securable に適用する。
サービスレベルと購入モデル(GP/BC/Hyperscale・vCore/DTU)
Azure SQL の性能/可用性/コストを決める設定。サービスレベル=General Purpose(バランス型・リモートストレージ)/Business Critical(ローカル SSD・組み込みレプリカ・低遅延・読み取りスケールアウト)/Hyperscale(最大100TB級・ページサーバーでストレージ分離・高速バックアップ/復元)。購入モデル=vCore(柔軟・Azure Hybrid Benefit・予約割引が効く・推奨)/DTU(簡易指標)。計算は確定的(プロビジョンド)と、断続ワークロードで自動一時停止/再開するサーバーレス。多数 DB の容量共有はエラスティックプール。読み取りスケールアウトは BC/Hyperscale。
前提: Business Critical レベル、エラスティックプール、General Purpose レベル、Hyperscale レベルとページサーバー
JSON
波括弧とキー・値のペアで構造化データを表す軽量なテキスト形式。API のリクエスト/レスポンスや IAM ポリシー・バケットポリシーのような権限定義など、機械可読性を重視する場面で広く使われる。
前提: 構造化データ
マネージドサービス(管理の境界)
AWS が運用の一部を肩代わりするサービス区分。フルマネージド(パッチ/スケール/可用性まで AWS)ほど運用負荷が下がる一方、制御は減る。アンマネージド(EC2 等)は柔軟だが自己管理。責任共有モデルの「どこまでが自分の責任か」を決める軸。
ダッシュボード(Power BI)
複数のレポートから重要指標(KPI)を 1 画面に集約した要約ビュー。Power BI サービス上で作成・共有する(レポートは複数ページ、ダッシュボードは 1 画面)。
前提: レポート(Power BI)
プライベートエンドポイント
PaaS(Storage/SQL 等)へ VNet 内のプライベート IP を持つ NIC を通じて公開経路を使わず接続する仕組み。サブリソースごとにエンドポイントと DNS ゾーンが要る。
前提: 仮想ネットワーク(VNet)
可用性ゾーン
リージョン内で物理的に分離したデータセンター(独立電源/冷却/NW)。ゾーン冗長で高可用性を実現。
前提: リージョン(Azure)
関連: ゾーン冗長(Azure SQL)
Network Watcher 診断ツール(IP フロー検証・接続モニター・ネクストホップ)
ネットワークの可視化・切り分けを行う Network Watcher の診断ツール群。IP フロー検証=特定の送信元/宛先/ポートが NSG で許可/拒否されるか(一致した規則名つき)を即判定。接続モニター=エンドポイント間の到達性・遅延・パケットロスを継続監視。ネクストホップ=あるパケットの実際の次ホップを表示し UDR の誤りを切り分ける。NSG/VNet フローログ=通過/拒否トラフィックを Storage に記録し Traffic Analytics で可視化。ほかにパケットキャプチャ・接続トラブルシューティング・トポロジ。「NSG で止まっている?経路の問題?」に応じて道具を選ぶ。
前提: 仮想ネットワーク(VNet)、接続モニター(Connection Monitor)、パケットキャプチャ(Network Watcher)、仮想ネットワークフローログ
Azure ストレージアカウント
Blob・File・Table・Queue の各ストレージサービスをまとめて提供する入れ物。
データレイク
生のまま多様なデータ(構造化〜非構造化)を大量・安価に格納する基盤。スキーマは読み取り時に解釈。
前提: 非構造化データ
コンポーネント(再利用可能なステップ)
入力・出力・コード・環境をまとめた再利用可能な処理単位。パイプラインのステップとして組み合わせ、バージョン管理・共有できる。
タスク自動化(SQL Server Agent・Elastic Jobs)
定型運用の自動化はデプロイ先で異なる。SQL Server Agent=VM/Managed Instance のジョブスケジューラ(ジョブ・ステップ・スケジュール・オペレーター通知)。Azure SQL Database は SQL Agent が無いため Elastic Jobs(ジョブエージェント+ジョブDB、ターゲットグループで複数 DB に T-SQL を並列実行)を使う。Azure Automation の Runbook(PowerShell/Python・ハイブリッドワーカー)でクラウド/オンプレ横断の運用を自動化。統計更新・インデックス再構成・DBCC CHECKDB・バックアップ検証などをスケジュール化し、失敗時に通知する。
前提: Azure SQL Database、インデックス、Azure Automation(Runbook)、Elastic Jobs
データ保護と可用性・DR(バックアップ/復元・HA/DR・PITR・LTR・geo・フェイルオーバーグループ)
Azure SQL は自動バックアップ(フル/差分/ログ)を取得。特定時点復元 PITR=保持期間(既定7日・最大35日)内の任意時点へ復元。長期保持 LTR=週/月/年で最大10年。geo 復元=GRS の geo 冗長バックアップから別リージョンへ復元(非同期=RPO 大きめ)。HA はゾーン冗長(リージョン内・AZ 間)、DR はアクティブ geo レプリケーション(別リージョンに読み取り可能な副)とフェイルオーバーグループ(複数 DB をリスナー越しに接続文字列を変えず自動フェイルオーバー)。VM は Always On 可用性グループ。設計は RPO/RTO で判断し、同期は RPO≈0・非同期は距離を稼ぐ。
ゾーン冗長(Azure SQL)
リージョン内の複数の可用性ゾーンにレプリカを分散配置し、データセンター障害に耐える HA 構成。多くのサービスレベルで有効化できる。
前提: リージョン(Azure)
関連: 可用性ゾーン
マネージド ID
シークレットの管理なしにアプリが Azure リソースへ安全にアクセスできる ID。Azure が自動管理するサービスプリンシパル。
レポート(Power BI)
1 つのデータセットに基づく複数ページの対話的な分析。ビジュアルを配置し、フィルターやドリルダウンで深掘りできる。Power BI Desktop で作成する。
Microsoft Power BI
データをレポート(複数ページの対話分析)やダッシュボード(1画面の要約)で可視化・共有する BI ツール。
アクセス層(Hot/Cool/Cold/Archive)
Blobの保存コストをアクセス頻度で最適化する層。下にいくほど保存は安く、取り出しは遅く割高。
前提: Blob ストレージ
Microsoft Defender for Cloud
リソースのセキュリティ状態を採点(セキュアスコア)し、設定不備や脅威を検出して改善を促す。
メッセージング/イベント(Service Bus・Event Grid・Event Hubs)
疎結合連携の選択肢。Service Bus=エンタープライズメッセージング(キュー/トピック・順序/トランザクション/重複排除/デッドレター)。Storage Queue=シンプルで安価な大量キュー。Event Grid=離散イベントのリアクティブな pub/sub(「Blob 作成」等)。Event Hubs=大量ストリーミング/テレメトリ取り込み(高スループット・パーティション)。メッセージ=指示、イベント=通知。
前提: Blob ストレージ、Azure Event Grid、Azure Event Hubs、Queue ストレージ
Azure Data Lake Storage Gen2
Blob ストレージ上に階層型名前空間を追加した、大規模分析向けのデータレイク。ディレクトリ構造と POSIX 風の ACL を持ち、Synapse や Databricks の分析基盤の蓄積層として使われる。
前提: Blob ストレージ、Azure Databricks、Azure Synapse Analytics、データレイク
負荷分散(Load Balancer / Application Gateway / Traffic Manager)
トラフィックを複数バックエンドへ振り分ける Azure のサービス群。Azure Load Balancer=L4(TCP/UDP)・リージョン内・高速(内部/公開・ヘルスプローブ・バックエンドプール)。Application Gateway=L7(HTTP)・リージョン内・URL パスベースルーティング・SSL 終端・WAF。Front Door=L7・グローバル(エッジ配信・WAF/CDN・リバースプロキシ)。Traffic Manager=DNS ベースのグローバル振り分け(実トラフィックは直接バックエンドへ)。判断軸は「L4 か L7 か」「リージョンかグローバルか」。
前提: Application Gateway、リージョン(Azure)、Azure Load Balancer、Azure Front Door
コンテインドユーザー
サーバーレベルのログインに依存せず、データベース自身にパスワードや Entra ID を紐づけて認証できるユーザー。Azure SQL Database では標準の運用パターンで、フェイルオーバーグループでのセカンダリへの昇格時もサーバー側の再作成が不要になる利点がある。
前提: Azure SQL Database、フェイルオーバーグループ、SQL ログイン
関連: データベースユーザー
スイープジョブ(ハイパーパラメーター調整)
探索空間・サンプリング・主要メトリック・早期終了を指定して多数の試行を走らせ、最良のハイパーパラメーター構成を見つけるジョブ。
関連: プライマリメトリック
ExpressRoute ゲートウェイ
ExpressRoute 回線と VNet を接続する仮想ネットワークゲートウェイ。SKU で帯域とパフォーマンスが決まる。
Azure Front Door
グローバルな L7 のエントリポイント。CDN キャッシュ・グローバルルーティング・WAF・SSL オフロードを兼ね、可用性と性能を高める。
非リレーショナル(NoSQL)
固定スキーマに縛られず柔軟に保存するDB。キー値/ドキュメント/列ファミリ/グラフの4種類。
半構造化データ
タグやキーで構造を持つが固定スキーマに縛られない柔軟なデータ。例:JSON、XML。
SQL ログイン
SQL Server/Azure SQL のサーバーレベルのセキュリティプリンシパル。認証(サーバーへ接続できるか)を担い、データベースへのアクセス権はユーザーへマッピングして初めて得られる。Microsoft Entra ログインと SQL 認証ログインの 2 系統がある。
前提: SQL 認証
ユーザー定義ルート(UDR)
システムルートを上書きする手動の経路。宛先プレフィックス→次のホップ(仮想アプライアンス/ゲートウェイ/インターネット/なし)を定義し、ルートテーブルをサブネットに関連付ける。
非構造化データ
決まったスキーマがないデータ。ファイル/オブジェクトとして保存。例:画像・動画・音声・文書。
前提: 構造化データ
Application Gateway
L7(HTTP)のリージョン内ロードバランサー。URL パスベースルーティング・リスナー・HTTP 設定・SSL 終端・書き換え規則・WAF に対応する。
前提: リージョン(Azure)
Azure Arc
オンプレミスや他クラウドのサーバー・Kubernetes・DBを、Azureの管理面(ポリシー/タグ/RBAC)で一元管理する。
リージョンペア
同一地理内の離れた2リージョンの組。広域災害への冗長性・順次更新・GRS の複製先に使う。なお2024年以降の新リージョンはペアを持たないものがあり、その場合は可用性ゾーン(ゾーン冗長)で代替する。
前提: 可用性ゾーン、冗長性(LRS/ZRS/GRS/GZRS)、リージョン(Azure)、ゾーン冗長(Azure SQL)
BCDR 設計(バックアップ/災害復旧)
事業継続と災害復旧の設計。Azure Backup でデータを保護し、Azure Site Recovery でリージョン間レプリケーション/フェイルオーバー、ゾーン冗長やマルチリージョンで RPO/RTO 要件を満たす。
前提: リージョン(Azure)、Azure Backup、Azure Site Recovery(ASR)、ゾーン冗長(Azure SQL)
Always Encrypted
Azure SQL の機密列(クレジットカード番号など)をクライアント側で暗号化し、サーバーに平文を見せない仕組み。鍵(列マスターキー)はクライアントや Key Vault に置く。サーバーは平文を扱えないため通常は等価検索などに限られ、範囲演算などには Secure Enclaves が必要。保存時のみ守る TDE と異なり、利用時(DBA に対しても)保護する点が特徴。
前提: Azure Key Vault
顧客管理キー(CMK)/ プラットフォーム管理キー(PMK)
保存時暗号化の鍵の管理方式。PMK=Azure が既定で管理(追加設定なし)。CMK=顧客が Key Vault で鍵を作成・ローテーション・失効を制御し、Storage や SQL TDE の保護キーに指定する(規制対応など)。暗号アルゴリズム自体は同じで、違いは「鍵を誰が管理するか」。ディスクは Azure ディスク暗号化(ゲスト OS 内 BitLocker/DM-Crypt)やホストでの暗号化(基盤側)で保護し、いずれも CMK 対応。
前提: Azure Key Vault
関連: Always Encrypted
Web Application Firewall(Azure WAF)
Application Gateway(リージョン内)または Front Door(グローバルエッジ)上で動き、SQL インジェクションや XSS など L7(アプリ層)攻撃を防ぐ。OWASP のマネージドルールセットと、地域遮断やレート制限などのカスタムルールを組み合わせる。導入時は検出(Detection)モードで誤検知を確認し、防御(Prevention)へ切り替える。NSG/Firewall が L3/L4 なのに対し WAF は L7。
Azure Data Factory
データの取り込み・変換・オーケストレーションを行う ETL/ELT パイプラインサービス。
Azure Database for PostgreSQL
OSS の PostgreSQL エンジンをマネージドで提供するリレーショナルサービス。現行は Flexible Server 形態で、可用性ゾーン配置やバーストキャパブル SKU、きめ細かなメンテナンスウィンドウ設定に対応する。パッチ適用・バックアップ・フェイルオーバーは Azure が運用する。
前提: 可用性ゾーン
Azure Load Balancer
L4(TCP/UDP)でトラフィックを分散するリージョン内の高速ロードバランサー。公開/内部、ヘルスプローブ、バックエンドプールを構成する。
前提: リージョン(Azure)
Blob のアクセス層
アクセス頻度に応じたコスト最適化の層。ホット(高頻度)/クール(低頻度)/コールド/アーカイブ(ほぼ参照なし・取り出しに時間)。
Log Replay Service(LRS)
SQL Managed Instance への移行で、バックアップを Blob から継続的に復元・適用してオンライン移行を実現する手動カットオーバー方式の仕組み。
Query Store
クエリのテキスト・実行プラン・実行時統計を履歴として保持する機能。性能退行(リグレッション)の検出やプラン強制の基盤になる。
読み取りスケールアウト
Business Critical / Hyperscale で、読み取り専用のセカンダリレプリカに読み取り負荷を振り分け、主レプリカの負荷を下げる機能。接続文字列の ApplicationIntent=ReadOnly で利用する。
Cosmos DB の API
Cosmos DB はワークロードに合わせて複数の API を選べる。NoSQL(ドキュメント・既定)・MongoDB・Cassandra・Gremlin(グラフ)・Table。既存アプリの移行や用途で選ぶ。
モダンデータウェアハウスアーキテクチャ
取り込み→保存(データレイク)→準備・変換→モデル化・提供(DWH)→可視化、という分析の流れ。バッチとストリームを組み合わせ、Synapse/Fabric が各段を担う。
前提: Azure Synapse Analytics、データレイク、データウェアハウス、Microsoft Fabric(容量・ワークスペース・エクスペリエンス)
クエリツール(Azure Data Studio / SSMS)
データベースに接続して SQL を実行・管理するツール。Windows 向けの SQL Server Management Studio(SSMS)、SQL 拡張機能を入れた Visual Studio Code、Azure ポータルや Microsoft Fabric の Web ベース SQL クエリエディターなどがある(Azure Data Studio は 2026-02-28 に提供終了)。
前提: Azure ポータルと Marketplace、Microsoft Fabric(容量・ワークスペース・エクスペリエンス)
トランザクション処理と分析処理の使い分け
OLTP は多数の小さな読み書きを高速・整合性重視で処理する業務システム向け、OLAP は大量データを集計・分析する意思決定向け。データの流れは OLTP →(ETL)→ OLAP。
ELT(抽出・格納・変換)
データ統合パターンの一つ。ソースから抽出した生データをまず格納先(データウェアハウス/レイク)へロードし、格納先のコンピュート能力を使って後から変換する。クラウド型DWHの並列処理性能向上で普及し、生データを残せる柔軟性が利点。
前提: データウェアハウス
関連: ETL(抽出・変換・格納)
ExpressRoute FastPath
通常は ExpressRoute ゲートウェイを経由するデータパスを、対応 SKU で仮想ネットワークゲートウェイを迂回させて低遅延・高スループットにするオプション。一部の構成(UDR やロードバランサー経由)では適用対象外になる制約がある。
ETL(抽出・変換・格納)
データ統合パターンの一つ。ソースからデータを抽出し、格納先に入れる前に変換(クレンジング・整形・集計)を行う。変換用の別コンピュート(サーバーやマネージドサービス)を要するが、格納先には整った形のデータだけが入る。
前提: マネージドサービス(管理の境界)
関連: ELT(抽出・格納・変換)
Azure Event Grid
離散イベント(「Blob 作成」等)をリアクティブに配信する pub/sub。イベントサブスクリプションで購読し、ほぼリアルタイムに反応する。
強制トンネリングとゲートウェイトランジット
強制トンネリング=外向きインターネットを UDR でオンプレ経由に強制する。ゲートウェイトランジット=スポークがハブの VPN/ExpressRoute ゲートウェイを共有する設定。
OLAP(分析処理)
履歴データを対象に大量読み取り・集計を行う分析向けワークロード。データウェアハウスに対し実行。
前提: データウェアハウス
OLTP(トランザクション処理)
小さな読み書きを多数・高速に処理する業務向けワークロード。ACID で取引の正しさを保証。
前提: ACID
プライベート DNS ゾーン
VNet 内だけで有効な DNS ゾーン。VNet にリンクして内部名や privatelink 名をプライベート IP に解決する。プライベートエンドポイント運用の要。
Queue ストレージ
コンポーネント間を疎結合にするメッセージキュー。処理の山を平準化できる。
サイト間 VPN(S2S)
オンプレ拠点と Azure VNet を IPsec トンネルで常時接続する方式。VPN ゲートウェイとオンプレのローカルネットワークゲートウェイを構成する。
SQL Managed Instance
SQL Server と高い互換性を持つ PaaS。既存 SQL Server からの移行(リフト&シフト)に向く。
Table ストレージ
キー値(NoSQL)の単純で安価なテーブル。大量の軽量な構造化データに向く。
YAML
インデントで階層を表す、人が読み書きしやすいテキスト形式。CloudFormation や各種 IaC ツール、CI/CD パイプラインの設定ファイルで好まれ、同じデータを JSON とも相互変換できる。
前提: JSON
ACID
トランザクションの信頼性を表す性質:原子性・一貫性・分離性・永続性。
Azure App Configuration
アプリ設定や機能フラグを一元管理するサービス。設定を集中管理し、機密は Key Vault 参照で安全に扱う。機能フラグで段階的リリースができる。
前提: App Service の構成(設定・TLS・接続)、Azure Key Vault
関連: フィーチャーフラグ
App Service の構成(設定・TLS・接続)
アプリ設定・接続文字列(環境変数として注入)、カスタムドメインの TLS/証明書、サービス接続などを構成する。機密は Key Vault 参照にできる。
管理グループ
複数のサブスクリプションを束ねる最上位コンテナ。ポリシーやアクセス制御を一括適用し下位へ継承。
前提: サブスクリプション(Azure)
冗長性(LRS/ZRS/GRS/GZRS)
データのコピー数と範囲で耐障害性を決める設定。LRS<ZRS<GRS<GZRS。GRS/GZRSは別リージョンへ複製。
前提: リージョン(Azure)
仮想マシンスケールセット(VMSS)
同一構成のVMを束ねて負荷に応じ自動スケールする仕組み(性能の軸。可用性は可用性セット/ゾーン)。
VPN Gateway
インターネット経由の暗号化トンネルでオンプレミスと接続するサービス。
ストレージのアクセス(アクセスキー/SAS)
Azure ストレージへのアクセス手段。アクセスキー=アカウント全体のフルアクセス(要ローテーション)、SAS(共有アクセス署名)=対象/操作/期限を限定した委任(ユーザー委任SASが安全)、Entra ID + RBAC=キー不要の推奨方式。VNet 限定はプライベートエンドポイント/ファイアウォール。
ハブスポークネットワークトポロジ
中央ハブ VNet に共有サービス(ファイアウォール・ゲートウェイ・DNS)を集約し、スポーク VNet をピアリングで接続する設計。Virtual WAN でマネージドに実現することもできる。
Azure ランディングゾーン(CAF)
Cloud Adoption Framework のエンタープライズスケールに基づく、標準化された基盤の青写真。ネットワーク(ハブ&スポーク)・ID・ポリシー・管理を事前構成し、管理グループ階層に沿って一貫したガバナンスを展開できる。
関連: Azure ランディングゾーン
Azure Pipelines
CI/CD をコード(YAML)で定義するパイプラインサービス。ステージ→ジョブ→ステップの階層で構成し、push/PR/スケジュールのトリガーで起動、テンプレートで再利用する。実行は Microsoft ホスト/セルフホストのエージェントで行う。
前提: YAML
Just-In-Time VM アクセス
Defender for Cloud の機能で、VM の RDP/SSH などの管理ポートを普段は閉じておき、要求・承認時のみ一時的に NSG/Firewall へ許可規則を入れて開放、時間が経つと自動で閉じる。常時公開を避けて攻撃面を減らす。常時利用できる踏み台の Bastion とは異なり、JIT は「必要なときだけ開ける」方式。
前提: Microsoft Defender for Cloud
関連: Azure Bastion
透過的データ暗号化(TDE)
Azure SQL のデータベースを保存時(ファイル・バックアップ)に暗号化する機能で、既定で有効。アプリ側の改修は不要(透過的)で、処理時はサーバー上で復号されるため DB 管理者やサーバーは平文を扱える。保護キーは既定のサービス管理キーから CMK(BYOK)へ変更できる。「保存時」を守るのが役割で、転送時は TLS が担当する。
前提: BYOK とインフラストラクチャ暗号化、顧客管理キー(CMK)/ プラットフォーム管理キー(PMK)、Azure SQL Database
Azure ランディングゾーン
管理グループ・サブスクリプション・ポリシー・ネットワーク・ID を含む、拡張可能で統制された Azure 環境の設計図。Cloud Adoption Framework のエンタープライズスケールに基づく。
Azure Backup
VM・ファイル共有・SQL/SAP HANA 等を定期的にバックアップし、Recovery Services コンテナーへ保存するマネージドサービス。必要なときに任意の復元ポイントからリストアする「データ復元」が目的で、暗号化・保持ポリシー・即時リストアに対応する。
前提: マネージドサービス(管理の境界)
診断設定
各リソースのログ・メトリックの送付先(Log Analytics ワークスペース/ストレージアカウント=長期保管/Event Hub=外部 SIEM 連携)を指定する構成。診断設定をしない限りリソースログは既定では集約されない点に注意(アクティビティログはサブスクリプション単位で自動記録される)。データ収集ルール(DCR)で収集対象や変換を細かく制御できる。
Azure Files(File ストレージ)
SMB/NFS のファイル共有。複数のマシンから同時にマウントできる。
Azure Firewall
マネージドでステートフルなネットワークファイアウォール。中央で通信を制御する。
Azure Site Recovery(ASR)
VM を別リージョン(または オンプレ⇔Azure)へ継続的にレプリケートし、災害時にフェイルオーバーして稼働を継続させる DR(災害復旧)サービス。テストフェイルオーバーで本番を止めずに手順検証でき、復旧計画(Recovery Plan)で複数 VM の起動順序をオーケストレーションする。
前提: リージョン(Azure)
関連: Azure Backup
Azure DNS Private Resolver
オンプレと Azure 間の DNS 解決を仲介するマネージドサービス。条件付きフォワーダーで特定ドメインの問い合わせを適切な DNS へ転送する。
コンピューティングクラスター
学習やバッチ推論をスケールさせるオートスケール計算。アイドル時 0 ノードに縮小でき、低優先度/Spot VM でコストを抑えられる。
探索空間(search space)
調整するハイパーパラメーターとその候補範囲(離散 choice・連続 uniform/loguniform 等)の定義。
Azure ML ワークスペース
ML の成果物(データ・モデル・実験・エンドポイント)を一元管理する最上位リソース。ストレージ・Key Vault・Application Insights・Container Registry が紐づく。
自動チューニング(plan forcing)
Azure SQL が推奨インデックスの自動作成や、退行時の FORCE LAST GOOD PLAN(直近の良いプランの強制)を自動適用する機能。
前提: インデックス
セッションブロッキング
あるセッションが保持するロックを別セッションが待つ状態。長時間化やデッドロックの兆候を DMV で特定し、クエリ/インデックス/分離レベルで解消する。
前提: インデックス
動的管理ビュー(DMV)
サーバー/データベースの「今この瞬間」の内部状態(待機・ブロッキング・インデックス使用状況等)を SQL で参照できるビュー。
前提: インデックス、セッションブロッキング
エラスティックプール
複数の Azure SQL Database で計算リソース(eDTU/vCore)を共有し、ピークがずれる多数 DB のコストを最適化する仕組み。
Azure SQL の Microsoft Entra 認証
Azure SQL の推奨認証。Entra ID で一元管理し、MFA・条件付きアクセス・マネージド ID でのパスワードレス接続に対応する。Entra ID 管理者を構成して有効化する。
前提: マネージド ID
関連: SQL 認証
実行プラン
クエリの実行手順の図。スキャン対シーク・キールックアップ・非 SARGable 述語を見て、インデックスや書き換えで改善点を判断する。
前提: インデックス
データベース移行(評価・DMS・オンライン/オフライン)
オンプレ等から Azure SQL へ移す流れ。まず評価(Data Migration Assistant/Azure Migrate で互換性チェック・推奨先・SKU 見積り)→実行(Azure Database Migration Service や Azure SQL Migration 拡張、MI 向けは Log Replay Service)。停止を許容できるオフライン(一括コピー)か、変更を継続同期し最後にカットオーバーするオンライン(停止最小)を選ぶ。移行後は互換性レベル調整と Query Store で性能退行を確認。移行先は「インスタンス機能の要否・OS 制御の要否・許容停止時間」で判断。
SQL 認証
ユーザー名とパスワードを SQL 側で管理する従来型の認証。Entra 認証が使えない場合の代替で、強力なパスワードと最小権限が前提。
Azure SQL Database in Fabric
Microsoft Fabric 内に統合された Azure SQL Database。OneLake へのミラーリングや Fabric の分析体験と密接に連携する運用形態。
前提: Azure SQL Database、Microsoft Fabric(容量・ワークスペース・エクスペリエンス)、OneLake
Azure Event Hubs
大量のストリーミング/テレメトリを取り込む高スループットのイベント取り込み。パーティションとコンシューマーグループで並列に処理する。
外部キー
別テーブルの主キーを参照してテーブル間を関連づける列。参照整合性を保つ。
前提: 主キー
Functions のホスティングプラン
実行環境の課金/性能の選択。Flex Consumption(現行主流・高速スケール・VNet・常時準備インスタンス可)/従量課金(旧 Consumption・自動スケール・コールドスタート有)/Premium(事前ウォーム・VNet)/専用(App Service プラン)。
Key Vault のオブジェクト(キー/シークレット/証明書・開発)
コードからシークレット・キー・証明書を安全に取得して使う開発。接続文字列等はアプリに直書きせず、Key Vault 参照やマネージド ID で取得する。
送信規則と SNAT(Load Balancer)
バックエンドプールの VM がインターネットへ送信する通信の送信元アドレスを、Load Balancer のフロントエンド IP に変換(SNAT)する仕組み。パブリック IP を持たない VM のアウトバウンド接続を可能にし、送信規則でポート割り当て(SNAT ポートの枯渇に注意)を制御する。
関連: インバウンド NAT 規則、負荷分散規則
メッセージとイベントの違い
メッセージ=送信側が処理を期待する「指示(コマンド)」(Service Bus/Queue)。イベント=起きた事実の「通知」(Event Grid/Event Hubs)。選定の軸になる。
Azure NAT Gateway
サブネットからの送信(アウトバウンド)専用の NAT。SNAT ポート枯渇を避けて安定した外向き接続を提供する(受信は提供しない)。
OneLake
組織で 1 つに統合された Fabric のストレージ(ADLS Gen2 互換・テーブルは Delta 形式)。全エクスペリエンスが共有し、データを 1 か所に集約する。
Defender for Servers
VM の脆弱性スキャン(Defender 脆弱性管理)・EDR(Defender for Endpoint 統合)・エージェントレス スキャン・JIT VM アクセスを提供する。Azure Arc でオンプレや AWS/GCP のサーバーにも拡張できる。
Secured Virtual Hub
仮想ハブに Azure Firewall を組み込み、Firewall Manager で複数ハブのポリシーを一元適用して通信を集中検査する構成。
Azure Service Bus
エンタープライズ向けのメッセージブローカー。順序・トランザクション・重複排除・デッドレターに対応し、確実な指示(コマンド)の配送に使う。
データベースユーザー
SQL Server(および Azure SQL)のデータベースレベルのセキュリティプリンシパル。ログインにマッピングされ、ロールメンバーシップや GRANT/DENY/REVOKE を通じてオブジェクトへのアクセス許可(認可)を決める。DENY は SQL Server の T-SQL 固有の権限状態で、PostgreSQL や MySQL には存在しない。ログイン無しで作る「コンテインドユーザー」と対比される。
前提: アクセス許可(GRANT/DENY/REVOKE・最小権限)、SQL ログイン
関連: コンテインドユーザー
システムルート
VNet 内・ピアリング・ゲートウェイ・既定インターネットへの経路を Azure が自動付与する既定ルート。UDR で上書きできる。
前提: 仮想ネットワーク(VNet)
仮想ハブ(Virtual WAN)
Virtual WAN の中核となるマネージドのハブ。VPN/ExpressRoute/P2S ゲートウェイや接続を収容し、ハブルーティングでスポーク間も中継する。
前提: ExpressRoute
VPN ゲートウェイ SKU と冗長性
VPN ゲートウェイの性能/帯域/トンネル数を決める SKU。可用性のためにアクティブ/アクティブ構成やゾーン冗長を選ぶ。
WAF ポリシーと検出/防止モード
Web Application Firewall の構成。Application Gateway や Front Door に関連付け、検出モード(記録のみ)か防止モード(ブロック)を選ぶ。OWASP ルールセットで一般的な攻撃を防ぐ。
前提: Application Gateway、Web Application Firewall(Azure WAF)、Azure Front Door
ACR(Azure Container Registry)
コンテナイメージを保存・管理するプライベートレジストリ。ACR Tasks でクラウド側ビルドができ、認証はマネージド ID を使う。
開発者ポータル(APIM)
API の利用者向けに、ドキュメント・試用・サブスクリプション取得を提供する自動生成ポータル。
前提: サブスクリプション(Azure)
名前付き値(APIM)
ポリシーで使う定数や機密を一元管理する仕組み。シークレットは Key Vault と連携して安全に参照する。
前提: Azure Key Vault
製品とサブスクリプション(APIM)
API を「製品」としてまとめ、利用者はサブスクリプション(キー)で利用する仕組み。公開範囲や利用条件を製品単位で管理する。
前提: サブスクリプション(Azure)
診断とログ(App Service)
アプリ/Web サーバー/詳細エラーのログ収集とログストリームでのリアルタイム確認。App Insights と連携して監視する。
ARM テンプレート
Azure リソースの構成を JSON で宣言的に記述する IaC の基盤形式。同じテンプレートを何度デプロイしても同じ状態に収束する冪等性を持ち、パラメーターファイルで環境ごとの値を切り替える。デプロイは増分(既定)または完全モードで、完全モードはテンプレートに無いリソースを削除する点に注意。
前提: JSON
Azure Functions
サーバーレス(FaaS)の代表。イベント駆動で関数を実行し、実行分だけ課金。
Azure Policy
リソースが満たすべき条件(許可リージョン・必須タグ等)をルールとして定義・強制し、準拠状況を評価する。
ロールベースのアクセス制御(RBAC)
誰に・どの役割を・どのスコープで割り当てて権限を与える認可の仕組み。最小権限が原則、割り当ては下位へ継承。
Azure Virtual Machines(VM)
IaaSの仮想マシン。OSから上を自分で管理する最も自由度の高いコンピュート。
可用性セット(障害/更新ドメイン)
単一データセンター内で VM を障害ドメイン(電源/ネットワーク/ラック)と更新ドメイン(計画メンテの単位)に分散し、計画外障害と計画メンテの同時影響を避ける。データセンター規模の障害には可用性ゾーンを使う。
前提: 可用性ゾーン
ストレージアカウントの種類と性能
汎用 v2(GPv2)が標準で Blob/File/Queue/Table を扱う。性能は Standard(HDD)と Premium(SSD・低遅延)から選び、Premium は BlockBlob/FileShare/Page 用に種別が分かれる。
スケールセットの自動スケール
仮想マシンスケールセットを CPU 等のメトリックやスケジュールに応じて自動でインスタンス数を増減する。スケールイン/アウトのルールと上限/下限を定義する。
YAML パイプラインとテンプレート
パイプラインをコード(YAML)で定義し、ステージ・ジョブ・ステップで構成する。テンプレートで共通処理を再利用し、マルチステージで CI と複数環境への CD を 1 本にまとめる。
前提: Azure Pipelines、YAML
App Service Environment(ASE)
専用かつ分離された App Service の実行環境。仮想ネットワークに統合され、ネットワーク分離や高いスケールが必要な機密ワークロードに使う。
Azure Bastion
VM に公開 IP を付けずに、ブラウザ越し(Azure ポータル)で RDP/SSH 接続できるマネージドな踏み台サービス。管理ポートをインターネットに開放せずに済み、攻撃面を減らす。必要時のみ管理ポートを一時開放する Just-In-Time VM アクセスと併用されることが多い。
BYOK とインフラストラクチャ暗号化
BYOK(Bring Your Own Key)で顧客管理キーをストレージ暗号化に持ち込み、さらにインフラストラクチャ暗号化を有効化して 256 ビット AES の二層でデータを保護する。
キーのローテーションとバックアップ
Key Vault のキー/シークレット/証明書を定期的に自動ローテーションして漏えいリスクを下げ、バックアップ/復元で誤削除や障害に備える。
規制コンプライアンス(標準・カスタム標準)
Defender for Cloud の規制コンプライアンスダッシュボードで、PCI DSS や ISO 等の標準への準拠状況を評価し、独自要件はカスタム標準として追加できる。
ワークフロー自動化(Defender for Cloud)
セキュリティアラートや推奨事項をトリガーに Logic Apps を起動し、通知・チケット起票・修復などの対応を自動化する。
BGP とルート伝播
オンプレと Azure ゲートウェイ間で経路を動的に交換する標準プロトコル。自律システム番号(ASN)で相手を識別し、Azure ゲートウェイの既定 ASN は 65515、オンプレは自社 ASN を設定する。VPN で BGP を有効化すると拠点のサブネット増減が自動学習され UDR の手直しが不要に。ExpressRoute は常に BGP で経路交換(プライベート/Microsoft ピアリング)。学習経路を VNet に反映するのがルート伝播で、ルートテーブルで伝播を無効化すると UDR を確実に優先できる。同一宛先に複数経路があると ExpressRoute が VPN より優先される(バックアップ VPN 設計の根拠)。優先順位は最長プレフィックス一致→UDR>BGP>システム。
Azure ポータルと Marketplace
Azure portal は GUI でリソースを一元管理する Web コンソール。Azure Marketplace は Microsoft/サードパーティのソリューションを購入・デプロイできる。モバイルアプリでも監視/操作できる。
AzCopy
Blob/ファイル共有との間で大量データを高速にコピー・アップロード・ダウンロードする コマンドライン ツール。並列転送やチェックポイント再開に対応し、GUI の Storage Explorer よりスクリプト化・自動化に向く。認証は Microsoft Entra ID または SAS トークン。
前提: Blob ストレージ
Azure Database for MySQL
OSS の MySQL エンジンをマネージドで提供するリレーショナルサービス。現行は Flexible Server 形態で、同一可用性ゾーン内配置によるレイテンシ最適化や柔軟なコンピュート/ストレージのスケーリングに対応する。パッチ適用・バックアップ・フェイルオーバーは Azure が運用する。
前提: 可用性ゾーン
Azure Storage Explorer
Blob・ファイル共有・キュー・テーブルを GUI で閲覧・アップロード・管理できるスタンドアロンアプリ(Windows/macOS/Linux)。少量データの確認や手動操作、アクセス許可の簡易設定に向き、大量データの高速転送は AzCopy を使う。
前提: Blob ストレージ
関連: AzCopy
Bicep
ARM テンプレート(JSON)をより簡潔に書ける DSL(ドメイン固有言語)。az bicep build でコンパイルすると等価な ARM テンプレート JSON に変換され、最終的にデプロイされるのは ARM テンプレートである。モジュール化やループ(loop)記法で可読性・再利用性が高い。
前提: ARM テンプレート、JSON
Blob のライフサイクル管理
一定日数で自動的にアクセス層を移動(ホット→クール→アーカイブ)したり削除したりするポリシー。保管コストを最適化する。
コンテナイメージ
アプリと依存関係をまとめた不変のパッケージ。Dockerfile からビルドし、レジストリ(ACR)に push して各サービスで実行する。
バッチエンドポイント
大量データをコンピューティングクラスター上で非同期にスコアリングするエンドポイント。呼び出すとバッチスコアリングジョブが起動する。
前提: コンピューティングクラスター
早期終了ポリシー(Bandit/中央値停止)
見込みの薄い試行を打ち切ってコストを抑えるスイープの設定。Bandit(スラックファクター)・中央値停止・切り捨て選択などがある。
MLflow トラッキング
Azure ML にネイティブ統合された実験管理。log_metric/log_param/log_artifact や autolog で学習を記録し、実行を比較する。
パイプラインジョブ
複数のコンポーネントを DAG として接続し、ステップ間でデータを受け渡して実行する一連の処理。スケジュール実行や監視ができる。
Responsible AI ダッシュボード
モデルを責任ある AI の観点で評価する Azure ML のツール群。誤差分析・解釈可能性・公平性・反事実分析などを 1 つのダッシュボードで提供する。
サンプリング方法(グリッド/ランダム/ベイズ)
スイープで探索空間から構成を選ぶ方式。グリッド(全数)・ランダム(無作為・広く速い)・ベイズ(過去結果から有望領域を学習)。
Synapse Spark / サーバーレス Spark
ノートブックから大規模データを対話的に加工するための Spark コンピューティング。アタッチした Synapse Spark プールや AML のサーバーレス Spark を使う。
アクティブ geo レプリケーション
別リージョンに読み取り可能なセカンダリを非同期に作る DR 機能。手動フェイルオーバーでき、最大4つのセカンダリを持てる。
前提: リージョン(Azure)
Business Critical レベル
ローカル SSD と組み込みの Always On レプリカで低遅延・高可用性を提供する Azure SQL のサービスレベル。読み取りスケールアウト用のセカンダリも持つ。
関連: 読み取りスケールアウト
Elastic Jobs
Azure SQL Database 向けの自動化。ジョブエージェントとジョブ DB を使い、ターゲットグループで複数 DB に T-SQL を並列実行する。
フェイルオーバーグループ
複数 DB をグループ単位でリスナー越しに接続し、接続文字列を変えずに自動フェイルオーバーさせる DR 機能。
geo 復元
GRS の geo 冗長バックアップから別リージョンへ復元する DR 手段。非同期コピーのため RPO は大きめになる。
前提: リージョン(Azure)
Hyperscale レベルとページサーバー
最大 100TB 級まで拡張できる Azure SQL のサービスレベル。ページサーバーでストレージを分離し、スナップショットベースの高速バックアップ/復元と迅速なスケールを実現する。
インテリジェントクエリ処理(IQP)
クエリを書き換えずに実行性能を底上げする一連の機能(適応結合・メモリ許可フィードバック・バッチモード等)。互換性レベルで有効化する。
オンライン/オフライン移行
オフラインは一括コピーで停止を伴う。オンラインは変更を継続同期し最後にカットオーバーするため停止が最小。許容停止時間で選ぶ。
購入モデル(vCore / DTU)
vCore は CPU・メモリ・ストレージを個別に選べる柔軟なモデルで、Azure Hybrid Benefit や予約割引が使える(推奨)。DTU は計算・ストレージをまとめた簡易指標。
データ取り込みと処理(パイプライン)
Azure Data Factory / Synapse パイプラインでデータをコピー・オーケストレーションし、マッピングデータフローでコードなしに変換する。実行は統合ランタイムが担う。
Power BI の構成要素(Power Query/モデル/ビジュアル)
Power BI Desktop で Power Query を使い取り込み・整形(クレンジング)→データモデル(リレーションシップ・メジャー)を作成→ビジュアルでレポートを構築し、Power BI サービスで共有する。
Synapse の構成要素(SQL/Spark プール)
Azure Synapse Analytics は専用 SQL プール(プロビジョンド DWH)、サーバーレス SQL プール(データレイクをクエリ)、Apache Spark プール(ビッグデータ処理)、パイプラインを 1 つのスタジオに統合する。
ExpressRoute ピアリング(プライベート/Microsoft)
ExpressRoute の経路種別。プライベートピアリング=VNet への到達、Microsoft ピアリング=Microsoft 365/PaaS の公開サービスへ専用線で到達。常に BGP で交換する。
ExpressRoute Direct
接続事業者を介さず、10 Gbps または 100 Gbps の専用ポートペアを Microsoft のエッジルーターへ直接占有して接続する ExpressRoute の形態。1 つの物理接続上に複数の ExpressRoute 回線(サブレット化)を作成でき、大容量・低レイテンシが必要な用途向け。
前提: ExpressRoute
Functions のトリガー
関数を起動するきっかけ。HTTP(要求)、タイマー(定時)、Blob/Queue/Event(データ操作)、Webhook などがある。1 関数に 1 トリガー。
インバウンド NAT 規則
フロントエンドの特定ポートへの通信を、バックエンドプール内の 1 台の VM の特定ポートへピンポイントで転送する Load Balancer の規則。RDP/SSH を個別 VM へ振り分ける用途などに使い、複数バックエンドへ分配する負荷分散規則とは目的が異なる。
前提: 負荷分散規則
負荷分散規則
Load Balancer のフロントエンド IP/ポートで受けた受信トラフィックを、バックエンドプールへヘルスプローブの結果に基づいて分配する規則。既定は 5 タプルのハッシュ分散で、セッションの永続化(送信元 IP アフィニティ)も設定できる。
Log Analytics ワークスペース
各種リソースのログ・メトリックを集約して保持するデータストア。KQL(Kusto Query Language)でクエリして分析でき、Microsoft Sentinel や Azure Monitor アラートの土台にもなる。ワークスペース単位でアクセス制御と保持期間(既定30日、延長可)を設定する。
ポイント対サイト VPN(P2S)
個々のクライアント端末から Azure VNet へ接続する方式。トンネル種別と認証(証明書・RADIUS・Microsoft Entra ID)を選び、VPN クライアント構成を配布する。
主キー
テーブルの各行を一意に識別する列。重複・NULL 不可。
Private Link と DNS 統合
PaaS の公開 FQDN を CNAME で privatelink ゾーンに向け、プライベート DNS ゾーンの A レコードでプライベート IP に解決させる連携。忘れると公開 IP に解決して事故になる。
前提: プライベート DNS ゾーン
Azure Route Server
NVA と Azure の間で BGP により経路を自動交換させるマネージドサービス。UDR の手動更新なしに NVA の経路を VNet に反映できる。
Azure Virtual Network Manager
多数の VNet をネットワークグループとして束ね、接続構成とセキュリティ管理者規則を一元適用する。セキュリティ管理者規則は NSG より先に評価される高位規則で、各チームが NSG で上書きできない組織全体のガードレールを強制する。
前提: 仮想ネットワーク(VNet)
トピックとサブスクリプション(Service Bus)
1 つのメッセージを複数の受信者へ配る pub/sub。サブスクリプションごとにフィルターで受け取るメッセージを選別できる。
サービスチェイニング(NVA 経由)
UDR の次ホップを NVA(ネットワーク仮想アプライアンス=ファイアウォール等)にして通信を必ず経由させる設計。NVA 側で IP 転送を有効化し、冗長化は内部 Load Balancer を前段に置く。
仮想ネットワークフローログ
通過/拒否トラフィックを Storage に記録するログ(NSG フローログの後継)。Traffic Analytics で可視化し、通信の傾向や異常を分析する。
前提: 仮想ネットワーク(VNet)
Azure Virtual Network Manager
多数の VNet の接続(メッシュ/ハブ&スポーク)とセキュリティ規則を一元管理するサービス。ネットワークグループ単位で構成を一括適用する。
前提: 仮想ネットワーク(VNet)
VNet ピアリング
2 つの VNet を Microsoft バックボーンで低遅延に接続する。既定では非推移(A-B-C で A↔C は不可)なので、ハブ経由には UDR やゲートウェイトランジットが要る。
APIM ポリシー
API の挙動を XML で制御する仕組み(インバウンド/バックエンド/アウトバウンド/エラー)。認証(validate-jwt)・レート制限・変換・キャッシュ・CORS を適用する。
App Service の自動スケール
負荷に追従してインスタンス数を増減する仕組み。ルールベースの Autoscale(CPU/メモリ等のメトリックやスケジュール条件で増減)と、プラットフォーム任せの自動スケーリングが選べる。コストと性能を両立する。
App Service へのデプロイ
コードやコンテナーを App Service に配置する方法(ZIP デプロイ・コンテナーデプロイ・CI/CD)。スロットと組み合わせて無停止化する。
Azure Advisor
自分のリソースに対するコスト・セキュリティ・信頼性・性能・運用の推奨を提示する。
ネットワークセキュリティグループ(NSG)
サブネットやNIC単位で送信元・宛先・ポートに基づく許可/拒否ルールを適用する。
リソースロック
削除や変更を防ぐ安全網(CanNotDelete / ReadOnly)。権限があっても誤操作を止める。
Azure Service Health
Azure 自体の障害・計画メンテナンス・正常性を通知する(Advisorは自分のリソースへの助言で別物)。
前提: Azure Advisor
Blob の保護(論理削除・バージョン管理・オブジェクトレプリケーション)
Blob/コンテナーの論理削除で誤削除から復元、バージョン管理で履歴を保持、オブジェクトレプリケーションで別アカウントへ非同期コピーする。
前提: Blob ストレージ
Azure File Sync
オンプレの Windows ファイルサーバーを Azure Files と同期するサービス。クラウド階層化でアクセス頻度の低いファイルをクラウドへ移し、ローカル容量を節約する。
Azure Logic Apps
多数のコネクタを使ってワークフローをノーコード/ローコードで統合するサービス。SaaS やオンプレ、Azure サービスをトリガー/アクションでつなぎ、業務プロセスの自動化やシステム間連携を実現する。
環境と承認/ゲート(Azure Pipelines)
デプロイ先(Dev/Test/Staging/Prod)を表す環境と、そこへのデプロイを統制するチェック。承認(人手のサインオフ)、ゲート(監視クエリ等の自動チェック)、ブランチ制御、ビジネスアワー、必須テンプレートなどを組み合わせて本番リソースを保護する。
前提: Azure Pipelines
フィーチャーフラグ
デプロイ(コードを本番に置く)と機能の有効化(リリース)を分離する仕組み。Azure App Configuration の Feature Manager 等で管理し、段階公開・A/B テスト・即時無効化(キルスイッチ)を再デプロイなしで行える。
セキュリティテスト(SAST/DAST/SCA)
パイプラインに組み込む脆弱性検査。SAST=ソースの静的解析、DAST=稼働中アプリの動的解析、SCA(依存関係スキャン)=OSS の既知脆弱性検出、IaC/コンテナイメージスキャン=設定不備/イメージ脆弱性。動かさない検査は左(早期)、動的検査は右(デプロイ後)に置く。
前提: コンテナイメージ
変数グループと Key Vault 連携
パイプライン間で共有する設定を変数グループにまとめ、機密値は Azure Key Vault と連携して安全に取得する。セキュアファイルで証明書等を扱う。
前提: Azure Key Vault
AKS のセキュリティ
AKS のネットワーク分離(プライベートクラスター・ネットワークポリシー)、Entra 連携の認証/認可、Defender for Containers による監視で、Kubernetes ワークロードを保護する。
カスタムロール(Azure ロール / Entra ロール)
組み込みロールで粒度が足りないとき、必要な操作だけを許可するカスタムロールを定義する。Azure リソースロールと Microsoft Entra ロールは別系統で管理する。
Defender for Cloud DevOps セキュリティ
GitHub・Azure DevOps・GitLab を Defender for Cloud に接続し、コードやパイプラインの構成ミス・シークレット露出・脆弱性を検出する。
Defender 脆弱性の管理
VM やコンテナの既知の脆弱性(CVE)を継続的に検出し、優先度付けと修復推奨を提示する機能。Defender for Servers/Containers に組み込まれる。
ExpressRoute 上の暗号化
プライベート回線である ExpressRoute の通信を暗号化する手段。MACsec で接続自体を、または IPsec VPN を ExpressRoute 上に重ねて保護する。
前提: ExpressRoute
Microsoft Cloud Security Benchmark(MCSB)
Defender for Cloud が既定で評価する Microsoft のセキュリティベストプラクティス集。セキュアスコアの基準となり、業界フレームワークにマッピングされる。
BLOB バージョン管理
上書き・削除のたびに以前の版を自動保持し、誤操作からの復元を可能にする Blob ストレージの保護機能。論理削除や不変ストレージと組み合わせて使う。
前提: Blob ストレージ
Azure のサポートプラン
Basic(無料・課金/サブスク管理)、Developer(試用)、Standard(運用)、Professional Direct(ビジネスクリティカル)から選ぶ。応答時間とアーキテクチャ支援が異なる。
前提: サブスクリプション(Azure)
Azure CDN
静的コンテンツをエッジにキャッシュし低遅延で配信する。Microsoft 標準プロファイルが現行で、旧 Verizon/Edgio プロファイルは廃止方向。新規は Azure Front Door(CDN 統合)が推奨。更新はパージで反映。
前提: Azure Front Door
Azure Databricks
Apache Spark に最適化された大規模データ処理・機械学習の基盤。データサイエンス用途に強い。
Azure DNS(パブリックゾーン)
ドメインの公開 DNS レコードを Azure でホストするサービス。インターネットからの名前解決を提供する。
Azure Firewall の規則
Azure Firewall の 3 種類の規則。DNAT 規則=受信を内部へ変換転送、ネットワーク規則=IP/ポート/プロトコルの L3-L4 制御、アプリケーション規則=FQDN ベースの L7 制御。
前提: Azure Firewall
Azure Pricing Calculator
これから構築する Azure 構成の月額コストを見積もる Web ツール。リージョン・SKU・使用時間・データ転送量などを入力してサービスごとの概算料金を算出し、構成案の比較や提案書作成に使う。実際の請求とは為替・実利用量の差で乖離しうる。
前提: リージョン(Azure)
双方向フォワーディング検出(BFD)
隣接ルーター間の障害を高速に検出するプロトコル。ExpressRoute で有効化すると BGP の収束を速め、フェイルオーバーを早める。
前提: ExpressRoute
Blob のプロパティとメタデータ
BLOB に付随するシステムプロパティ(Content-Type 等)と、ユーザー定義のキー/値メタデータの設定・取得。
前提: Blob ストレージ
Blob の SDK 操作
BlobServiceClient/ContainerClient/BlobClient でコンテナーや BLOB を作成・アップロード・ダウンロード・列挙する開発操作。
前提: Blob ストレージ
接続モニター(Connection Monitor)
エンドポイント間の到達性・遅延・パケットロスを継続的に監視する Network Watcher の機能。経路の変化や障害を検知する。
変更フィード(Cosmos DB)
コンテナーへの作成/更新を発生順に読み出せる永続ログ。イベント処理・マテリアライズドビュー・他ストアへの同期に使う(削除は既定で含まない)。
前提: Azure Cosmos DB
整合性レベル(Cosmos DB)
読み取りの一貫性と性能/可用性のトレードオフを選ぶ 5 段階:強固→有界整合性制約→セッション(既定)→整合性のあるプレフィックス→最終的。
前提: Azure Cosmos DB
パーティションキー(Cosmos DB)
データを論理パーティションに分散させる列。高カーディナリティで均等分散する値を選ぶとホットパーティションを避け、RU/s を効率化できる。
前提: Azure Cosmos DB
Cosmos DB の SDK 操作
CosmosClient でデータベース/コンテナー/アイテムを作成・読み取り・クエリ・更新する開発操作。要求コストは RU で計測される。
前提: Azure Cosmos DB
クロスリージョン Load Balancer
複数リージョンの Load Balancer を 1 つのグローバル IP の背後に束ねる構成。地理的冗長と低遅延ルーティングを提供する。
前提: リージョン(Azure)
デプロイメントスロット
App Service で本番とは別の環境(ステージング等)にデプロイし、暖機後にスワップで無停止リリースする仕組み。問題時は元に戻せる。
コマンドジョブ
単一のスクリプトを指定の環境・計算・入力で実行する基本のジョブ。パラメーターやデータ入力を渡し、ログで障害を診断する。
コンピューティングインスタンス
個人の開発・ノートブック実行用のマネージド VM。停止してコストを節約でき、ターミナルや Jupyter を備える。
データアセット(uri_file/uri_folder/mltable)
再利用可能でバージョン管理されたデータへの参照。種類は uri_file(単一ファイル)・uri_folder(フォルダー)・mltable(スキーマ付き表形式)。
モデルカタログ
Azure AI Foundry / Azure ML で多数の基盤モデル(OpenAI・Hugging Face・Meta 等)を探索・比較・デプロイできるカタログ。
モデルレジストリ
学習済みモデルをバージョン管理し、ステージや系統(リネージ)とともに登録・参照する場所。デプロイ対象の選択に使う。
マネージドオンラインエンドポイント
リアルタイム低遅延の推論を提供し、Azure がインフラとオートスケールを管理するエンドポイント。Kubernetes オンラインは既存 AKS を使う。
プライマリメトリック
スイープや AutoML が最適化の良し悪しを判断する指標(例:accuracy・AUC)。最大化/最小化の方向も指定する。
レジストリ(ワークスペース横断共有)
モデル・コンポーネント・環境・データを複数のワークスペース間で共有する組織レベルのカタログ。開発から本番へ昇格させる際に使う。
スコアリングスクリプト(init/run)
デプロイで推論を実装するスクリプト。init() でモデルを読み込み、run() で各リクエストを処理する。MLflow モデルでは不要なことがある。
トラフィック分割とブルー/グリーン
1 つのエンドポイントに複数デプロイを置き、トラフィックを割合配分する。新版へ段階的にロールアウトし、問題時に即ロールバックできる。
Azure Arc 対応 SQL
オンプレや他クラウドの SQL Server を Azure Arc で Azure に接続し、インベントリ・評価・更新・Defender/Purview 等を一元管理する仕組み。
前提: Azure Arc
Azure Automation(Runbook)
PowerShell/Python の Runbook でクラウド/オンプレ横断の運用を自動化するサービス。ハイブリッドワーカーでオンプレ実行もできる。
database watcher
Azure SQL の監視データを収集し一元ダッシュボードで可視化するマネージド機能。複数のデータベースをまたいだ性能監視に使う。
動的データマスク
実データは変えずに、クエリ結果の表示だけをマスクして機微情報を隠す。UNMASK 権限を持つユーザーには実値が見える。
General Purpose レベル
Azure SQL のバランス型サービスレベル。計算とリモートストレージを分離し、コストと性能のバランスが良い汎用ワークロード向け。
インデックス/統計メンテナンス
断片化したインデックスの再構成/再構築と、統計の更新を定期実行して性能を保つ運用。自動化(ジョブ)でスケジュールするのが一般的。
前提: インデックス
整合性チェック(DBCC CHECKDB)
データベースの論理的・物理的な破損を検査するコマンド。定期実行で破損を早期検出し、バックアップと併せてデータ保全を担保する。
Intelligent Insights
性能問題を自動検出し、根本原因と改善案を診断ログとして出力する Azure SQL の機能。
長期保持(LTR)
週次/月次/年次のバックアップを最大10年保持し、コンプライアンス要件に応えるバックアップ戦略。
Managed Instance のデータベースコピー/移動
SQL Managed Instance 間でデータベースをコピー(複製)または移動(移管)するネイティブ操作。インスタンス再編成や環境分離に使う。
行レベルセキュリティ(RLS)
セキュリティ述語(関数)でユーザーごとに見える行を制限する。テナント分離や担当範囲の制御に使う。
サーバーレスコンピューティング(Azure SQL)
使用に応じて計算を自動スケールし、非アクティブ時に自動一時停止して秒課金を止める Azure SQL の計算層。断続的なワークロードに向く。
SQL 監査(サーバー/データベース)
データベースイベントを記録し、Log Analytics・ストレージ・Event Hubs へ出力する。サーバー監査は全 DB に、データベース監査は個別に適用する。
前提: Azure Event Hubs
Always Encrypted(VBS エンクレーブ)
仮想化ベースのセキュリティ(VBS)エンクレーブを使う Always Encrypted。暗号化したままサーバー側で範囲比較やパターン一致などの演算を可能にする。
前提: Always Encrypted
待機統計
セッションが何を待っているか(I/O・ロック・CPU 等)を示す指標。ボトルネックの種類を切り分ける出発点になる。
データ可視化とレポートの種類
目的に応じてビジュアル(棒・折れ線・円・マトリックス・マップ・KPI)を選ぶ。対話的なレポートと、印刷向けに整形したページネーションレポートがある。
前提: レポート(Power BI)
B2C(Azure AD B2C)
消費者向けアプリのサインアップ/サインインをカスタマイズできる CIAM(顧客 ID・アクセス管理)機能。ソーシャルログインやカスタムポリシーでブランド化したログイン体験を提供する。旧 Azure AD B2C は2025年5月以降に新規テナントを作成できず、Microsoft Entra External ID への統合・移行が進んでいる。
前提: SQL ログイン
結果整合性(eventual consistency)
書き込み直後は古い値が読まれる可能性があるが、時間の経過とともに全レプリカが最終的に収束する整合性モデル。高可用性・低遅延を優先する分散データストアの既定挙動になっていることが多い。強整合性が不要な読み取りに使うことでスループットを稼げる。
ローカルネットワークゲートウェイ
S2S VPN で「オンプレ側」を表す Azure 上のオブジェクト。オンプレの公開 IP とアドレス空間(または BGP 設定)を登録する。
前提: サイト間 VPN(S2S)
NSG のセキュリティ規則
NSG のインバウンド/アウトバウンド規則。優先度順に評価し、送信元/宛先(IP・ASG・サービスタグ)・ポート・プロトコルで許可/拒否する。既定規則は最後に評価される。
パケットキャプチャ(Network Watcher)
VM の通信を実際に取得して解析する Network Watcher の機能。アプリ層の問題やNSGでは分からない事象の切り分けに使う。
Defender for Containers
コンテナワークロードの構成ミスと実行時リスク(不審なプロセス・既知の悪用など)を検知する Defender プラン。イメージの既知脆弱性スキャンと信頼イメージ許可(ACR)とは補完的に併用する。
Microsoft Sentinel
クラウドネイティブな SIEM+SOAR。各所のログを収集し脅威を検知・調査・自動対応する。
サービスエンドポイント
サブネットから PaaS への通信を Azure バックボーン経由にし、PaaS 側のファイアウォールで当該サブネットを許可する仕組み。プライベート IP は付与しない(オンプレからは不可)。サービスエンドポイントポリシーで宛先を制限できる。
強整合性(strong consistency)
書き込み完了後の読み取りは必ず最新の値を返す整合性モデル。結果整合性より遅延やコストが増えがちだが、在庫数や残高のように古い値の読み取りが許されない場面で選ぶ。整合性モデルはこのトレードオフに基づき用途ごとに使い分ける。
Azure Traffic Manager
DNS ベースのグローバルなトラフィック振り分け。優先度/重み付け/パフォーマンス/地理的などのルーティング方式で応答する IP を返す(実通信は直接バックエンドへ)。

