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Planning and Administering Microsoft Azure for SAP Workloads のナレッジマップ

Planning and Administering Microsoft Azure for SAP Workloads の主要概念 34 件と、そのつながり。上のマップでノードをクリックすると関連用語や前提をたどれます。下は全概念の索引で、定義と「前提・関連する概念」への内部リンクを掲載しています。

概念一覧(34)

  • 仮想ネットワーク(VNet)

    Azure内に作るプライベートなネットワーク。サブネットで区切り、ピアリングでVNet同士をつなぐ。

  • 可用性ゾーン

    リージョン内で物理的に分離したデータセンター(独立電源/冷却/NW)。ゾーン冗長で高可用性を実現。

  • サブスクリプション(Azure)

    課金と利用の境界であり、リソースの論理的な入れ物。部門や環境ごとに分けることが多い。

  • 可用性セット(障害/更新ドメイン)

    単一データセンター内で VM を障害ドメイン(電源/ネットワーク/ラック)と更新ドメイン(計画メンテの単位)に分散し、計画外障害と計画メンテの同時影響を避ける。データセンター規模の障害には可用性ゾーンを使う。

    前提: 可用性ゾーン

    関連: 可用性ゾーン vs 可用性セット(SAP HA)

  • マネージドディスク

    VM のディスクを Azure が管理するブロックストレージ。種別は Ultra/Premium SSD v2/Premium SSD/Standard SSD/Standard HDD。スナップショットやディスク暗号化(SSE/ADE)に対応する。

    前提: 暗号化

  • Azure Center for SAP solutions(VIS)

    SAP システムを仮想インスタンス(Virtual Instance for SAP solutions, VIS)として Azure に表現し、展開・start/stop・統合管理を Azure 起点で行うサービス。SAP 起点で Azure を操作する LaMa コネクタとは方向が逆。

    関連: SAP Landscape Management(LaMa)コネクタ for Azure

  • 近接配置グループ(PPG)

    VM を物理的に近接配置し、アプリ↔DB 間のネットワーク遅延を最小化する Azure の配置機能。SAP の遅延要件を満たすために使う。可用性ゾーン(DC 障害耐性)とは目的が異なる。

    前提: 可用性ゾーン可用性ゾーン vs 可用性セット(SAP HA)

  • RISE with SAP

    SAP がマネージド(SaaS 型)で SAP S/4HANA 環境を運用する提供形態。顧客は統合と周辺サービスを担う。別サブスクリプションの SAP 環境と顧客 VNet をプライベート接続(VNet ピアリング/プライベートエンドポイント)で結ぶ。

    前提: サブスクリプション(Azure)仮想ネットワーク(VNet)プライベートエンドポイント

  • SAPS(SAP サイジング指標)

    SAP Application Performance Standard。SAP システムの処理能力を表す単位で、既存システムの SAPS と HANA メモリ要件から Azure VM をサイジングする。新規構築は SAP Quick Sizer で見積もる。

    関連: SAP Quick Sizer

  • 暗号化

    データを鍵で変換し許可された者だけが復号できるようにする技術。対称鍵/非対称鍵、保管時/転送時がある。

  • プライベートエンドポイント

    PaaS(Storage/SQL 等)へ VNet 内のプライベート IP を持つ NIC を通じて公開経路を使わず接続する仕組み。サブリソースごとにエンドポイントと DNS ゾーンが要る。

    前提: 仮想ネットワーク(VNet)

  • ARM テンプレート

    Azure リソースの構成を JSON で宣言的に記述する IaC の基盤形式。同じテンプレートを何度デプロイしても同じ状態に収束する冪等性を持ち、パラメーターファイルで環境ごとの値を切り替える。デプロイは増分(既定)または完全モードで、完全モードはテンプレートに無いリソースを削除する点に注意。

  • 管理グループ

    複数のサブスクリプションを束ねる最上位コンテナ。ポリシーやアクセス制御を一括適用し下位へ継承。

    前提: サブスクリプション(Azure)

  • Azure Monitor

    リソースのメトリックとログを収集する監視の基盤。Log Analytics(KQL分析)やApplication Insights(アプリ監視)、アラートにつながる。

  • 可用性ゾーン vs 可用性セット(SAP HA)

    可用性ゾーンは別データセンターに配置しゾーン(DC)障害に耐える。可用性セットは同一 DC 内の障害/更新ドメインで分離する。SAP の HA 要件に応じて使い分ける。

    前提: 可用性ゾーン

    関連: 可用性セット(障害/更新ドメイン)

  • ディスクストライピング

    複数のマネージドディスクを束ねて IOPS/スループット/容量を合算する構成。単一ディスクの上限を超える SAP/HANA の性能要件に使う。単一のシンプルボリュームと区別する。

    前提: マネージドディスク

  • Azure Backup for SAP HANA

    SAP HANA データベースを DB 整合のストリームバックアップで保護する Azure Backup の機能。VM バックアップだけでは DB 整合が保証されないため、HANA の保護に用いる。

    前提: Azure Backup

  • HANA System Replication(HSR)

    SAP HANA がプライマリ→セカンダリへ DB ネイティブに同期/非同期で複製する仕組み。HA(同一/近接リージョン)にも DR(別リージョン)にも使う。HANA の DR は Azure Site Recovery でなく HSR を推奨する。

    前提: Azure Site Recovery(ASR)

  • Pacemaker

    Linux 上で SAP HANA や SAP Central Services(SCS)の高可用性クラスタを構成するクラスタソフトウェア。リソースのフェイルオーバーを自動管理する。スプリットブレイン防止に STONITH を組み合わせる。

    前提: STONITH / フェンシング(フェンスエージェント・SBD)

    関連: SAP Central Services(SCS/ASCS)

  • SAP 認定 VM

    SAP がサポート対象として認定した Azure VM の機種。SAPS/HANA メモリ要件に基づきサイジングして選ぶ。認定外の機種はサポートされないため、本番 SAP では認定リストと SAP Note で必ず確認する。

    前提: SAPS(SAP サイジング指標)

  • SAP Deployment Automation Framework(SDAF)

    Terraform と Ansible で SAP システム全体(VM/OS/SAP・DB 構成)を再現可能に自動構築するフレームワーク。運用統合の Azure Center for SAP solutions とは役割が異なる(構築 vs 運用/管理)。

    前提: Azure Center for SAP solutions(VIS)

  • Azure NetApp Files

    高性能・低遅延で大規模に使えるマネージドの NFS/SMB ファイルストレージ。Azure Virtual Desktop では大規模環境の FSLogix プロファイルなど高 IOPS が必須の用途に選ぶ。中小規模でコスト効率を優先する場合は Azure Files Premium を選ぶ。

    前提: Azure Files(File ストレージ)

  • Azure Backup

    VM・ファイル共有・SQL/SAP HANA 等を定期的にバックアップし、Recovery Services コンテナーへ保存するマネージドサービス。必要なときに任意の復元ポイントからリストアする「データ復元」が目的で、暗号化・保持ポリシー・即時リストアに対応する。

    前提: 暗号化

    関連: Azure Site Recovery(ASR)

  • Azure Files(File ストレージ)

    SMB/NFS のファイル共有。複数のマシンから同時にマウントできる。

  • Azure Site Recovery(ASR)

    VM を別リージョン(または オンプレ⇔Azure)へ継続的にレプリケートし、災害時にフェイルオーバーして稼働を継続させる DR(災害復旧)サービス。テストフェイルオーバーで本番を止めずに手順検証でき、復旧計画(Recovery Plan)で複数 VM の起動順序をオーケストレーションする。

    関連: Azure Backup

  • プライベート DNS ゾーン

    VNet 内だけで有効な DNS ゾーン。VNet にリンクして内部名や privatelink 名をプライベート IP に解決する。プライベートエンドポイント運用の要。

    前提: 仮想ネットワーク(VNet)プライベートエンドポイント

  • VNet ピアリング

    2 つの VNet を Microsoft バックボーンで低遅延に接続する。既定では非推移(A-B-C で A↔C は不可)なので、ハブ経由には UDR やゲートウェイトランジットが要る。

    前提: 仮想ネットワーク(VNet)

  • SAP Landscape Management(LaMa)コネクタ for Azure

    SAP LaMa から Azure の VM/ストレージを操作(起動/停止・コピー/リフレッシュ等)するコネクタ。SAP 起点で Azure を制御する統合で、Azure 起点の Azure Center for SAP solutions とは方向が逆。

    関連: Azure Center for SAP solutions(VIS)

  • SAP Quick Sizer

    SAP が提供する新規(グリーンフィールド)環境のサイジングツール。新規 SAP/HANA の所要リソースを見積もり、Azure 認定 VM 選定の入力にする。既存システムは SAPS 実測から見積もる。

    関連: SAPS(SAP サイジング指標)

  • SAP Central Services(SCS/ASCS)

    メッセージサーバーとエンキューサーバーを担う SAP の中核コンポーネント。単一障害点になりやすいため、Pacemaker クラスタリングで高可用性化する。

    関連: Pacemaker

  • STONITH / フェンシング(フェンスエージェント・SBD)

    STONITH はクラスタで障害ノードを確実に隔離(フェンシング)しスプリットブレインを防ぐ仕組み。Azure では API ベースの Azure フェンスエージェント、または共有ブロックデバイス方式の STONITH Block Device(SBD)で実装する。

  • Azure Monitor for SAP solutions(AMS)

    SAP HANA・NetWeaver・OS・高可用性クラスタなどの SAP 固有の内部メトリクスを(プロバイダー経由で)Azure Monitor ワークスペースに取り込み、統合監視/アラートする専用ソリューション。汎用 Azure Monitor(インフラ)と区別する。

    前提: Azure Monitor

  • Azure ランディングゾーン(CAF)

    Cloud Adoption Framework のエンタープライズスケールに基づく、標準化された基盤の青写真。ネットワーク(ハブ&スポーク)・ID・ポリシー・管理を事前構成し、管理グループ階層に沿って一貫したガバナンスを展開できる。

    前提: 管理グループ

  • Bicep

    ARM テンプレート(JSON)をより簡潔に書ける DSL(ドメイン固有言語)。az bicep build でコンパイルすると等価な ARM テンプレート JSON に変換され、最終的にデプロイされるのは ARM テンプレートである。モジュール化やループ(loop)記法で可読性・再利用性が高い。

    前提: ARM テンプレート